横尾忠則

October 24, 2010

「横尾忠則マガジン―超私的」:11年前にやった北野武との対談。食べ残しをポンと見せることで人に食べているところを想像させる。

IMG_0004-S横尾忠則マガジン―超私的 (Vol.3)
著者:横尾 忠則
平凡社(1999-10)











10年以上前の1999年11月に刊行されていたシリーズのうちの1冊。
本号の特集は「口をあける」

本誌の中の広告。1970年の「週刊少年マガジン」表紙シリーズ9作品を各100部限定のシルクスクリーンとして牧神画廊が販売(額なし56,000円)。谷岡ヤスジ漫画をモチーフにした幻の10作目については、横尾さんは墓場まで持っていくらしい。(谷岡まち子さん談)


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August 28, 2010

横尾忠則全ポスター展: 高校時代の商店街チラシから60年代サイケ映画のポスターまで全800枚の展示は壮観!

IMG_0002-OOKO横尾忠則全ポスター展

2010年7月13日(火)〜2010年9月12日(日)
国立国際美術館
大阪市北区中島-2-55
06-6447-4680







大阪に行くといろいろと見るべきところがある。
この展示は凄かった!横尾忠則さんが高校生の時にデザインした商店街のポスターから最新作まで800点を超える作品が縦横無尽に展示されていた。

中でも印象深かったのが、1967年にピーター・フォンダが主演した映画「白昼の幻想 / The Trip」の日本版ポスターだ。このサイケに横尾テイストが加わり、カッコ良いデザインに仕上がっていた。

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← LSDを扱った映画。U.S.版。



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August 14, 2010

BASARA展: アーティスト 天明屋尚による縄文土器からデコ電までをテーマ博にした!

IMG_0001-dde【Exhibition】BASARA展

2010.08.04-08.07 
青山スパイラルガーデン/1F
 




自身がアーティストである天明屋尚氏がキュレーターとなり、あまり注目されてこなかった日本文化ならではのテイストをもった現代アートを紹介する展示のオープニングに行ってきた。

刺青からデコ・トラックまで侘び・寂び・禅からオタク文化まで、かなり幅広いキュレイトで賑わっていた。
本展のために天明屋氏が横尾忠則さんに会いに行ったという話を聞いて、その作品を楽しみに行ったのだが、残念ながら2007年の作品で既に見たものだった。その他の作品もほぼミヅマで見たものなど新作展示はなかった。スパイラルの夏の催しということで普段ギャラリーに行かない一般客向けだったのかもしれない。

アーティストによるテーマ博というコンセプトは面白かった。


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主催・企画・キュレーション:天明屋尚
出展予家:池田学/伊島薫/井上雄彦/井上裕起/上田順平/歌川国芳/河鍋暁斎/金理有/三代目彫よし/SHIGE/田附勝/月岡芳年/辻野裕明/天明屋尚/豊原国周/中島靖貴/成田久/野口哲哉/HITOTZUKI(KAMI+SASU)/松山淳/丸若屋+上出長右衛門窯/村山留里子/山口晃/横尾忠則

その他出展作品:印籠/織部茶碗/鍔/変わり兜/簪/縄文土器/煙草入れ/デコ電/族車/デコトラ他

出品協力:イムラアートギャラリー/エイテイ企画/甲冑・武具 MORISAKI/
株式会社Bijou/河鍋暁斎記念美術館/ギャラリー玉英/ギャラリー紅屋/
古美術祥雲/高橋コレクション/neutron tokyo/point of view co.,ltd/山本現代/有限会社アイティプランニング/有限会社宝満堂/有限会社ミスティ/和田画廊



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June 13, 2010

ANGELS,ANGELS,ANGELS [著:アンディ ウォーホル 訳:横尾忠則] 世の中は僕を虜にする。どんな世の中でも素敵なんだ。

YOKOOANGELS、ANGELS、ANGELS
著者:アンディ ウォーホル
販売元:日本ヴォーグ社
発売日:1997-10







いまから、10年以上前に発売されたウォーホルの絵本。横尾忠則さんが翻訳している。他にも「LOVE、LOVE、LOVE」「CATS、CATS、CATS」の全3冊のシリーズ絵本である。

ここにある言葉は、絵の解説でもストーリーでもない。ただ、絵から触発された人生の謎解きのようでもある。しかし、謎が解かれるとすぐまた疑問に逆戻りしてしまう。だから、この絵本は永遠に繰り返し眺めなければならないのだ。

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June 06, 2010

森山大道とコムデギャルソンを繋ぐ 'Six'sense

moriyama森山大道
DAIDO MORIYAMA

2010.0424-0725
Six at "Comme des Garçons"
大阪市中央区南船場3-12-22
06-6258-3315







家にコムデギャルソンのギャラリー'Six'から現在開催中の森山大道さんカタログ本が届いていた!

