都築響一

December 25, 2011

【Love Hotels】 photo by Misty Keasler:大阪発のラブホもクールジャパン!

thumbnailLove Hotels: The Hidden Fantasy Rooms of Japan
著者: Misty Keasler
Chronicle Books(2006-11-30)













ちょっと前だけど、ラブホテルの写真集をアメリカ人が撮った。もはや、大阪発のラブホもクールジャパンである。なんでも、クールである。パチンコもクール。ブルドックソースもクール。カラオケなんて相当クール。大阪人的には、オオサカ・クールやんか!でも、いい。ジャパンでいいよ。

それにしても、この異空間は凄いもんだ。キティあり、SMあり、大人の遊園地じゃん! 仕事場と自宅の間に位置する不思議な空間。それがラブホなんたろうな。この何とも淫靡にして、あっけらかんとしたハレ!なもんなんだよねぇ。

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May 03, 2010

上海万博の開始と同時に大阪万博を想う

osaka大阪万博―Instant FUTURE (アスペクトライトボックス・シリーズ)
著者:都築 響一
販売元:アスペクト
発売日:2008-03-17






どういうわけだか天の邪鬼で、万博といえば上海ではなく、大阪なのである。当時、大阪の高槻市に住んでいたので、万博会場まで30分ほど。5歳ということもあり、記憶はあいまいだが何度かいった。メロン・ジュースを何杯もせがんだことを思い出す。駄菓子的な薄い味だったが、近未来の予感がしたものだ。

都築響一さんは、2008年から1970年を振り返った写真集に仕上げてある。それはノスタルジアではなく、ジミヘンやジャニス・ジョップリンのサイケであり、三島由紀夫の切腹の時代の残像をみようとする。

ちなみに下記は、再び懐かしの写真。右が兄貴。左がワタシ。

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tabloid_007 at 09:54|PermalinkComments(0)

February 07, 2010

きみはもっと遠慮しなければいけません 2点

TUTUKO夜露死苦現代詩
著者:都築 響一
販売元:新潮社
発売日:2006-08-30










およそ、文壇(いまも存在?)や俳句や現代詩の連中が相手にしないようなところから、ポエムの才能を発見する都築響一さん。大阪天王寺のミヤギトーイ宮城昭三が将補10年に発売し、いまも根強い人気を他ル駄菓子屋の定番「点取り占い」(672種類)の不条理。演歌の名司会者 玉置浩の名調子。同じ紹介は二度としないという五七調。80年代の暴走族がありったけのお金をつぎ込んだ刺繍の名文句たち。そして、ナイフをヒップホップの歌詞に持ち変えた若者にみるストリートカルチャー。出会い系、エロサイトの宣伝コピーから分析する欲望を喚起する言葉。

手ぬぐいや工場長の鬼十訓、湯呑の説法まで、そのすべての生きた言葉を著者は発見し、再提示する。言葉のエルネギー、言葉のパワー、言葉のエモーション、そのすべてが市井の人を詩人にする。

tabloid_007 at 19:15|PermalinkComments(0)

February 22, 2009

身も心もエルメス、グッチな方々

KITAORE

着倒れ方丈記 HAPPY VICTIMS
著者:都築響一
販売元:青幻舎
発売日:2008-11-15

 

 

 

 

月刊誌「流行通信」に1999年4月から2006年8月まで、87回 82ブランドの素人愛好家の家を都築響一さんが取材し撮影した本がユニークな写真集として発売された。

序文で、都築さんが述べている。「普通、モノを作って売る人は、買ってくれる人を一番大切にする。(中略) でも、ファッションビジネスだけは、どうも違うらしい。自分の作ったものを買ってくれる人、顧客を恥ずかしがり、軽蔑し、自分立ちがつくる幻想の世界を大切にしようとする不思議な商売であることが、取材を続けるうちにわかってきた」

↓ 最終ページだけ 素人ではなく、昨年夭折した天才アーティスト 野田凪さんの部屋を写している。野田さんのことを思い出したら急に悲しくなった...。

NODANAGI



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