蜷川実花

July 22, 2012

『ヘルタースケルター 』 (岡崎京子)の“美”と『洗礼』(楳図かずお)の“醜”

b0035326_1093716映画『ヘルタースケルター 』

監督 蜷川実花
原作 岡崎京子
出演者 沢尻エリカ、寺島しのぶ、水原希子、桃井かおり
配給 アスミック・エース エンタテインメント





話題の映画をみてきた。映画の内容や出来を云々する意味はなさそうな映画だった。言ってみればイベントムービーやね。だから、ツッコミながらみると面白い。

b0035326_10125283













岡崎京子の原作漫画は、1996年まで『FEEL YOUNG』(祥伝社)に連載されていたものである。つまり今回の映画化まで16年の月日がたっている訳で、整形に対する世間の感覚も違うから、原作に忠実に映画化すると、もう内容理解のリアリティが完全に欠如してしまう。

helter











今日話題になっていたが、2012ミス・コリアの整形疑惑に対して、「最初から天然なんて言ってない」と発言し、むしろ清々しく受け止めるむきさえある。ましてや、現代の整形技術の進歩でマンガのような副作用もリアリティが薄くなったと思う。だから、この映画の方は21世紀に「巨人の星」をギャグっぽく扱うのと同じで、沢尻エリカの裸を堪能していればよろしい。

ad081211














さて、今回取り上げたいのは、岡崎京子が「ヘルタースケルター」のオマージュ作品として楳図かずおの『洗礼』(1974年)をあげていることである。これは、よほどのコミック通でないと知られていない。

ume005











お話は...
永遠の聖美女とうたわれた女優・若草いずみ。だが、その素顔には醜いアザやしわが広がっていた。絶望のあまり狂乱するいずみに主治医の村上は何事かを告げる……。いずみは娘を産んだ。その後、彼女の行方は杳として知れない。時は過ぎる。ある街に母娘が睦まじく暮らしていた。醜い姿となったいずみと、美しく育った娘さくらである。失われた美と若さへの欲望にまみれたいずみの、悪魔のような計画が静かに進行していた...。

楳図作品は、整形云々というテーマに収まらず、美と醜の構図が正反対の概念ではなく、同じコインの裏表の関係であるということを暗に描いている。だから、美に対する執着が強ければ強いほど、醜さとともに美に近づけることになる。

是非、沢尻エリカ目当てで「ヘルタースケルター」を知った方も、楳図かずお「洗礼」を読んでみてほしい。

スマホの方は、下記のURLから無料アプリ【ブックシェア】から検索すると読める。是非!

iPhone http://bit.ly/O6Hb4Q
Android http://bit.ly/NCN6OV

tabloid_007 at 00:49|PermalinkComments(0)

July 31, 2010

[STARBUCKS ART MAGAZINE] 蜷川実花:フリペからクーポン誌の時代。読者は買っても元取れる。でもってスタバにも人来る。みんな幸せになる!

IMG_0004STARBUCKS ART MAGAZINE ; BEVERAG 02
著者:MATOI PUBLISHING (著 編集)
販売元:日販アイ・ピー・エス
発売日:2010-06-02










日販の方から頂いた。フリペの次をいくリアルアフィリエイション雑誌。まず、フリペは、広告不況により質が低下した。この「スターバックス・アート・マガジン」は、フォトグラファー蜷川実花さんが、フッァションモデル太田莉菜さんを起用して広告らしくないスタバのある風景を撮り下ろした。この作品だけで写真集として成立していることが肝心。

でもって、極めつけはスタバで1杯無料で使用できる「BEVERAGE CARD」がついてくる。"コーヒー ジェリー フラペチーノ"(Vサイズ)を注文すると580円。ってことで、企業は販促になる。消費者は無料の気分になる。誰も損しない!っていうこと。

tabloid_007 at 13:16|PermalinkComments(0)

October 25, 2009

コンビニ感覚のアートな雑貨たち

artconvini

アートコンビニエンスストア第2弾

2009年10月14-20日
伊勢丹新宿店本館1階ザ・ステージ

 

 

 

 

伊勢丹と雑誌「Numero TOKYO 2009 11」がコラボしキュレートした「アートコンビニ」も第二弾である。

ネーミングが素晴らしい。アートをコンビニエンスに買えるという判りやすさ。人気アーティストが手掛けることで、Tシャツやお菓子のパッケージデザインも限定的かつ手頃な感覚でお洒落感覚をもつことができる。一石二鳥である。

蜷川実花(じゆうちょう)
NEWNEU(バッグ)
東信(フラワー・アート)
Book Director幅允孝(雑誌セレクト、Six,横尾忠則表紙のマガジンなど)
田名網敬一(ステーショナリーケース)
VERBAL(ジュエリー)
FELIX100(Numéro TOKYO限定バージョン キッズTシャツ)
familia(ファミちゃんスペシャルバージョントートバッグ)
ヒステリックグラマー・アンディ・ウォーホル(クンバ別注キャンドル&お香)
PJ(パングソング3点セット)
ギンビス「たべっ子どうぶつ」Undercoverオリジナル・パッケージ

artconvini-2artconvini-3artconvini-4



tabloid_007 at 09:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

May 20, 2007

ピンク × ピンク = しょこたん

中川翔子×蜷川実花写真集 『しょこれみかんぬ』
蜷川実花の原色と中川翔子のピンクが混ざると、「デリケートに好きにして、デリケートに好きにして」の世界になる。さすがサブカルなしょこたんである。水着シーンもまったくセクスィでない。むしろ やんちゃな感じで高感度アップである。

下記の楳図タッチの挿絵がうまいね。

shoko



tabloid_007 at 23:13|PermalinkComments(0)

May 12, 2007

原色のなかの杏 in フィリピン

51T5sdQe9mL__SS500_IRODORI Anne in The Philippines

写真家・蜷川実花が杏を撮った。彼女は、フィリピン親善大使ということもあり、ボホール島などフィリピンの極彩色をふんだんに取り入れている。蜷川の赤を基調とした原色と杏のコントラストが楽しい。

■杏(あん、本名:渡辺 杏。1986年4月14日 - )=ファッションモデル。2003年4月までは本名の渡辺杏で活動していた。父は俳優の渡辺謙。兄は同じく俳優の渡辺大。サンミュージックブレーンを経てボン・イマージュ所属(2007年5月現在)。

集英社発行の女性ファッション雑誌『non-no』の専属モデルである。
身長177cm B82cm W60cm H88cmで股下86cmという抜群のプロポーションを誇っている。海外のコレクションでも活躍しており、Anna Sui、Louis Vuitton、Christian Diorなどの著名メゾンのコレクションに多数出演している。

第47回FEC(日本ファッションエディターズクラブ)賞(2005年度)
フィリピン親善大使(2006年2月〜)
パリ・コレクション出演(2006年初出演) http://www.anne-coro.net/



tabloid_007 at 18:11|PermalinkComments(0)