金氏徹平

January 03, 2012

【六甲ミーツ・アート 芸術散歩2011】:山がぜんぶアート!!

TFYGUYH六甲ミーツ・アート 芸術散歩2011  

2011年9月17日(土)〜11月23日(水・祝)
兵庫県神戸市灘区六甲山町










この不思議なアート展示のことをブログにするの忘れてた。

昨年の11月終わりの平日に行ってきた。阪急六甲駅からタクシーで20分、六甲山を舞台に壮大なアート展示が開催されていたのだ。

会場が複数分散しているのと、時間がないのとで、金氏徹平+ハジメテン(梅佳代も参加!)とパラモデルに的を絞って見に行ってきた。

車で20分とはいえ、神戸港がこんな感じの遠さである。六甲山なんて小学生以来か?

最初の会場は「六甲山カントリーハウス」といっても、以前あったジンギスカンのレストランが廃業し放置されたまま残っていた。そこに金氏徹平の立体展示とハジメテンの写真や映像が無造作に展示されている。

IMG_1760IMG_1761IMG_1766











アルバイトの学生がいるだけで、実に隙間風の冷たい日だった。
「展示終わったらどうするの?」「破棄します」と言われ、「それなら倉庫手配する」といったら、後日シューゴアーツから購入希望と勘違いされた!笑

実に微笑ましいやりとりだった。


IMG_1774IMG_1782IMG_1781












この文房具の再利用アートもお気に入りのひとつ。

IMG_1785IMG_1788IMG_1786












ハジメテンの一員として参加している梅佳代 作品も面白い!町の中学生に延々インタビューしてる!このダラダラ感。平和だわ〜。


IMG_1794IMG_1792IMG_1804












そこから、徒歩で「六甲ガーデンテラス」に移動。まったく車も通らない山道。
その中に、パラモデルのパネル展示があった!もう作品どうのこうのというより、場所がみつかるだけで嬉しい!

けど、パネルだけでガッカリ。やはり、山に似合う壮大な作品が見たかったなぁ。

IMG_1807IMG_1809IMG_1811











という訳で、このユニークな試みは定期的にやってほしい。他にも見れなかったアーティスト作品が多数あったのが心残り。他の参加アーティストは下記。

◆出展アーティスト一覧
入山きらら、岩田浩史、小田原のどか、角野晃司、金氏徹平+ハジメテン、川口珠生、北川貴好、クワクボリョウタ、神戸芸術工科大学 ROKKOSAN PROJECT、神戸大学 発達科学部 立体造形研究室、小山和則、柴田さやか、スサイタカコ、田上桂、多摩美術大学 情報デザイン学科 情報芸術コース研究室、タムラ タクミ、西村正徳*、畑友洋 萬田隆、濱口直巳、パラモデル、藤江竜太郎、伏見雅之、藤本由紀夫*、松島茂樹、山本麻世、山本聖子、(ゆ)

敬称略、五十音順

◆キュレーター
坂本浩章/財団法人彫刻の森美術館(本展 総合ディレクター)
原久子/大阪電気通信大学 教授
高見沢清隆/オルゴールミュージアム ホール・オブ・ホールズ六甲 館長 



tabloid_007 at 11:24|PermalinkComments(1)

December 19, 2011

特別展 【赤塚不二夫マンガ大学展】コニャニャチハ!!の賛成の反対!!

RTYUIIKTYU特別展
【赤塚不二夫マンガ大学展】











ものすごく赤塚不二夫らしい展示があったので京都に行ってきた。
赤塚不二夫という天才マンガ家の "再発見" を目的としたプロジェクト。

その幅広い作品世界を貴重な資料等で紹介。

彼が生き、彼が創った時代をも浮き彫りにする「ケンキュー篇」と、

赤塚ワールドを受け継いだアーティストたちによる新作アート作品を展示する「ゲージュツ篇」を同時開催!


