菊田まりこ

May 29, 2011

絵本「ありがとうがしりたくて」(著者 菊田 まりこ):"ありがとう"をたくさん貰ったら"ありがとう"が少しわかる気がした!

IMG_0007-sありがとうがしりたくて
著者:菊田 まりこ
海竜社(2011-03)










菊田まりこさんの新作絵本。「ありがとう」を知りたい天使のお話。

「ありがとう」を知るということは、どれだけ人から「ありがとう」といわれたかということに比例するのかもしれない。たくさく「ありがとう」を食べないと「ありがとう」の味はわからない。だから、「ありがとう」を食べたことない人に「ありがとう」は美味しいよ!と伝えることはできない。

でも、私はどれほど「ありがとう」を食べたことがあるのか...

そういうことを考えさせられた絵本。

私がプロデュースしているケータイ少額決済サイト【SAVE MIND, 100 CREATION】でも、菊田まりこさんは真っ先に[イラスト]を提供してくれた。本当に「ありがとう」!!

tabloid_007 at 16:48|PermalinkComments(0)

February 07, 2010

探し求めていることは、自分の中にある。

moePARCO40周年 x 月刊MOE30周年
記念原画展【MOE絵本フェスティバル

2010.01.15-02.08
パルコファクトリー









菊田まりこさんの原画も展示されていると聞き、早速行ってきた。「ゆきの日」の原画だった。

原画もリリカルだったが、作品に寄せた作者の言葉が身に染みた。以下抜粋。

「本当は、いつだって探し求めているものは、自分の中にあるのだ、という事に気づけば、きっと、もっと世界をゆったりと眺めだします。ふる雪を、ただ無心に見あげていたあの頃のように。」

DSCN3883-skiku



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January 24, 2010

翼がなくて良かった!翼があることを想像できる

kiku君はわらうかな
著者:菊田 まりこ
販売元:学習研究社
発売日:2009-11-05








菊田まりこさんの新作が発売され、ご本人から送って頂いた。「もし、背中につばさがあったなら...」

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あなたならどうする?幼少期に、透明人間になれたら、というのと 空を飛べたら、というのは二大空想なのではないか。透明になるというのは時間に対して自由になりたい。空を飛ぶというのは空間に対して自由になりたいということなのではないだろうか。本当は時間が解決することも透明なら傍若無人にできる。空を飛べるなら、ピラミッドまで行ける。

さて、ワタシに翼があったら... 懐かしの異国の友に会いに行って驚かせたいな。

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December 12, 2009

幾何級数的なハッピーの波紋

KIKUTAハッピーリレー
著者:菊田 まりこ
販売元:河出書房新社
発売日:2009-12-01

 

 

 

菊田まりこさんとの出会いは、一言で説明できない。1年間毎日ハッピーを描いてくれた。延べ2年間にわたってお仕事をご一緒させて頂いた。その成果が本書である。みんなのハッピーが"ぎゅっ"と詰まっている。菊田さんはいつも自然体で、それでいて冷静な情熱をもって人をみつめている人なのではないかと本書を再読して改めてそう思った。

ちいさなハッピーを毎日発見することで、それを凝縮するとこんなにも計り知れないパワーが蓄積される。この本は、読んだ自分だけがハッピーになるのではなく、友だちや家族もハッピーにすることができる。

本書を創ってくれた菊田まりこさん、賑やかなブックデザインをしてくれた祖父江慎さん、河出書房のEさん、携帯連載を支えてくれたイリュームの方々、うちのスタッフ...そして、こんなにもハッピーをシェアしてくれた読者の皆様に感謝!



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November 02, 2009

誰にでもやってくる白い日

kikutaゆきの日―on Christmas day
著者:菊田 まりこ
販売元:白泉社
発売日:2009-10

 

 

 

 

仕事でたいへんお世話になっている菊田まりこさんの5年ぶりの新作絵本が届いた。本日は、木枯らし一号ということもあり、「ゆきの日」とまではいかなかったが、寒さで自分を顧みるにはちょうど良い日になった。

昔の自分に戻りたいかどうかは、人によって違うだろう。だが、昔と今を比べない人はいない。だから、ゆきの日くらいは、昔も今も真っ白にできる唯一の日にしてもいいと思う。ゆきの白さが音も記憶もその日だけ消してしまうのだ。



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May 23, 2009

用意された偶然... それがハッヒーの定義!

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携帯絵本『ハッピーリレー』 著 : 菊田まりこ

 

 

 

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 http://hitokoto.mobi/

 

いつでも会える」の菊田まりこさんの昨年から仕事をご一緒させていただいている。基礎化粧品 illumeのコラボレーション連載ということで仕事をお願いした。商品のキャッチフレーズが " 365日どんなときも。"というものだったので、携帯とPCで365日間 幸せをリレーしていこうという試み「ハッピーリレー」なのだ。 

言うは易し、である。本連載は、2008年秋からはじまっていので、もう半年以上毎日続いている。読者からの投稿がまた別の読者のハッピーにつながっていく。日常のちょっとしたハッピーをキャプチャーしておすそ分けしていく。ただ、これだけのことが大人気となっている。秋に向けて書籍化の企画も進んでいる。

さて、そのお世話になっている菊田まりこさんから荷物が届いた。開けてみると、お手紙と一緒に「魔法の杖 プチ」(著:ジョージア・サバス)がはいっていた。菊田さんは、この連載を引き受けるときに、何気なくこの本を開いたら...そこには何ともハッヒーな言葉が記されていた、というのだ!

用意された偶然......それがハッピーの定義なのかもしれない。

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November 22, 2008

ある日いなくなった女の子のことを忘れてしまう自分

ALWAYS いつでも会える

 

 

 

 

 

菊田まりこさんの本書は、ボローニャ国際児童図書展児童賞などを獲得し100万部を超えるベストセラーになった本である。評価のことはおいといて...。賞の受賞コメントが帯にのっている。「子どもに死という非常にデリケートな問題を教えるためにもこの本は秀逸である」とある。しかし、果たしてそうなのだろうか。子どもは生に近い存在でもあるが、一方で死にも近い存在である。死ぬのが早い、という意味ではない。死を身近に感じる感性がある、ということだ。残酷さを残酷と思わない未経験者たちとでもいおうか。

そう考えると、意外とこの本は大人が読むべき死と生に関する本なのではあるまいか。仲良しな女の子と仔犬がある日を境に、仔犬だけになってしまう。それは時の流れのまま淡々と描かれる。生き残ったものが生の記憶を留めることによって人は死なない。しかし、肉体的には死んだ人のことも時が経ち記憶からなくなることで人は完全にいなくなってしまう。その恐ろしさは決して自覚できることは無い。だから恐ろしい。



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