手塚治虫

February 03, 2013

コミック【空気の底】 (著者 手塚治虫):朝日ソノラマから1971年に発売された下巻を探して...

PIOIU空気の底 上―(上) ((サン・ミリオン・コミックス))
著者:手塚治虫
朝日ソノラマ(1978-12)











もう何度読んだかわからないくらい大好きなSF短編集といえば、この上限巻だ。幼少期、何度も何度も読んだ。講談社の全集のひとつとしてね。

ただ、最近知ったのだが、版を重ねるうちに収録されなかった短編があると知り、1971年に朝日ソノラマから発売された下巻を探している。

まずは、1971年の上巻(アマゾン表記は再版の1978年のもの)をゲット。これには未読のエピソード http://getnews.jp/archives/272772  が含まれてない。

いろいろな時代背景があるのだろうが、是非自分の目で確かめてみたいものだ。

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March 17, 2012

コミック「ブラック・ジャック創作秘話〜手犲C遒了纏場から〜」(秋田書店):プロの仕事とは、最後まで諦めない!しつこくやり遂げる!そして必死な中でも人に対する優しさがあることである。

poiuブラック・ジャック創作秘話〜手犲C遒了纏場から〜 (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)
秋田書店(2011-07-08)











私の青春時代のマンガ誌といえば、「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)。「マカロニほうけん荘」「がぎデカ」「750ライダー」「エコエコアザラク」「魔太郎がくる!」など全部貪るように読んだ。

中でも私の手塚体験は「ブラック・ジャック」である。何度読んだか数えきれない。

その「ブラック・ジャック」が手塚治虫の復活の一打であったこと、大人向けへの脱皮に苦しんでいたこと、細部への執拗な拘り、それらはすべて大人になってから知った舞台裏である。

本作は、1970年前後のもっともノリにノッていた手塚治虫のドキュメントコミックである。しかも、秋田書店から発売されている。

プロの仕事とは何かを教えてくれる。プロの仕事とは、締め切りに間に合わせることである。最後まであきらめないでしつこくやり遂げることである。必死な中でも人に対する優しさがあることである。

本書は、ブラック・ジャックをぜんぶ読み切った後に読んでほしい。

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May 08, 2011

図説『危険な話 -不思議で不安な原子力発電のこと』(1989年):手塚治虫「ぼくも原発に反対です」

IMG_0003-SS図説 危険な話―不思議で不安な原子力発電のこと
ふゅーじょんぷろだくと(1989-10)












1986年4月26日、いまから25年前にチェルノブイリ原発で核暴走事故が発生。いまだに世界中の上空には、その放射能が漂っているという。

今回の福島原発事故で、再び本書が脚光を浴びている。チェルノブイリから、3年後に発売された「イラスト まんが 図表」でみる原発大情報ということで(株)ふゅーじょんぷろだくと 代表 才谷遼さんが企画し発行した。

当時 広瀬隆が出した「危険な話」の中で"原子力PRに狩りだされた知識人"ということで"手塚治虫"の名前が列挙されていたらしい。

それは手塚が与り知らないところでアトムがPR(「鉄腕アトム/よみがえるジャングルの歌声」というパンフに無断で使われた)に使われていたことから誤解をよんだのだ。

しかし、誰も巨匠にそれを確認することがなかったのだが、1988年「漫画家協会賞パーティ」にて突撃インタビューされ、本人の「原発反対」が確認されたのだ。奇しくも、その翌年(1989年2月9日) 手塚治虫は亡くなったのだ。

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April 24, 2010

手塚治虫「人間ども集まれ!」:無化性が個性の兵士たち

IMG-s人間ども集まれ!
著者:手塚 治虫
販売元:実業之日本社
発売日:1999-02









手塚治虫の講談社全集は、中学生の時にすべて読んだ。しかし、高校の時に小遣い欲しさに義眼の店主の古本屋にすべて売ってしまったので、いまでも見かけると少しずつ買い戻している。

本作は、大人向け劇画「漫画サンデー」に1967年1.25号-1968年7月24日まで連載された作品である。

ベトナム戦争真っ只中に描かれている。戦争のために編み出された第三の性であるミュータントたち。男でも女でも国籍もない彼らを増殖させることによって、戦争をショーにしようという人間たち。しかし、そこにはなぜ人がいがみ合い、憎しみ合わなければならないのか、という本質的な問題が戯画化されている。人は皆違う。違いを認めることがなければ、争いになる。

よく、小中学生のときにこれを読んでいたな、と思うくらいいま大人が読むべき作品。

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October 25, 2009

親しらずの逆・対談

IMG_0002-098 THE BIG ISSUE JAPAN #128 2009.10.1

 

 

 

 

 

 