◆ニ条城会場

元離宮二条城 二の丸御殿台所
(京都市中京区二条通堀川西入二条城町541番地)

期間 2011年11月1日(火)〜11月6日(日)

まずは、城にはいると赤塚りえ子さんキュレーションによるオノマトペ(擬声語)が待ち構えている。これは、2年前の2009年11月に善福寺公園で展示された【トロールの森 野外アート展】のコンセプトを踏襲したものである。

IMG_1703-s












そして、さらに城内にはいると、横山祐一さんのコラボ作品が展示。横山テイストでマンガのコマを再構成。


IMG_1705-s











赤塚りえ子さんの父のセリフをベースにした立体作品「家訓 / Family Tradition」(2011, mixed media 協力:宮崎木材工業 株式会社)が、ドーンと鎮座している。凄い迫力!!

IMG_1709-ss











そこから、徒歩でしばらく行くと...

◆京都国際マンガミュージアム会場

京都国際マンガミュージアム2階 ギャラリー1・2・3・4及び館内各所

期間 2011年10月29日(土)〜12月25日(日)


やはり、入り口にはオノマトペ(擬声語)が...

そして、広場にそびえるビルは、パラモデルがプラレールで目ん玉つながり警官の一面デザインが!

IMG_1722-ssIMG_1726-s












金氏徹平さんや、パラモデルのコラボアートも展示。私の好きなアーティストばかりがコラボしてるのも奇遇で嬉しい。


IMG_1733_MG_9983bakabon-s











最後に宣伝。

赤塚りえ子さんと私の対談がはいってる本も読んでね。「天才バカボン公認副読本 これでいいのだ14歳。 ~バカボンパパに学ぶ14歳からの生き方哲学100~



tabloid_007 at 22:17|PermalinkComments(0)

August 21, 2010

White Discharge - 金氏徹平:エルメス店頭ディスプレイは商品のプレゼンテーションという制約が、アーティストに挑戦心を与えている

jijiWhite Discharge - 金氏徹平

2010.0722-09.14

Maison Hermes Ginza
4-1,Ginza 5-chome, Chuo-ku,Tokyo
03-3569-3300


いつもいつも銀座エルメスの店頭ディスプレイを楽しみにしている。もちろん、8Fフォーラムも気になるが、店頭ディスプレイは商品のプレゼンテーションという制約がある中でアーティストに挑戦の場を提供しているという趣きがして、それがゆえに楽しみも増すわけだ。 

過去の1年間のラインナップを列挙しても、その先鋭的なキュレイションは目を見張るものがある。

・ 赤ずきんのカレちゃん - ニコラ・ビュフ (2010年5月20日〜7月20日)
・ 描かれたものがたり - アルフレッド・ハベリ (2010年3月18日〜5月18日)
・ 救世主エルメスの伝説 - 藤原康博 (2010年1月21日〜3月16日)
・ 吐息 - 吉岡徳仁 (2009年11月19日〜2010年1月19日)
・ 旅団エルメッチュ - 玉ノ井哲哉 (2009年9月17日〜11月17日)

さて、今回の金氏徹平さんのディスプレイは、彼の得意とする「溶解」を手法とする。ヘタすりゃ、商品まで溶けそうな白いデコレーションが面白い。横の20の小窓もそれぞれユニークで、白い可愛いお化けがエルメスのコップを襲撃しようとしたりしている。銀座に行ったら是非!

P1040582-SP1040589-S_edited-2



tabloid_007 at 12:03|PermalinkComments(0)

July 31, 2010

美術手帖 2010年 06月号特集「新世代アーティスト宣言」: 金氏徹平 名和晃平 高木こずえ 喜多順子

bite美術手帖 2010年 06月号 [雑誌]
販売元:美術出版社
発売日:2010-05-17











ちょっと前の『美術手帖』。特集「新世代アーティスト宣言」だったので読んでみた。中で「14人の旗手からの発言」というコーナーがあり、ワタシが好きなアーティストがかなり掲載されていたので、他人事ながら嬉しかった。

Chim↑Pom/金氏徹平/泉太郎/名和晃平
高木こずえ/坂本夏子/千葉正也/若木くるみ
佐藤玲/山川冬樹/快快/喜多順子
田中功起/半田真規



tabloid_007 at 13:54|PermalinkComments(0)

February 06, 2010

G-tokyo2010の観音様!

