February 20, 2011
土屋秋恆の大胆不敵な2011年!
土屋秋恆 個展 月暦○花鳥風月
2011年2月16日(水)〜3月13日(日)
和田画廊
中央区八重洲2-9-8 近和ビル302
03-3231-7774
月と共に暮らす生き物たちの世界を水墨画の古典技法で幻想的に描写した2011年の花鳥風月。自然への憧憬をファンタジックに昇華させた現代水墨画展。いつもなが、リリカルな出来栄え!
土屋秋恆は相変わらず多忙である。同時開催で、代々木上原[Fire King Cafe] (渋谷区上原 1-30-8)でプリント作品のみ展示。(2 月7日-3 月21日)
NHK BS hiプレミア8「大胆不敵な水墨画」90分3回シリーズ。
第一回「芦雪 はみだ師 とびだ師」2月8日(火)午後8:00〜9:30。
この回で、土屋秋恆が出演していた。江戸中期に活躍した長沢芦雪(ながさわろせつ)の人生・仕事を振り返り和歌山にダンサーの森山開次と旅に出る。
芦雪は、襖いっぱいに描かれた巨大な虎を描いたこしとで知られる。
京都で写実画の巨匠・円山応挙に師事していたが、30代、南紀州への旅をきっかけに才能を開花させた。その画風は大胆不敵。屏風に描かれた正体不明の黒い塊は、よくみると、その上に漁をする小さな船の連なりが。塊の正体はなんとクジラ。海を泳ぐクジラの背中を拡大して屏風いっぱいに描いていたのだ。そして40代でこの世を去る前、それまでの画風とは全く異なる静寂な月を描いた傑作を残した。土屋秋恆は、水墨作品をみると、その描き順がわかるという。さこから作者の意図や気持ちを読み取る。また、ダンサー森山も襖で切られた龍をみて、その発想は襖の外の山の風景からきた空気の躍動感を表したのではないかと推測する。ダンサーらしい空間感覚!
土屋秋恆はこのロケの時期に、私の大型作品の仕事も同時に抱えており、東京のアトリエと和歌山を行ったり来たりして、ほとんど寝ずに作業していた。だいへんだったと思うが、どの仕事も手抜きなく、素晴らしい出来栄えだったことはいうまでもない。
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