「ビッグイシュー」のスペシャル特集で手塚るみ子さんと赤塚りえ子さんが対談していて、内容が面白かった。それぞれのお父様を漫画家に持つお二人ならではの父の話が秀逸。

赤塚先生が、当時 力道山と自分しか持っていないという自慢の録音機で娘(りえ子さん)を連れて公園に行き、「人さらいごっこ」をしたというのだ。ブランコのキーコーという音からはじまり、誘拐犯役の父(赤塚不二夫)が「アメ欲しくない?」と聞く、「いらない!」という即興劇。

手塚先生のいたずら話も凄い。九州から東京にでてきたばかりの松本零士氏に「いま、東京でこれ流行ってるんだ。」といって "チョコレートうどん"を食べさせたりしたそうだ(笑)



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October 12, 2009

手塚と松本の点と線

LION_REZUKAライオンブックス 2 おもしろブック版
著者:手塚 治虫
販売元:小学館クリエイティブ
発売日:2008-04-28

 

 

 

 

先日、皆河有伽さんの「日本動画興亡史 小説手塚学校」を読んでいて、松本零士先生の話を思い出した。

本作は、多忙を極めた手塚治虫が、集英社からの依頼に応じて、毎月1冊ずつ月刊雑誌の別冊付録として1年間にわたって発表された「おもしろブック」シリーズ(1956/08-1957/07)の一冊。収録されている『複眼魔人』の一部(学生3人が山を登っている)の場面を、編集者から逃げ出し 九州にとんだ手塚が彼の地にいた松本に頼んで描かせたという。

その後の再刊時には手塚自身が書きなおしているので、今回のオリジナル復刊には二人の違いを探す楽しみがある。



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September 27, 2009

よそ者でも平気な日本

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グリンゴ 1 (ビッグコミックス)
著者:手塚 治虫
販売元:小学館
発売日:1988-12

 

 

 

 

先日、手塚治虫展の件を記事にしたが、遺作となった3作品のうち本作を読んでいなかったことに気が付き、早速取り寄せた。3巻の途中でおわっている。

江戸商事のバリバリ商社マン日本(ひもと)が未開の国で、日本人らしい商魂でゲリラや海千山千の連中と渡り歩く話だ。会社への忠誠と戦後世代の馬力で生きていく。特に絶望するが、すぐに立ち直り、行動を起こす。出世コースから左遷してもなお突き進む。現代のピカレスク物語である。

小学館の初版ブックデザインをしている清水一雄(+ Bat Bridge Studio)の仕事はどれも素晴らしい出来だ。

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September 22, 2009

未来が現在であることのメッセージ

tezuka-s 生誕80周年記念特別展「手犲C酖検遡ね茲悗離瓮奪察璽検繊

2009年4月18日-6月21日
東京都江戸東京博物館
1階 企画展示室
東京都墨田区横網1-4-1

 

 

 

そういえば、数か月前だが手塚治虫 生誕80年を記念した大展示会にもいった。

↓ 下記が、展示のまとめ。よくまとまっている。

手犲C遒蓮日本における「ストーリーマンガ」のパイオニアとして、また「テレビアニメーション」の創始者として昭和の時代に活躍し、その生涯においてマンガ作品約 700 タイトル(原稿枚数約 15 万枚)、アニメ作品約 70 タイトルという膨大な作品を創出しました。そして、それらの作品群は同時代に生きる人々に多大な影響を与え、現代の文化、芸術、科学へと影響を与えました。
本展は、直筆のマンガ原稿やアニメーションの資料、愛用品などで構成され、手犲C遒寮験兇修靴萄酩覆鮓‐擇垢襪閥Δ法 彼の作品から影響を受けたアーティストや作家の活動など、現代に継承される手塚作品もあわせてご紹介します。

...ということで、赤塚先生の生涯枚数が8万枚。石ノ森先生が16万枚。いまの漫画家では考えられない分量の作品をかつての巨匠たちは描き続けていたのだ。量が質に転化する。手塚先生は、1989年2月9日胃がんで亡くなる直前まで連載していた「グリンコ」(下記左)に取り掛かっていた。最期の言葉は「頼むから仕事させてくれ」であったという。この未完に終わった「グリンコ」の直筆原稿も展示されていた。

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ガンダムへと続く、アトムの遺伝子。

IMG_0004_edited-2IMG_0004_edited-3日本動画興亡史 小説手塚学校 1 ~テレビアニメ誕生~
著者:皆河 有伽
販売元:講談社
発売日:2009-06-20

 

 

 

