June 06, 2010
feebee: the cosmic OIRAN, the future KUNOICHI & the lounge SAMURAI
著者:FEEBEE
販売元:河出書房新社
発売日:2006-12-16
先日、渋谷ロフトのPOP BOXで発見!feebeeのイラストレーションは、パッ見 流行りのテイストなのだが、よくよく見ると格好良さの中に語りかけるものがある。一度、仕事をしてみたいものだ。
「広告批評」(TOKYO POP宣言) 村上隆
村上隆の「スーパーフラット」のもとになるコラムが発表されたのが、先日休刊となった雑誌「広告批評」(1999年4月)の特集『TOKYO POP宣言』であった。この時の担当編集者が版元のマドラ出版、笠原ちあき氏。その1年後にアートブック『SUPER FLAT』が同社から発売(2000年4月)される。
その後、村上隆の名を世界的なものにする展示会『SUPER FLAT』を2001年に、ロスアンジェルス現代美術館で開催するときには、笠原氏は「カイカイキキ」に引き抜かれている。
さて、この懐かしい「TOKYO POP宣言」(1999)を改めて読みなおしてみると、POPとEROをキーワードに10人のさまざまな分野のアーティストを紹介している。アート 奈良美智、アニメ・特撮 庵野秀明、樋口真嗣、マンガ 町屋変丸、ファッション "20471121 (中川正博)" 、写真 HIROMIX、常盤響、イラスト GROOVISION、ミュージック CORNELIUS、原型師 ボーメ。
こうやってたった10年の月日を鑑みても、いかに娯楽・アート業界で生き残ることが難しいかわかる。好きなだけではやっていけない。好き+アルファ...。その超然たるエネルギーの持ち主こそが新しいクリエイションを創り続けられるのかもしれない。
I SHOT ANDY WARHOL / アンディ・ウォーホルを撃った女 [DVD]
出演:リリ・テイラー
販売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
発売日:2009-05-02
1968年6月2日、「全男性抹殺団(S.C.U.M. /Society for Cutting Up Men)」を主宰するヴァレリー・ソラナス(といっても彼女ひとりだけだったが...)はアンディ・ウォーホルを銃撃し、その夜、警察に自首した。ニュージャージー州に生まれたソラナスは、少女時代に父親に虐待された経験があった。優秀であった彼女は大学で心理学を学んだが、大学時代に自分がレズビアンであることを自覚し、ニューヨークに移ってからも売春で生活費を稼ぎながら執筆活動をし、アンダーグラウンドの世界ともつながりを持つようになる。刑務所からでた後もホームレスとなり、最期は精神を病んで病院でなくなっている。
全体のトーンとしてやりきれない作品であるが、ウォーホルの作品を理解するうえで、彼が当時運営していた芸術家の集まるファクトリーの様子が垣間見れるところが救いの作品である。
Andy Warhol: Strange World
著者:Todd Alden
販売元:Paul Kasmin Gallery
発売日:2009-02
アンディ・ウォーホルがポップアートに目覚める以前、1948-59年までの間にドローイング集。といっても、ただのドローイングともいいきれない。線画にのせたインクを紙に転写する「ブロッテド・ライン」という大量印刷を目的とした手法を発明し、描いている。1952年には新聞広告美術の部門で「アート・ディレクターズ・クラブ賞」を受賞し、商業デザイナー・イラストレーターとして成功していたので、これらに収められている作品は純粋な作品として創られたものと思われる。