October 23, 2011
写真集「BODY PARTS 上半身編」 (著者 青山裕企):ロリコンのエッセンスを記号化することでアートへ昇華している
著者:青山 裕企
パイインターナショナル(2011-07-13)
青山裕企さんとの最初の出会いも、かなり遡る。2007年11月にキャノンが主催する第16回「写真新世紀」2007年度の優秀作(「UNDER COVER」)を受賞し、その展示会で出会ったのかな?
その後、「ソラリーマン」のネット連載からの書籍化。途中、私が大阪で個展を企画し、同時に御堂筋で空跳ぶシリーズの撮影会もやった。
さらに、ネットオリジナル企画で原紗央莉(その後、アート写真として販売)や山崎真美(まだ公開してない)を撮ってもらったりした。
「ソラリーマン―働くって何なんだ?!」(実は私も登場している...)の発売をきっかけに、とんとん拍子に写真集を出版し、「スクールガール・コンプレックス SCHOOLGIRL COMPLEX」(2010-07-08)「思春期」(2010-10-20)「絶対領域」(2011-01-27)で、相当名が売れた。本当に嬉しい。
現在、青山さんは、二つの傾向のモチーフがある。一つは「ソラリーマン」のようなペーソス溢れるものと、「UNDER COVER」からの女子高生のパーツを撮る者とある。今回のものは、明らかに後者のシリーズであるが、青山さんが撮るとロリコンっぽい文脈でなくなり、ロリコンのエッセンスが記号化する。この絶妙な記号化がアートへ昇華しているキーなのではないかと思う。