森美術館

December 12, 2010

小谷元彦 『幽体の知覚』:幻の中世騎士から偽古代生物の標本まで極限まで想像力が駆使された超絶世界!

IMG_0004-S小谷元彦 展:幽体の知覚
Motohiko Odani Exhibition [Phantom Limb]

2010.1127-2011.0227[sun.]
森美術館
港区六本木6
03-5777-8600







小谷元彦作品の持つ独特のフォルムが好きだ。ティム・バートンの「スリーピー・ホロウ」に出てくるような中世の世界から、さらに古代の生物のような謎の標本たち。すべて魅惑的すぎる。

小谷作品を知ったのは、そんな昔からではない。2008年10月に渋谷パルコで開催された「手塚治虫アートコレクション」で30人のコラボ作品の中から小谷氏が創った「きりひと讃歌」で知ったのだ。

以降、上野の森美術館で開催された高橋コレクションの大規模展示[neoteny japan/ネオテニージャパン] で立体作品を見て、すっかりファンになった。

2009年4月には、所属ギャラリーの山本現代で『SP 4 'The specter' in modern sculpture』という個展を開催。今回展示されていた等身大の「騎馬像」などと初お目見えしたのである。

さらに、昨年2009年12月には、銀座メゾンエルメスで「Hollow」展を開催。その白亜の美しさに息をのんだ。そして、今回の森美術館の展示は、その集大成といえるだろう。

重力、回転、循環など、「世の中の仕組みや生の営みの根幹となる現象を追求した」という対策ばかり約60作品が紹介されている。

PC090025-SPC090030-SPC090026-S












↓ [Hollow]シリーズ新作[Hollow unicorn] (2010)

101126odani25-s



tabloid_007 at 09:23|PermalinkComments(0)

January 02, 2009

アートは美術館の外にもある

tokyoartTOKYO ART&CULTURE MAP―アートを楽しむ東京地図本 (えるまがMOOK)
販売元:京阪神Lマガジン
発売日:2008-09

 

 

 

実は、以前 京阪神Lマガジンの方にお会いしたことかある。彼らは関西を拠点にしているが、東京の街案内モノでもいろいろヒットをだしている。今回は、いま流行りつつある美術館巡り、それもトラディッショナルなところばかりでなく、最新のコンテンポラリーのギャラリーを紹介しているムック本。

一番、驚いたのは六本木のど真ん中にある国際文化会館である。以前、といっても15年くらい前に行ったきりだが、いまだに健在という。中に「ザ・ガーデン」というテラスがある。



tabloid_007 at 19:32|PermalinkComments(0)

February 17, 2008

投資ごごろが支える現代アート事情の視察

SPIRITアートは心のためにある UBSコレクション

 

 

 

 

 

現在、六本木ヒルズの森美術館で開催されている展示。UBSは、スイスに拠点をおく金融機関で要するにアートファンドの大手である。

1950年以降の欧米の作品中心に、ウォーホル、リキテンスタイン、バスキアなどなど60人140作品が展示されている。ほとんど印象に残る作品がなかった。たぶん、コレクションに投機性はあっても企画性が無い展示だったからかもしれない。http://www.mori.art.museum/jp/index.html



tabloid_007 at 17:18|PermalinkComments(0)

February 03, 2008

三面怪人ダダの末裔のような人々

横山裕一カラー画集
最近、横山裕一さんづいている。"づいている"のは、デハラユキノリさんが注目していると聞いたことと、先日 六本木クロッシングで一番気になった展示であったことと、それと会場で黄色いゴム人形のストラップを購入したことと、同じ形のフィギュアをネットで買ったこと...これらの複合要素から幾何級数的に気になる存在になっている。

横山さんの描く人か宇宙人か、あるいは未来の人間かわからないが、一見 無表情、無感情にみえる。しかし、よーく見ていると凄い怒りを経験して いまは諦めにも似た無感動な顔になっているようにみえる。

それぞれが与えられた役割を演じなければならなくなったシニカルな状況にいる、というわけだ。http://mixi.jp/view_community.pl?id=12997



tabloid_007 at 09:09|PermalinkComments(0)

January 14, 2008

誰も交差しない天空のアート展

cross

『六本木クロッシング2007: 未来への脈動』展

 

 

 

 

 

本日までということで行ってきた。どうも、このヒルズの美術館好きなれない。高層あるというのも要因かもしれない。いづれにせよ、息が詰まる場所なので早々に観て、あとはカタログでじっくり、という感じ。4人のキュレーターが36組のアーティストたちを厳選した。

ワタシの好みは横山裕一さんだけだった。現代社会に組み込まれた人間を悲哀なく、慈悲なく描く、描く、描く...。滑稽な中にヘンな興奮を覚える作品たち。

yoko2yoko1



tabloid_007 at 19:22|PermalinkComments(0)