SIX

August 01, 2011

COMME des GARCONS【Six】=加藤 泉『はるかなる視線』展 : ヒトが出現する前の地球に辿り着いたような不思議な造形たち

kato_six加藤 泉『はるかなる視線』
2011.07.09-09.11
 
COMME des GARCONS
Art Space 【Six】
大阪市中央区南船場3-12-22 心斎橋フジビル 2F
06-6258-3315










私のオフィスの近所に「アラタニウラノ」がある。そのギャラリーオーナーである荒谷智子さんと浦野むつみさんが最近協力にお勧めしているアーティストが、加藤 泉さんの作品なのである。最初にギャラリーでみて、その後 【G-Tokyo 2011】で巨大彫刻をみせてもらった。


そして、今回 大阪心斎橋のコムデギャルソンのアートスペースSixで展示をやっている。

加藤泉さんは、

2006年 ニューヨークで個展『リトルボーイ:爆発する日本のポップカルチャー』を開催
2007年 第52回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際企画展招待
2010年 箱根彫刻の森美術館での大型個展開催
2011年 今年に入ってからは自身初となる作品集『絵と彫刻』を出版

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原始時代のヒトというより、原初的な生物。あるいは、ヒトが出現する前の宇宙のどこかからやってきた知的生物?とでもいおうか不思議な造形が特徴である。

今回は、3作品の新作油画作品が展示されている。また、展示方法も非常にユニークで、縦にずらっと並んでいる。壁面を一切使わない展示が、どこか知らない星に辿り着いたような気分にさせる。是非、現地に足を運んでほしい。

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April 23, 2011

中平卓馬「キリカエ」:心斎橋コム・デ・ギャルソン「Six」にて

NAKA中平卓馬「キリカエ」

2011年3月19日〜5月29日
会場:Six
大阪市中央区南船場3-12-22心斎橋フジビル2F
06-6258-3315











大阪・心斎橋のコム・デ・ギャルソンが運営するアートスペース[Six]で中平卓馬の写真展が開催されているので行ってきた。

150点以上のカラー作品で構成され、最新作も多数展示されていた。関西では初めての中平展である。

「キリカエ」とは、自己更新をすることを意味するそうだが、むしろ作者の1960年代から変わらぬ不断の姿勢が浮き彫りになる作品群だった。

随時、大阪で撮り下ろした作品が追加されるあたりにエネルギーを感じる。

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tabloid_007 at 21:06|PermalinkComments(0)

November 07, 2010

宮島達男『Time Train』 : 永久に辿りつかない終着駅を探し続ける死の列車。

higigiyg宮島達男『Time Train』

2010年11月3日(水)– 12月29日(水)
コム・デ・ギャルソン『Six』
大阪市中央区南船場3-12-22 心斎橋フジビル2F
06-6258-3315






本展は、ドイツのレックリングハウゼン美術館で開催された個展『Time Train』(2008)へ出品した作品で、日本国内では初めての展示。LEDの光が浮かび上がらせる数字を積んだ列車は、まるで銀河鉄道のように薄暗いギャラリー空間を縦横無尽に走り回る。

しかし、このモデルとなった列車は、1932年から1945年までの間、第二次世界大戦下において、ナチスドイツが使用したアウシュビッツ行きの列車なのである。始発も終電もない永久運動としてループする展示は、さながら死へ向かいつつある行進であるかのような不気味さを漂わせている。

この列車の音を聞いていると、なぜかポーランドの劇作家タデウシュ・カントールの「死の教室」を思い出した。

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宮島達男「Time Train」(2008) Photo: courtesy by Six



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October 16, 2010

デビッド・リンチ[PAINTINGS & DRAWINGS](1991):「絵のこととなると、私が美しいと思うのは暗いものの方だ。」

uhgiygiygデビッド・リンチ―PAINTINGS & DRAWINGS (A TREVILLE BOOK)
販売元:トレヴィル
発売日:1991-01









先日好評のうちに終了したコムデギャルソンが心斎橋で運営するギャラリー[six]のデビッド・リンチ展。実は、前回リンチのアートワークが紹介されたのは、今回と同じキュレイターの飯田高誉さんが、フジテレビギャラリーから独立した直後の1991年に「デヴィッド・リンチ:イメージの創始—絵画&素描」(東高現代美術館)以来のことなのである。その間約20年の歳月が流れた。

1990年初頭は「ツイン・ピークス」のブームでデビッド・リンチの人気は非常に高かった。本書はその時のカタログである。いまや新書では入手困難と思う。

それにしても、20年間リンチと付き合い続け新作展示に漕ぎつけた飯田さんも凄いが、逆に考えればこの間、リンチのアートワークがほとんど紹介されなかったことも驚くべき事実である。

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[On a windy night a figure walked to Jumbo's klown room]
(風の強い夜、ある人物がジャンボズ・クラウン・ルームに歩いていった)
1988, oil & mixed media on canvas 165 x 165cm
[Three figures on a satge](舞台上の3つの形)
1987, chalk & conte on paper 54 x 74cm
[Valley on the shadow Part- featuring the letter K]
(影の谷パート1 - 主演:文字K)
1986-89, oil & mixed media on canvas 79 x 109cm

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August 21, 2010

David Lynch "DARKENED ROOM"at "Six" Comme des Garcons: Beyond darkness or No room to run.

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"DARKENED ROOM"

2010.08.07-10.09[sat]
Six [Comme des Garçons]
大阪市中央区南船場3-12-22
06-6258-3315




今年最高の部類に入るほど興奮を覚える展示だった。昨年大阪にsixが出来て以来、飯田 高誉さんがキュレーションしているらしい。

草間彌生、横尾忠則、森山大道、そしてデビッド・リンチである。この堂々たるラインナップ。一度も見逃すことができない。あえて東京で観られないように仕掛けているのか?関西の芸術感度が評価されているのか不明だが、sixは韓国ソウルにも開廊予定とのことだった。

さて、今回の展示内容は、同名の2002年の短編映画のタイトル「DARKENED ROOM」からとられている。この短編はリンチの公式ホームページで公開されたビデオ作品である。その集大成からの抜粋で構成されている。短編の上映と、平面7作品(いずれも2009年制作で初公開)で構成されている。

デビッド・リンチは2007年、アートワーク(絵画、写真、彫刻)を中心とした個展をカルティエ現代美術財団で開催しており、今年、現代美術界において世界的に最も権威あるアート・プライズ「Goslar Kaiserring award for 2010」を受賞している。

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FIGURE#1-BLUE BALLS (2009, mixed media on wood panel 68.58 x 78.74cm)
MAN WITH THOUGHT (2009, mixed media on wood panel 78.74 x 68.58cm)

Robert Wedemeyer / © David Lynch



DAVID LYNCH "DARKENED ROOM"(2002) 8min

Jordan Ladd ...  Girl #1
Etsuko Shikata ...  Herself
Cerina Vincent ...  Girl #2



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January 31, 2010

大阪とピンクとギャルソンと

YOKOO横尾忠則「ピンク ガール」PINK GIRL

2010.01.16-04.04
コムデギャルソン Six
大阪市南船場3-12-22
06-6258-3315






横尾忠則さんもいらっしゃったオープニングは、せっかく招待してもらったのに所用で行けなかった。しかし、展示は先週木曜日に行くことが出来た。

昨年の南天子画廊での大作も展示してあった。なぜか横尾忠則作品のピンクが前回の草間彌生「増殖する部屋」のピンクと重なった。不思議!

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