GTOKYOG-tokyo 2010

2010.01.29 VIP PREVIEW -31
森アーツセンターギャラリー
港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52F
03-5777-8600







先週は、MANCY'S CAFEやら文化庁メディア芸術祭やら現代アートてんこ盛りだった。中でも興奮度の高いG-tokyo 2010は、レポートが後回しになるほど良かった。15の大好きなアートギャラリーが一番の旬を展示していた。

1. SCAI THE BATHHOUSE「テクスチャーと光」展 (名和晃平キュレーション)作家:アニッシュ・カプーア、宮島達男、嵯峨篤、名和晃平、藤井秀全、神馬啓佑

18220100129_1382994-s







名和晃平さんの観音は、500万円で即売!欲しかった!


2. ミヅマアートギャラリー「山口晃個展 柱華道(仮)」   作家:山口晃

chn11_rpt12162_0113yamaguchijpg













山口晃「自由研究(柱華道)」2008 紙にペン、水彩、墨


3. シュウゴアーツ 「アーバン・スピリット」展(金氏徹平のキュレーション)作家:板垣賢司、金氏徹平、森千裕、横山裕一

g_shugoartskaneujismall-thumb-400x600-20896









金氏徹平  《「White Discharge」(建物のようにつみあげたもの #3)》 2009年


4. アラタニウラノ 「archi+anarchy」展
  作家: 岩崎貴宏、泉啓司、西野達、大木裕之、高嶺格、横山裕一

yoko 1di9ted-1










「archi + anarchy」展。横山裕一作品



5. 山本現代「The Universe」展   作家:西尾康之

g_minsksmall-thum






西尾康之  「ミンスク」 2004年 
他にも酸欠で横たわる宇宙服の女性のフィギュアが良かった


6. ケンジタキギャラリー 「横内賢太郎」新作展
  100129gtokyo309









横内賢太郎さんの作品は、ぼんやりしているが、まったく幻想的でなく不思議なリアリティがある


7. タカ・イシイギャラリー「Rain」展
  作家:トーマス・デマンド、畠山直哉、ピーター・キートマン

chn11_rpt12162_0113Gtokyo_Demand


雨の映像ではなく、御菓子のラッピングのセルロイドで制作したアニメ!
トーマス・デマンド「Regen / Rain」2008 super 16mm Film, Loop, 6 min, stereo


8. ギャラリー小柳 「Experiments」展
  作家:杉本博司、オラファー・エリアソン、トーマス・ルフ
9. ギャラリーSIDE2 「SEE MAX」展
  作家:ムラタ有子、ピーター・マクドナルド、花澤武夫、齋藤雄介、マーク・ボズウィック、スーザン・チャンチオロ
10. ヒロミヨシイ 「3秒3分3日3人」展
  作家:泉太郎、井上信也、小金沢健人
11 児玉画廊 「ignore your perspective」グループ展  作家:池谷 保 他
12. 小山登美夫ギャラリー 「映像の記録と記憶」展   作家:サイトウマコト
13. オオタファインアーツ 「かちどき 1/2」展
  作家:猪瀬直哉 樫木知子、草間彌生、さわひらき、見附正康、梅田哲也、
小沢剛、竹川宣彰、イ・スギョン
14. TARO NASU 「ライアン・ガンダー」展   作家:ライアン・ガンダー
15. ワコウ・ワークス・オブ・アート 「New Overpainted Photographs」展
  作家:ゲルハルト・リヒター



tabloid_007 at 18:46|PermalinkComments(0)

January 01, 2010

廃品たちが活気づく金氏徹平の錬金術

kaneuji変成態-リアルな現代の物質性Vol.6 金氏徹平

2009.11.28-12.26
ギャラリーαM
東神田1-2-11アガタ竹澤ビルB1F
03-5829-9109







2009年の最後に見た展示が金氏徹平さんの作品だったことは、非常に締めくくりとして良かった。2008年11月に横浜・本町実験ギャラリーで小さな個展を見に行って以来のファンである。2009年3月は、突然 横浜美術館で大々的な個展を開催し驚いた。驚いたのは、その若さではなく、その創造力である。シールの縁、廃品に雪のような石膏。見捨てられたモノたちが元気づく瞬間である。

