June 19, 2011
コレクション展「伊万里・柿右衛門・鍋島 肥前磁器の華」(根津美術館):日本独特の赤、緑、黄、紫などの色彩で文様を楽しむ!
2011年05月28日 〜 2011年07月03日
根津美術館
港区南青山6-5-1
03-3400-2536
肥前地方(現在の佐賀県一帯)で江戸時代に作られた陶磁器は、唐津、古武雄(こたけお)と言われる陶器と、朝鮮半島から伝えられた新しい技術で作られた磁器がある。
肥前磁器の特徴は、日本独特の赤、緑、黄、紫などの色彩で文様を描く色絵磁器を打ち出したところにある。
はじめ灰白色であった白磁は、純白の白磁へと完成度を高め、やがて柿右衛門や古伊万里として知られる華やかな色絵磁器となった。17世紀中頃になると、肥前磁器は東南アジア諸国から中近東、そしてヨーロッパ諸国へと輸出され、海外市場の需要に応じた器形や意匠の磁器が大量に作られる。
一方、鍋島は、藩窯として活動し、献上品を中心に優雅な色絵や染付、青磁を焼いた。
本展は、平成10年(1998)に山本正之氏から寄贈された作品を中心に、140点で構成されている。
展示も素晴らしいが、相変わらず庭園も美しい。