本書は、皆川ゆか 改め 皆河有伽さんの緻密な見識と慧眼をもって描かれたものだ。手塚治虫が、いかにアニメに挑んだのかという歴史ドキュメントである。本書は、拙著「これでいいのだ14歳。」と同じ編集者の手によって同時期(2007年初頭?) にスタートした企画であった。ワタシは赤塚不二夫の生き方を、皆河さんは手塚治虫の挑戦をテーマにしていて、しかし皆河さんの圧倒的なアニメに対する想いは、ワタシの熱情の百万馬力倍違っていたのだろう。

本書は手塚治虫が、東映動画(現:東映アニメーション) の「西遊記」で直面した憧憬と決別からディズニー映画の相克。そして、自らの信じる方法による虫プロダクションを創業するまでを実に生き生きと描いている。それは歴史にあった事実、という以上に物語性を孕んでいるのだ。すべての登場人物に対する愛情は皆河さんのアニメへの愛が土台となっている。ドキュメントの体を借りながら、皆河さんの筆はこの本のための登場人物であるかのように立ち居振る舞う。

全2巻は、虫プロが国産初のアニメシリーズを軌道に乗せたとこまで描かれている。この後の刊行もたいへん楽しみだが、現在のところ一切続巻の知らせは入っていない。聞けば、15巻分以上の原稿が存在するらしい。

ディズニーによるフルアニメーション(1秒12コマ)ではなく、リミテッドアニメーションとよばれる、コマ数の少ないアニメ技法の開発により、毎週制作をしなければならないテレビアニメ「鉄腕アトム」が生まれたのだ。苦肉の策から生まれた側面もあるが、「漫画はコマで人を喜ばせる。アニメであってもどうして良い絵を残さないのか」という手塚の信念により、それはチープな技法ではなく、日本の鳥獣戯画の歴史から脈々と伝わるDNAの再発見であったのかもしれない。

先日、亡くなった金田伊功さんも生前「良い絵は、4秒でも5秒でも使え」といっていたらしい。この絵の造形に対する感覚が日本のアニメを世界的な存在にさせたのだと思う。

すべてのアニメに関わる人に読んでもらいたい本である。

追伸: 第一章にでてくる白川大作さん(「西遊記」のプロデューサーであり、手塚治虫をアニメ業界に引き込んだ人物)は、ワタシが20代のころ たいへんお世話になった方である。担当編集の方の計らいで、20年ぶりにお会いすることができた。

当時、白川さんは博報堂でニューメディアを推進しておられ、同じくテレビの新しい道筋を模索していた若造のワタシによく食事を御馳走してくれたものだ。その白川さんが、東映時代に目をつけたのが、赤塚不二夫原作の「ひみつのアッコちゃん」アニメ化である。原作は、1962年-1965年まで集英社「りぼん」で連載されていたが、連載終了から4年 (1969年1月6日から1970年10月26日) もたって映像化されたのだ。

ということで、先日の銀座松屋で開催された「赤塚不二夫展」の会場で再会を果たしたのだ!近年の白川さんは、水彩画の先生をされ、奥様 (アトム制作時 虫プロに在籍、詳しくは本書参照) と世界各地を旅する生活をされている、とのことでたいへんお元気で優雅に暮らしていらっしゃるようだ。本当に嬉しい再会だった。



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July 26, 2009

永遠の命を追い求める一瞬の生

FIRE火の鳥 2・未来編
著者:手塚 治虫
販売元:朝日新聞出版
発売日:2009-05-20

 

 

 

 

手塚治虫 生誕80周年記念の一環として「火の鳥」が雑誌連載当時の大判で復刻した。チャンピオン世代だったワタシは、小学生の時に「ブラック・ジャック」と出会い、京都の手塚治虫ファンクラブに入会した。その後、講談社の400冊にも及ぶ全集をも蒐集した。手塚作品の初期のまるっこいストーリー漫画から大人向けのエッチなものまで貪るように読んだ。ただ、「火の鳥」だけが難しくて当時は面白さがわからなかった。

だから、大人になったいまこそじっくり読みなおすべきと思ったのだ。まだ全巻通読したわけではないが、全編を通じて仏教の転生輪廻の考え方が根底にある。死を受け入れることによってしか生を享受できない。生の一断面が死であるのかもしれない。永遠とは、死をもって終わることを受け入れることなのではないのだうか。



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May 31, 2009

新宝島と新寶島の間にあるもの

TEZUKA完全復刻版 新寶島 豪華限定版
著者:酒井 七馬
販売元:小学館クリエィティブ
発売日:2009-02

 

 

 

 

手塚治虫が生前、本書の復刊に難色を示したのには訳がある。手塚治虫の単行本デビュー作(1947年)である本作品は、手塚の単独著作ではなく、酒井七馬が原作・構成をした共著のせい、とされている。講談社版の「手塚治虫全集」(1984年)に収録されている『新宝島』は、手塚が当時の原稿を思い出しながらリメイクした作品であるため、酒井七馬の存在は歴史から消えてしまった。

