百鬼

December 17, 2008

妖怪総出演の絵巻が眠る京都古本屋

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百鬼夜行絵巻「百鬼ノ図」 2008/12/17配信記事より

国際日本文化研究センターの小松和彦教授(民俗学)の調査で擬人画「鳥獣戯画」などの影響を受けた百鬼夜行絵巻「百鬼ノ図」が残されていたことが分かった。

小松教授は「現存最古とされる室町期のもの以前の絵巻の影響を強く受けており、多様な妖怪の原点解明の手掛かりになる。筆致や絵柄から室町期の絵巻の模写の可能性が高い。現存最古の百鬼夜行絵巻は、同時代に描かれた大徳寺真珠庵所蔵の「百鬼夜行図」(重要文化財)。室町期に描かれた古道具の妖怪に特化しているという」としている。京都国立博物館の若杉準治列品管理室長の鑑定によると、百鬼ノ図は江戸前期に描かれた。

百鬼ノ図は、長さ約7.2メートル、幅約0.3メートル。2007年に京都市の古書店で発見。烏帽子(えぼし)をかぶったカエルや僧侶姿の格好のトラや生活道具、五輪塔などの妖怪が躍動する様子や、うねる黒雲が妖怪をのみ込もうとする場面が描かれている。



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