週刊 『フクダデスガ』

Cut It Out
著者：Banksy
Weapons Of Mass Disruption(2005-08)











なかなか、入手困難だったバンクシーの町にあったグラフィティ作品を写真に収めた写真集を手に入れた。

↓　世界で一番長いペインティング！壁に書かれた猫の糸巻が、延々と街路に飛び出し町中をくねっている。
















↓　道を空けてくれる牛だが、落ちてくると怖い！地下鉄の車両ではなく、生きている動物にペイントした初期だったと思う。

Banksy's Bristol: Home Sweet Home
著者：Steve Wright
販売元：Last Gasp of San Francisco
発売日：2009-03






BANKSYをテーマにした書籍の6冊目。タイトル通り、BANKSYの故郷であるブリストルついてまとめられている。関係者による証言やインタヴューも収められている。初期のフリーハンド作品や既に消されてしまった作品も多数収録。

いまでこそ、ストリートからでた大物扱いだがBANKSYの良さはストリートならではの表現によって社会とかかわりを持つというところにある。町に現れる"真面目"を"皮肉"にし、民意に変える。そのステンシルによる筆は、市井の目なのである。そういう初期のパワーをパッケージにした本である。

Wall and Piece
著者：BANKSY
販売元：Century
発売日：2005-12-27

 

 

 

(以下、ウィキペディアからの抜粋。この話だけで充分面白い)

バンクシー（Banksy、生年月日未公表）は、ロンドンのグラフィティアーティスト。グラフィティとは本来落書きという意味だが、この落書きを世界的なストリートアートにまだ高めたアーティストの一人である。Banksy本人が自分のプロフィールを隠そうとしており、不明な点が多い。2005年、自作をメトロポリタン美術館や大英博物館、MoMA、メトロポリタン美術館、ブルックリン美術館、アメリカ自然史博物館の人気のない部屋に無断で展示。他の作品同様に作品解説のキャプションまで用意する手の込みようだった。しばらくの間誰にも気づかれないまま展示され話題となった。

街頭などへのディスプレイにこだわって芸術活動を行っており、ソニー、ナイキ、マイクロソフトや、トップミュージシャンのデヴィッド・ボウイ、オービタル、マッシヴ・アタックなどのオファーを断っている。

2007年2月に行われたサザビーズ主催のオークションでBanksy作品計6点が落札予想価格を大幅に上回る総額37万2千ポンド（日本円で約8500万円以上）で落札されている。にもかかわらず、彼の作品の多くは街頭に描かれており、市当局による清掃で消えてしまうことが頻発している。

2005年5月、大英博物館に『街外れに狩りにいく古代人』という題名の遺跡のかけら（壁画の一部）を勝手に展示。遺跡にはショッピングカートを押す古代人と、カートに槍が刺さった獣が入っている絵が描かれていた。

バンクシーは市内のギャラリーで開催されていた個展のためにこの作品を大英博物館から一旦引き取り、作品横のキャプションに「大英博物館より貸与」の一文をつけた。後に、博物館はバンクシーの作品を正式なコレクションに追加した。

 

バスルームの窓からぶら下がる裸の男2006年6月、ブリストルに裸の男がバスルームの窓からぶら下がっている壁画を制作。この作品は取り除かれるべきか、そのままにしておくべきかで論争を巻き起こした。

インターネット上でのディスカッションでは97%の人々が取り除くべきでないという立場を支持したため、そのままになっている。

 

2006年の8月にかけて、パリス・ヒルトンのデビューCDのフェイクを500枚制作、イギリスの48のCDショップに勝手に設置。ブックレットはコラージュされており、表からはその違いが分からなかったため、いくつかのCDは店側が気がつく前に購入され、オークションでは750ポンドの値段がついた。

2006年9月、カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランドに設置されている遊具「ビッグサンダー・マウンテン」の近くに、グァンタナモ米軍基地の囚人の格好（オレンジのジャンプスーツ、黒い帽子、手錠）をした人形を設置。
2007年12月、ヨルダン川西岸地区のベツレヘムにおいて、分離壁などにステンシル画6点を残した。

英国のガーディアン紙によると、本名はロバート・バンクス(Robert Banks)、1974年にブリストルで生まれた人物だとしている。一方、BBCは彼の本名をロビン・バンクス(Robin Banks)としている。"Guardian Unlimited"のサイモン・ハッテンストーン(Simon Hattenstone)は、バンクシーと顔を合わせてインタビューした唯一の人物である。彼によるとバンクシーは28歳、ジーンズにTシャツ姿で、片耳に銀のイヤリングをしていたという。バンクシーの公式サイトの登録者は、写真家のスティーブ（Steve Lazarides）という人物で、彼はバンクシーのエージェントであり、おそらくバンクシー本人ではない。ちなみに、スティーブはロンドンのソーホーにLaz Inc.というギャラリーを所有しており、そこではバンクシーの作品が購入できる。

2008年7月には、ついにバンクシーの身元が判明したと報道がなされた。報道によると、バンクシーの本名はロバート・カニンガム、ブリストル出身で1973年生まれだという。