21



tabloid_007 at 20:55|PermalinkComments(0)

May 03, 2009

溶け出す才能は膨張し続ける

kaneuji-1

金氏徹平 : 『溶け出す都市、空白の森』 展
2009年3月20日から5月27日(水曜)木曜日休館
午前10時から午後6時(金曜は午後8時まで)
横浜美術館
横浜市みなとみらい3-4-1
045-221-0300

 

 

 

以前から注目している金氏徹平さんの個展がなんと横浜美術館で行われた。これほどの若さとこれほどのスピードでこのような大舞台にたてたアーティストは珍しい。それだけの実力なのだ。そして、金氏さんのインタビューなど読む限り、本人はこの出番を予見し準備していたに違いないと確信した。最近観た中でベストの作品群。必見!

左=塗り絵からの切り絵コラージュ " White Discharge (Outline #41) 2008"、中= " Muddy stream from Mug " (2008, clipping coffee stained paper, Wood, Plastic found objects, Urethane resin 22x14x16 ) 右="Tower " ( Ballpoint pen Collage of printed materials & photograph clipping on paper,2008 73 x51) * アニメ作品(30')もアリ

下段。左="Ghost building " (Collage of stickers on wood & acrylic, set of 9, 2009 ) * いろいろなシールの縁のみ使用してビルに見立てている。中=「海と膿」( Sea and Pus, Poster , collage of printed material clippings on acrylic, 2006) * 額の上から樹脂が貼り付けてある、右="Teenage fan club #18" (Plastic figures, Hot glue ,2008) 縫ぐるみが固めてある。

kaneuji-5kaneuji-6kaneuji-4

 

 

 

 

 

 

 

 

kaneuji_teppei-1

kaneuji-3kaneuji-2



tabloid_007 at 18:16|PermalinkComments(0)

November 16, 2008

解き放たれた破片たち

kaneuji

Discharge Mode to Order
津村耕介 × 金氏徹平

 

 

 

 

横浜にある「本町実験ギャラリー」で11月14-30日まで開催されている。早速二日目である昨日行ってきた。というのも、金氏徹平さんの下記(中央)のモニュメントを落札することが出来たからだ。

本ギャラリーは、一般向けというより、ギャラリスト向けのスペースである。運営主体は、FEC(ファーイースト・コンテンポラリーズ)といって金島隆弘さんが主宰し、かつ雑誌「ART iT」のPR&コミュニケーションマネージャーもされている。流石の目利き!金氏さんの凄さは、既存の物質に加工してまったく新しい表現に辿りついているところだ。コーヒーの染みだったり、塗り絵のパーツを使ったり、ありとあらゆる破片が作品の要素になる。

kaneuji-2kaneuji-3kaneuji-4



tabloid_007 at 16:52|PermalinkComments(0)

August 03, 2008

雲のような綿飴のような白いふわふわ

artwork1

"White Discharge" 金氏徹平

 

 

 

雑誌「ART iT」オリジナルフィギュア第3弾として、金氏徹平制作のオリジナルユニークピースの販売の告知をみた。エディションナンバー、作家サイン入りの限定30体。兵士の頭に綿アメのような幽霊のようなキャラがとり憑いていて、モーレツに可愛い。

【申し込み期間】 2008年7月17日(木)〜10月1日(水)

kaneuzi1

金氏徹平展「白夜のユーレイ」2004.12

 

 

 

 

◇金氏徹平(Teppei Kaneuji)

1978年 大阪府生まれ
2003年 京都市立大学大学院彫刻専攻修了
 
個展
2002年 空白と漂泊(児玉画廊/大阪)
2003年 白煙と濃霧 smoke/heavy fog(児玉画廊/大阪)
 
グル-プ展
2001年 主張テン(gallery artislong/京都)
2002年 俯瞰景(neutron/京都)
2003年 works on paper(児玉画廊/大阪)
日重(ギャラリーそわか/京都)
その他
2002年 京都市立芸術大学制作展(奨励賞)



tabloid_007 at 14:33|PermalinkComments(0)