ふたりの間にどのような齟齬があったのかはいまではわからない。しかし、今回復刻した「新寶島」は紛れもなく存在し、当時の子どもたちを熱狂させ、この刺激から漫画家を志したものも少なからずいた、という歴史的事実は変えられないのだ。



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May 24, 2009

歴史的価値を乗り越える軽やかな面白さ

bigvomix ビックコミックセレクション名作短編集 (ビッグコミックススペシャル)
著者:水木 しげる
販売元:小学館
発売日:2009-03-30

 

 

 

凄いアンソロジーだ!水木しげる、手塚治虫、楳図かずお、藤子不二雄(A)、山上たつひこ、高橋留美子、石ノ森章太郎、さいとう・たかを、諸星大二郎。浦沢直樹などなど、「ビッグコミック」創刊40周年記念特別企画ということで、いまや巨匠の方々の読みきり短編を収録している。中には単行本未収録作品もアリ!

左=手塚治虫(競作「手紙」1971年2月1日増刊号)、中=藤子不二雄(競作「手紙」1971年2月1日増刊号)、右=楳図かずお(「さいはての訪問者」1972年4月25日号) 必読!

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May 17, 2009

コミックの予告編の本

tezuka-11手塚治虫 予告編マンガ大全集【2000部完全限定】
著者:手塚治虫
販売元:ジェネオン エンタテインメント
発売日:2009-03

 

 

 

 

手塚治虫は新連載の告知広告(予告編)を描くのが大好きだった。映画のトレーラーのコミック版のような感じである。流暢なキャッチコピーとキービジュアルの組み合わせは流石の出来栄えだ。中には、予告たけで連載されなかった作品まである。このような幻の作品も含めた約200本以上の「漫画広告」がぎっしり詰まっている。

左=『複眼魔人』(「おもしろブック」付録1957年3月号)、SFブームの前夜、一見ダリの絵のようでもある。主人公は、人の心の中を見通す眼力を備えている。

中央=『ザ・クレーター』(「少年チャンピオン」1969年10月号) そりげなく、人が宇宙人に乗っ取られる話など読みきりSFアンソロジー。

右=『料理する女』(「ビックコミックオリジナル」1972年9月15日号) 読みきり短編。SFでもホラーでもない怪談とある。どうも、読んだことない話かもしれない。このなんとも艶かしい女性の目つきが気になる作品。

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December 30, 2008

チャイコフスキー交響曲第4番の第4楽章

tezuka手塚治虫、その愛した音楽
アーティスト:オムニバス(クラシック)

 

 

 

手塚治虫は仕事中の書斎にも流すほど音楽好きで、創作のインスピレーションも得たという楽曲8曲を集めたCDが発売された。収録曲は未完のアニメ『森の伝説』にも使われたチャイコフスキーの交響曲第4番の第4楽章や『火の鳥』のイメージの元ともいわれるストラビンスキーのバレエ組曲「火の鳥」から「カスチェイ王の魔の踊り」などで、書斎に残された200枚のレコードから長女手塚るみ子さんが選んだ。

1. 「クラリネット五重奏曲イ長調K581」より第1楽章アレグロ 
2. 「交響組曲シェヘラザード作品35」より第3楽章「若い王子と王女」 
3. ストラヴィンスキー「バレエ組曲:火の鳥」より「カスチェイ王の魔の踊り」(1919年版より) 
4. 「交響曲第9番ニ短調作品125」より第4楽章 
5. 勘兵衛と勝四郎|菊千代のマンボ (モノラル録音) 
6. 「ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11」より第3楽章 
7. 「王様と私」よりシャムの子供たちの行進曲 (モノラル録音) 
8. 「交響曲第4番ヘ短調 Op.36」より第4楽章  * 晩年に制作した実験アニメ『森の伝説』のテーマ音楽



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November 24, 2008

手塚治虫の影響から、新しい影響を作り出す

tezuka 手塚治虫アートコレクション―手塚治虫の遺伝子闇の中の光

 

 

 

 

ちょっと前に渋谷パルコで10月で24日から11月10日まで手塚治虫 生誕80周年記念展「tezuka gene Light in the Darkness」が開催されていた。国内外の30組以上のアーティストやデザイナーによる手塚作品のカバーアートの新制作、ビデオインスタレーション、映像作品などが披露されていた。

中でも印象に残ったのは、下記である。手塚作品のインスピレーションによって書かれているものよりも、作者が一度作品世界を自分の中に取り込んで再構成した作品が良い。下記の作品は、アート作品として自立しているし、何よりまた手塚作品が読みたくなる刺激が埋め込まれているかのようだ。

左から、鴻池朋子氏の「リボンの騎士 」、UNNON(アンノン)の「アラバスター」、小谷元彦の「きりひと讃歌

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