January 10, 2010
死んで骸骨になるのではなく、骸骨があって生きている。
日本美術解剖学会 (会長 養老孟司 東京大学名誉教授)
2010年1月9日設立記念大会
東京藝術大学 美術学部
美術解剖学研究の第一人者を結集し、日本美術解剖学会という団体が設立された。アカデミックでエンターテイメントというコンセプトを掲げた摩訶不思議な団体は、日本で最高レベルの美術解剖学研鑽の場を目指すという。
で、昨日 の設立記念大会は、東京藝術大学 美術学部 中央棟1階 第一講義室で開催された。講義室は美術関係者はもとより、警察の似顔絵を作成する部署の方まで幅広く参集。
まず、2本の講演があった。「聖なる肉体」(伊藤俊治 東京藝術大学教授)と、 「国宝・阿修羅展・・光の演出による表情の見せ方」(木下史青 東京国立博物館デザイン室長)そして、後半は、シンポジウム「科学の骨、美術の骨」というこしとで、遠藤秀紀(東京大学教授)、小田隆(成安造形大学講師)、坂井建雄(順天堂大学教授)、松井冬子(画家)、司会:布施英利(東京藝術大学准教授) という豪華メンバーで討議された。
死体の研究というのは、生体の研究の延長戦にあり、死んでいくために生きていく、ということの逆を遡ることで、生を考えるというのがテーマだと思った。
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