川久保玲

August 21, 2010

David Lynch "DARKENED ROOM"at "Six" Comme des Garcons: Beyond darkness or No room to run.

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"DARKENED ROOM"

2010.08.07-10.09[sat]
Six [Comme des Garçons]
大阪市中央区南船場3-12-22
06-6258-3315




今年最高の部類に入るほど興奮を覚える展示だった。昨年大阪にsixが出来て以来、飯田 高誉さんがキュレーションしているらしい。

草間彌生、横尾忠則、森山大道、そしてデビッド・リンチである。この堂々たるラインナップ。一度も見逃すことができない。あえて東京で観られないように仕掛けているのか?関西の芸術感度が評価されているのか不明だが、sixは韓国ソウルにも開廊予定とのことだった。

さて、今回の展示内容は、同名の2002年の短編映画のタイトル「DARKENED ROOM」からとられている。この短編はリンチの公式ホームページで公開されたビデオ作品である。その集大成からの抜粋で構成されている。短編の上映と、平面7作品(いずれも2009年制作で初公開)で構成されている。

デビッド・リンチは2007年、アートワーク(絵画、写真、彫刻)を中心とした個展をカルティエ現代美術財団で開催しており、今年、現代美術界において世界的に最も権威あるアート・プライズ「Goslar Kaiserring award for 2010」を受賞している。

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FIGURE#1-BLUE BALLS (2009, mixed media on wood panel 68.58 x 78.74cm)
MAN WITH THOUGHT (2009, mixed media on wood panel 78.74 x 68.58cm)

Robert Wedemeyer / © David Lynch



DAVID LYNCH "DARKENED ROOM"(2002) 8min

Jordan Ladd ...  Girl #1
Etsuko Shikata ...  Herself
Cerina Vincent ...  Girl #2



tabloid_007 at 23:50|PermalinkComments(0)

June 06, 2010

森山大道とコムデギャルソンを繋ぐ 'Six'sense

moriyama森山大道
DAIDO MORIYAMA

2010.0424-0725
Six at "Comme des Garçons"
大阪市中央区南船場3-12-22
06-6258-3315







家にコムデギャルソンのギャラリー'Six'から現在開催中の森山大道さんカタログ本が届いていた!

'Six' の今回の展示は、草間彌生さん、横尾忠則さんと3つ目にあたる。どの展示内容もセレクションも独創的でいて、かつ伝統的な面持ちがある。さすが!なのだ。必見!

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tabloid_007 at 18:33|PermalinkComments(0)

May 30, 2010

A PROJECT BY FAYE TOOGOOD:コムデギャルソン青山本店で堪能できる 

easeA PROJECT BY FAYE TOOGOOD

2010.04.29-0530
COMME des GARCONS
港区南青山5-2-1
03-3406-3951








本日まで、コムデギャルソンの青山本店に展示されている。ファイエ・トゥーグッドは、ロンドンをベースに活動するクリエイティブ・ディレクターであり、インテリアスタイリストである。コンセプトからクリエーションまで、二次元・三次元空間まで、演出・表現する。

◇ プロフィール
ブリストル大学 美術・芸術史 学位
雑誌「World of Interiors」8年間編集にかかわる
"Studio Toogood"立ち上げ

tabloid_007 at 16:14|PermalinkComments(0)

May 16, 2010

森山大道 [Northern] x Six [Comme des Garcons]

MORIYAMA森山大道[Northern]

2010.0424-0725
Six [Comme des Garcons]
大阪市中央区南船場3-12-22
06-6258-3315





森山大道(もりやまだいどう)が、1966年に映画『とべない沈黙』(監督:黒木和雄)のスチール撮影を担当。そのロケの際に青函連絡船を通じて青森から北海道の風景や人たちに魅せられて3ヵ月間毎日写真を撮り続けたという。

本作は、加賀まりこが、草原の少女、娘、広島の女、蝶のような少女、港の女の5役を演じたATG制作の前衛的な映画。

川久保玲さんのアイデアで、鉄条網越しに当時の作品を50点近く見せる演出をしていた。森山氏独特の白黒ハイコントラストの作品は半世紀近くたった今でもその荒涼とした生々しさは失われていなかった。

◇ 森山大道
1938年大阪府池田町(現・池田市)生まれの写真家。
“アレ、ブレ、ボケ”と形容されるハイコントラストや粗粒子図面の荒々しい写真表現で60年〜70年代の日本の写真界に一石を投じた。
日本のみならず、海外でも高く評価され個展も多数開催している写真家

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April 06, 2010

雑誌「ハイファッション」休刊にみるリッチ・モードの在り方

51BIBO8GJ2L__SS500_high fashion ( ハイファッション ) 2010年 04月号 [雑誌]
販売元:文化出版局
発売日:2010-02-26








