水木しげる

December 06, 2009

超千ページの宇宙の旅

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水木しげる 超1000ページ(上) (studio voice comics)
著者:水木しげる
販売元:INFASパブリケーションズ
発売日:2009-09-12

 

 

 

6度のアニメ化「ゲゲゲの鬼太郎」があまりにも有名になりすぎて水木大先生のその他作品があまり知られていない。もちろん妖怪モノは得意中の得意であるが、奇妙な味わいのSF短編も多く描いている。これを1,000ページにまとめた編集者の手腕や如何に。日常的な風景の中に霊界や宇宙への扉がさりげなく用意されている。読者は、過去や未来、死後や生前を縦横無尽に行き来することになる。必読の書。



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November 28, 2009

祝!屁のような素晴らしい人生!!

IMG-ss屁のような人生 ――水木しげる生誕八十八年記念出版――
著者:水木 しげる
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2009-12-02

 

 

 

 

2009年11月27日(昨日)、帝国ホテルで水木しげる先生の「画業60周年&米寿」のお祝いパーティがあり、御呼ばれした。

上記の記念本は、3,500冊限定で出席者にはお土産として1冊ずつ配布された。シリアル番号入りでワタシのは213番目。司会進行は、京極夏彦さんと荒俣宏さん。お馴染み世界妖怪会議評議員の方々である。パーティの目玉は、水木先生による直筆鬼太郎と目玉おやじの一筆書き。これが会場の方に抽選でプレゼント!ワタシはハズれた!フガーッ

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画業60年の映像では、懐かしい映像を先生も熱心にご覧になっていた。また、2010年のNHK朝の連続ドラマ「ゲゲゲの女房」(奥様 武良布枝さんの自伝)に主演する松下奈緒さんも駆けつけた。

お土産は、前述の本だけでなく、目玉おやじ湯呑や煎餅や餅など豪華絢爛。

水木大先生!誠におめでとうございます。今後ともお元気でご活躍お祈りしております!

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September 05, 2009

水木大先生の等身大パネル登場

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「水木さんは調布市民です」等身大パネル

 

 

 

 

 

 

 

 

...下記の記事の通り、そういうことらしいがそれにしても、市役所のロビーに1つだけ?

↓ 以下記事     2009/05/02, 日本経済新聞 地方経済面 (東京)より

東京都調布市観光協会は、「ゲゲゲの鬼太郎」などで知られる市内在住の漫画家、水木しげるさんの等身大パネルを製作し、市役所のロビーに展示した。

水木さん夫妻をモデルにしたNHK朝の連続テレビ小説が来春始まるが、市と観光協会は放送開始に合わせ、観光客の誘致を計画した。
まず地元の盛り上がりが欠かせないが、市内には水木さんにちなんだ施設などはほとんどないのが実情で、市民の間でも鬼太郎は知っていても、水木さんが調布に住み名誉市民であることを知らない人は少なくないという。

このほど水木プロダクションの協力を得て縦180センチメートル横90センチメートルの等身大パネルを製作した。パネルでは水木さんの生い立ちや人柄、戦争体験などを紹介した。
観光事業の第1弾として、2010年2-3月ころに水木さんの原画展の開催などを計画している。



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August 15, 2009

マンサン50年の50人のスゴさ

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『漫画サンデー』2009年8月18/25日号 (実業之日本社)

 

 

 

 

 

 

通称「マンサン」こと『漫画サンデー』が1959年8月11日創刊以来、半世紀 50周年を迎えた。春のサンデーマガジン50周年に続く快挙である。漫画王国である日本の歴史の中で、マンサンは、大人向け雑誌としての先鞭をつけた。小学館のサンデーとは一切関係ない。

歴史を紐解くと、赤塚不二夫「天才バカボンのおやじ」、谷岡ヤスジ「アギャキャーマン」などのナンセンス漫画を得意としていた。同時に、水木しげる「劇画ヒットラー」や藤子不二雄(A)「黒ィせぇるすまん」など大人向けのブラックユーモアでも傑作をだしている。

今回の記念号では特別企画として「マンサン50年の50人」ということで歴史を紐解いている。永久保存版である。

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May 24, 2009

歴史的価値を乗り越える軽やかな面白さ

bigvomix ビックコミックセレクション名作短編集 (ビッグコミックススペシャル)
著者:水木 しげる
販売元:小学館
発売日:2009-03-30

 

 

 

凄いアンソロジーだ!水木しげる、手塚治虫、楳図かずお、藤子不二雄(A)、山上たつひこ、高橋留美子、石ノ森章太郎、さいとう・たかを、諸星大二郎。浦沢直樹などなど、「ビッグコミック」創刊40周年記念特別企画ということで、いまや巨匠の方々の読みきり短編を収録している。中には単行本未収録作品もアリ!