'Six' の今回の展示は、草間彌生さん、横尾忠則さんと3つ目にあたる。どの展示内容もセレクションも独創的でいて、かつ伝統的な面持ちがある。さすが!なのだ。必見!

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May 09, 2010

『未完の横尾忠則』:君のものは僕のもの、僕のものは僕のもの

tojyi未完の横尾忠則―君のものは僕のもの、僕のものは僕のもの
著者:横尾忠則
販売元:美術出版社
発売日:2009-09-11









本書は、2009年8月1日-11月3日まで金沢21世紀美術館で行われた「未完の横尾忠則」展のカタログ本である。

「未完」とは、横尾忠則氏が生きており、生きているがゆえに「完成」しないことを意味する。それは「未完」で「生々しい」状態にあるらしい。今回紙皿に残された絵の具を作品として「パレット」(表紙参照)が綺麗。

横尾氏のアトリエに眠っていた未発表、未完成、落選作品の絵画144点が公開された。また、長年モチーフにしてきた「ピンクガール」「Y字路」、ルソーの作品複製、展覧会に先駆けて行われた公開制作の作品なども展示。

下記は、文字をモチーフにした「水/波紋」シリーズ。このシリーズは、2008年11月に発想された。水面に揺れる波紋に倒立した文字が重なり謎を深めている。"Y字"といい、"ピンクガール"といい、新しいモチーフに対する徹底した拘りとシリーズ化させる力が、アーティストの多様な発想力を示しており力強い。

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April 30, 2010

横尾忠則 期間限定アート・ショップ:LAPNET SHIPにて

100330_01横尾忠則 期間限定アート・ショップ

2010.04.22-05.09(sun)
LAPNET SHIP
渋谷区神宮前1-9-11-1F
03-5411-3330








いつもユニークな企画のLAPNET。今回は横尾忠則さんのグッズ販売。シルクスクリーンも手頃な価格のもの(15万円前後)を揃えている。

それにしても「よだれ」のTシャツとか色も種類も豊富なのはいいが、ちょっと着るには趣味が派手すぎるな。


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January 31, 2010

大阪とピンクとギャルソンと

YOKOO横尾忠則「ピンク ガール」PINK GIRL

2010.01.16-04.04
コムデギャルソン Six
大阪市南船場3-12-22
06-6258-3315






横尾忠則さんもいらっしゃったオープニングは、せっかく招待してもらったのに所用で行けなかった。しかし、展示は先週木曜日に行くことが出来た。

昨年の南天子画廊での大作も展示してあった。なぜか横尾忠則作品のピンクが前回の草間彌生「増殖する部屋」のピンクと重なった。不思議!

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November 07, 2009

Y字路がうむ想像の世界

7andy_32331297東京Y字路
著者:横尾 忠則
販売元:国書刊行会
発売日:2009-10-26

 

 

 

 横尾忠則さんの大事なモチーフのひとつである「Y字路」を、23区から都下、島部まで、東京をくまなく探訪し、写真というかたちで追い求めた初の写真集。 本作は、都市出版社発行の「東京人」で約2年間にわったて連載された「東京23区Y字路徘徊」で掲載されたものをはじめ、東京23区のY字路を撮影し撮りためたものである。

西村画廊でも「横尾忠則 東京Y字路 写真展」を開催している。もともとは、横尾忠則さんが、幼少期に通った郷里の模型店の場所が偶然Y字路になっていたのを写真に撮ったのがはじまりで、このY字路をモチーフに、今日まで100点近く描いている。

絵の方はどんどん抽象的になって、風景が溶解していくのに対して、写真は粘り強く、誰もいなくなるまでずっと立ち尽くし写真におさめているのだ。Y字路が示唆するものは、人生の選択そのものの暗喩のようであり、あるいは単純に二つの違った景色を一度に眺められるという贅沢感だけなのかもしれない。

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June 27, 2009

内田勝さんを偲ぶ会

Uchida_magazine 永遠『少年マガジン』

 

 

 







 

 

 

