April 18, 2009
言葉のない時代に仮面はあった
京橋のaskギャラリーで美術史にとって原初的なアフリカ美術の展示があった。閉廊ぎりぎりに行ったので、ひとりぼっちだった。太古の昔の仮面がワタシを睨んでいるようで怖かった。
丸・三角・四角のアフリカ仮面造形は、紀元前4000年から続くもので、その仮面をまとい舞踏儀式を催すことによって厳しい自然に対して畏敬の念を表していた。それは日々の生活の無事を祈るためのものだったのだ。文字を持たない部族にとって、仮面を用いた祭儀はコミュニケーションの手段としての役割があった。今回の展示は、幾何学的な造形が多く見られる西アフリカ地域の仮面・祖霊像などを展示。中でもブワ族の舞踏仮面は、横幅1.7m近くに及ぶ圧巻の造形である。
2009.4.13(mon)〜 2009.4.25.(sat)
11:30〜19:00(最終日17:00まで) 日休
art space kimura ASK? 中央区京橋3-6-5 木邑ビル2F