左=手塚治虫(競作「手紙」1971年2月1日増刊号)、中=藤子不二雄(競作「手紙」1971年2月1日増刊号)、右=楳図かずお(「さいはての訪問者」1972年4月25日号) 必読!

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April 14, 2009

自著本買いの達人たち

14-1-21天才バカボン公認副読本 これでいいのだ14歳。 ~バカボンパパに学ぶ14歳からの生き方哲学100~
著者:赤塚 不二夫 (漫画)
販売元:講談社
発売日:2008-10-22

 

 

 

machi-2町の声はウソ (サテマガBOOKS)
著者:福田 淳
販売元:サテマガ・ビーアイ
発売日:2006-10-25
クチコミを見る

先日、橘川幸夫さんのブログを読んでいたら、自著をアマゾンのユーズドで購入して人にプレゼントする、という地球に優しいプロジェクトを展開していて大ウケした。古本屋から送付先の確認の際に、同姓同名ですか?と聞かれ、本人です、と述べ、MIXIにしたいなどという投稿の達人ならではの発想で敬服した。なるほど、自分の本が数十円ででていたりすると悲しい。自著の古本を撲滅させ、新規のお客様には新品を買っていただく、これはなかなか気持ちに良い方法である。

さらに上手をいくのが水木しげる大先生である。近所の本屋で自著を見つけるとすべて買ってきてしまうらしい。巨匠の本は数百あるだろうに、これは大胆な自社株買いならぬ、自著本買いである。さすがのスケールなのだ。



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February 22, 2009

この世にいながら、この世にいない

MIZUKI人魂を飼う男―水木しげる妖奇貸本・短編名作選 (HMB M 6-3)
著者:水木 しげる
販売元:ホーム社
発売日:2009-01-16

 

 

 

 

2009年1月28日に、水木しげる大先生の朝日賞の授賞式が帝国ホテルが行われた。その祝花のお礼に本書を頂戴した。

貸本作品からレアものまで14篇集めたオール読みきりの作品集である。どの作品もまったく色褪せておらず非常に面白い。中でも人魂を天ぷらにして食べさせる妖怪の話「人魂を飼う男」などは絶品である。このシリーズは必読!



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December 07, 2008

天狗、河童、座敷童子が日本のファンタジー

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水木しげるの遠野物語』 (ビックコミック)

 

 

 

 

 

 

遠野物語」とは柳田國男が1910年(明治43年)に発表した説話集である。現在、それをベースに不定期に「ビッグコミック」(小学館)で 水木しげる作品が掲載されている。1話完結で、独特の世界観が開陳されている。冬休みの「劇場版 ゲゲゲ鬼太郎 日本爆裂」公開も12月20日に控えているが、水木しげる先生の漫画連載がオンタイムで読める幸せをかみしめている。

岩手県遠野町(現・遠野市)出身の佐々木喜善によって語られた地元の民話を、柳田が編纂したものである。その内容は天狗、河童、座敷童子など妖怪に纏わるものから山人、マヨヒガ、神隠し、死者などに関する怪談、さらには祀られる神様、そして行事など多岐に渡る。『遠野物語』本編は119話で、続いて発表された『遠野物語拾遺』には299話が収録されている。

民間伝承に焦点を当て奇をてらうような改変はなく、聞いたままの話を編纂したこと、それでいながら文学的な独特の文体であることが高く評されている。日本の民俗学の発展に大きく貢献した。(以上、ウィキピディアより)
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November 30, 2008

あの世から爽やかな飲料が届く

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金曜日に、久しぶりに水木しげる大先生にお会いした。86歳と思えぬ健啖家振りで、みたらし団子を食された。水木先生のオーラを頂きつつ、お土産に「妖怪汁」を頂いた。これは、株式会社アプリスという面白い会社が作ったオリジナル飲料で、アプリスのサイトでも販売されているが、ヴィレッジヴァンガードでも入手できる。「妖怪汁」の正体は、カラマンシー&シークワーサーなので実は爽やかなテイストなのである。



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October 26, 2008

北原武史教授の目玉が目玉おやじ

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地獄の水

 

 

 

 

 

水木しげるの貸本デビュー50周年記念ということで幻の作品が復刻。小学館クリエイティブの仕事に毎回感謝!