昨夜2009年6月26日、銀座コートヤード・マリオット銀座東武ホテル(旧銀座東武ホテル)で、内田勝さんを「偲ぶ会」が開かれた。藤子不二雄(A)先生、楳図かずお先生、永井豪先生、森田拳次先生など多数の方がお越しになった。
 

内田さんの生前の映像や写真を見ていると亡くなって1年も経ったなんて信じられない。三五館の星山社長の挨拶にあったが、人は二度死ぬ、と。一度は肉体の死、そしてもう一つは、二百年くらいたって皆の記憶から無くなった時に、二度目の死を迎える。逆にいえば、それまで内田さんはその偉業と共に我々の記憶の中で生きているのだ。



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May 31, 2009

自在なデザイン過ぎて広告を超えている

YOKOO-000横尾忠則ポスタア芸術
著者:横尾 忠則
販売元:実業之日本社
発売日:2000-05

 

 

 

 

やはり、横尾忠則さんのデザインは好みだ。ポスターは油彩より企業の制約を感じることなく、むしろ遊び心満載という感じがする。

Left= 武満徹「国際交流基金/パリ日本文化会館」1997
Center = 夏目漱石「文化人・切手シリーズ」1999
Right = ラフォーレ原宿「20周年記念」1998

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April 19, 2009

グニャグニャは自然の中に棲む

bijyitu 美術手帖 『マンガ 二次元の総合芸術』 1998年12月号

 

 

 

 

 

 

古本で入手。バカボン父子の黄色い表紙が鮮やかで、楳図かずお先生と横尾忠則さんが対談していたので、読んでみたかった。以下、対談のポイント抜粋。

楳図 「文明社会が「直線で構成されているとすれば、自然界は「曲線」で形作られている。その曲線に引き込まれる恐怖ですよね。タテとかヨコが便宜的につくられたものだとすれば、ぼくは生命力を感じさせる「ウネウネ、グニャグニャ」してものに惹かれるんです。生命力は原始的な部分と結びついて恐怖はそこに宿っているんです」

横尾 「人間の中にあるモヤモヤした不透明なもの、言語化できないものを楳図マンガが代行して出してくれるからこそ面白い。自分の中にある見たくないもの、それこそ「恐怖」をみてしまえば、逆に解放される」



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April 15, 2009

赤いシリーズのよだれ女の最近

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常設展 - 横尾忠則
2009年3月23日(月)〜4月18日(土)
10:30am - 6:30pm(日祭休廊)

 

 

 

 

最近、引き寄せが続いている。よく行く京橋の画廊askにアフリカアートを見に行ったら、ニ階の「南天子画廊」で横尾忠則さんの2005-2007年の比較的最近のアクリル画展示をやっていた。閉廊していたが、外からジロジロみていたら青木オーナーが開けてくれた。

先日の八王子夢美術館の横尾忠則作品など雑談して、気持ちよく観させてもらった。100号の絵が3枚あり凄い迫力!まだ間に合います。

東京都中央区京橋3-6-5 TEL: 03-3563-3511 FAX: 03-3535-5648
OPEN: 月〜土曜日 10:30am〜6:30pm(日曜祭日休)

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April 11, 2009

一歩もあとに帰る心なし...芭蕉

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「コミックボックス」少年マガジン特集'99/1号

 

 

 

 

 

以前、といっても2007年1月にもブログで取上げたが、改めて読んでみた。以下、内田勝さんのインタビュー抜粋。

『 好奇心の一語に尽きます。「猟奇」や「偏奇」ではなく、自由で自然体のまま「珍奇」を楽しみ、「新奇」に心を踊らせる。なにか新しいこと、珍しいこと、この世に2つとないことを常に探し求める。具体的には、人に会う、活字を読む、音楽を聴く、映画やアニメを観る。旅をする。骨董を蒐める。酒を飲む。とにかく何かを徹底的にやることを通じて、自分以外の人と共感し合える場が広がるわけだから、これを"道"といってもいい。』

下記は、1970年1月号の「週刊少年マガジン」巻頭グラビアで、「1枚の絵は1万字にまさる」(コピー 大伴昌司) というグラビア時代を宣言した。

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April 06, 2009

Y字路の先は暗闇だった

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ART iT (アートイット) 2009年 04月号 [雑誌]
販売元:紀伊國屋書店
発売日:2009-03-05

 

 

 

 

今月号にソウルのARARIO GALLERYで横尾忠則展が3月5日−4月15日まで開催されるという広告が掲載されていた。そのビジュアルは、横尾さんのY字路シリーズ。" Two Darkness " 2001 oil on canvas 163 x 228cm

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