さて、この「地獄の水」は、1958年に描かれたもので、デビューから14作目である。「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉おやじの原点を「墓場鬼太郎」と思っている方が多いが、実は「墓場」も1960年に描かれているので、この「地獄の水」が実質の目玉おやじデビューといってもいいだろう。鬼太郎のようにお化けの父親の死体から生まれたのではなく、東大教授 北原武史が謎の男により、化け物にさせられ、それが溶けていく過程で救われたのが、目玉おやじなのだ。

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September 15, 2008

地上の天才も妖怪になる映画

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妖怪天国
手塚眞さんが1986年に撮った映画。作中に尾張の国の「おでん神社」の挿話の何で大物マンガ家がカメオ出演しているのだ。

左が、おでんを盗む楳図かずおと神主の手塚治虫。右の参拝者に水木しげると馬場のぼる、という豪華さ。

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July 21, 2008

のんびり生きれば、百歳まで生きられる

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NHKの番組「人生の歩き方」の6月は、水木しげる大先生の『百歳まで生きるでしょう』を全4回放送した。

ガキ大将だった幼少期、いやいや戦地に赴き生きながらえた。戦後は紙芝居作家、貸本と苦しい時代が続いたが、1965年「別冊少年マガジン」に連載された『テレビくん」で第6回講談社児童漫画賞を受賞し、著名となる。

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"のんびり"をモットーに、昼寝・バナナ・屁のサイクルが大事なようだ。

← 当時のパーティの写真で中央は水木しげる先生。左は、講談社(当時) 内田勝さん。



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July 12, 2008

ゲゲゲとレレレとラララの娘たち

papa-4 朝日新聞 2008年7月6日(日曜日)

 

 

 

 

 

 

文化欄で素晴らしい特集をやっていて、嬉しくなった。朝日新聞やるなぁ。巨匠マンガ家の娘に焦点をあて、「おやじの話、しゃおうか」という記事である。

水木しげる先生の次女で最近「お父ちゃんと私―父・水木しげるとのゲゲゲな日常」を発売したばかりの水木悦子さんを「ゲゲゲの娘」、赤塚不二夫先生の長女でコンテンポラリーアーティストの赤塚りえ子さんを「レレレの娘」、手塚治虫先生の長女でプロデューサーの手塚るみ子さんを「ラララの娘」として、偉大な父と自分の関係を語っている。



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July 06, 2008

ベビィの頃から妖怪だった!フハッ

mizuki-7 MEN'S NON・NO (メンズ ノンノ) 2008年 07月号
今月号の「メンズノンノ」(集英社)の人物研究コーナーに、なんと水木しげる先生のインタビューが掲載されていた。ノンノとのんのんばあと繋がりか?と思いきや実写版「ゲゲゲの鬼散太郎 千年呪い歌」の公開も控えたPRなのかもしれない。それにしても、キャプションで「43歳でブレイク」とかあると、もうアイドル並の扱いなのである。そのブレイク、ワタシの生まれた1965年のことだよ!

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ばばかよさんのご機嫌は、みんなのご機嫌

うちのごきげん本 (ダ・ヴィンチブックス)
"ばばかよ"さんの読書感想のコミック本。う!?説明がややこしいな。つまり書評をマンガでやっている本なのだ。雑誌「ダ・ヴィンチ」に連載されていたものの単行本化で、全部で55冊とりあげている。はばかよさんが水木しげる大先生が好きなことがわかったのが収穫。「のんのんばあとオレ」の書評を書くために水木先生への取材を行うことができ、ばばかよさんは妊娠中で、先生のノンビリさが胎教になったというくだりは最高である。

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