雑誌「ハイファッション」(文化出版局)が1960年の創刊から半世紀の歴史を経て2010年2月27日発売の4月号をもって休刊した。 最終号は『コム デ ギャルソン 自由編集』と題した60ページに渡る大特集である。

哲学者・鷲田清一氏の寄稿文が素敵だったので、イントロのみ引用。
「もしわれわれが言葉というものをもたなかったら、いま自分がどんな感情に襲われているのか、たとえば心地いいのか哀しいのか、よく分からないかもしれない。そう自問した哲学者がいる。同じように、われわれは特定の服を着、それと戯れたり格闘したりするなかでしか、自分が浸っている感情を捉えられないのかもしれない...」

付録でついていた過去ギャルソンのTシャツコレクション「ISETAN 5th ANNIVERSARY」2008 (C)フジオプロ


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January 31, 2010

大阪とピンクとギャルソンと

YOKOO横尾忠則「ピンク ガール」PINK GIRL

2010.01.16-04.04
コムデギャルソン Six
大阪市南船場3-12-22
06-6258-3315






横尾忠則さんもいらっしゃったオープニングは、せっかく招待してもらったのに所用で行けなかった。しかし、展示は先週木曜日に行くことが出来た。

昨年の南天子画廊での大作も展示してあった。なぜか横尾忠則作品のピンクが前回の草間彌生「増殖する部屋」のピンクと重なった。不思議!

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December 20, 2009

緊張関係にあるアート&ファッション

COM

美術手帖 2009年 12月号 [雑誌]
販売元:美術出版社
発売日:2009-11-17

 

 

 

 

 

ファッションとアートの結びつきは、アートのセンスによってラグジュアリーブランドの付加価値を高めるとが出来る。一方、それはオマケ的な要素ではなく、相互補完する関係にある。つまりね趣味の良いアートが貧相なファッションブランドのイメージを高めることはない、ということだ。
 
コムデギャルソンの川久保玲さんの場合は、そういう相乗効果をほとんど考えずにいるのではないかと思えるほど、それぞれが独立した存在として提示される。しかし時間が経つにつれ、不思議とブランドイメージと絡み合ってしまうから不思議だ。
 
今回の「美術手帖」ではそのコムデギャルソンのアートの側面を特集している。とっても丁寧なつくりである。近年顧客にDMされる26回のDMの紹介も良かった。2009年のDMは、映像作家ブラザーズ・クエイのアニメをモチーフにした。昨年2008年は、アルゼンチンのアーティストMondongoだった。その時のクリエイティブを付録にしている。

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DAL3

 

 

 

 

 


 
また、幻の優良顧客向け雑誌「SIX」(89-91年まで)で取り上げられたアーティストは下記。

NO1 アンドレ・ケルテス、アイリーン・グレイ
NO2 ギルバート&ジョージ、カール・ブロースフェルト、イケムラレイコ
NO3 ピエール・ブーシェ、アズディン・アライア
NO4 ロバート・フランク、マイク・アンド・ダグ・スターン
NO5 ティモシー・グリーンフィールド=サンダース、リーン・ヴォートラン、エンツォ・クッキ
NO6 ブライアン・グリフィン、サルバドール・ダリ、篠山紀信
NO7 リスチャン・モセール、デヴィット・セイドナー、マダム・イェヴォンド
NO8 デニス・ホッパー(ウォーホルを撮影)
 
SHOPでは
 
2009.WINTER ローリー・シモンズ  
2009.SUMMER シンディ・シャーマン  
2008.WINTER ギルバート&ジョージ
2007.WINTER アルヴァ・アルテック 
1989.舟越桂 

ダニエル・ビュレンヌ 
中川幸夫 
ジャン=ピエール・レイノー 
フェリックス・ゴンザレス=トレス 
ケリム・ラギモフ 
草間弥生(大阪 SIXギャラリー)
東恩納裕一(青山店蛍光灯シャンデリア)

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December 12, 2009

南青山のカラフルな花はギャルソン

Marc Quinn

COMME des GARCONS x Marc Quinn

from November20, 2009
COMME des GARCONS 南青山&京都御幸通

 

 

Marc Quinn (マーク・クイン)といえば、ゴールドのケイト・モスや大理石など奇抜なアート作品を思いだすが、今回ギャルソンとのコラボは、クイン氏が描いた花をモチーフにしたクリスマス企画となっている。京都、青山のみで、特大パネルやコラボ商品が展示されている。

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December 02, 2009

"TRADING MUSEUM" OPEN by COMME des GARCONS

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TRADING MUSEUM COMME des GARCONS
Open :11/20/2009

 

 

 

 


2009年11月20日、原宿GYRE 2階にCOMME des GARCONSの新しいお店「TRADING MUSEUM」がオープンしたので行ってきた。

コンセプトは、博物館+トレーディング(モノ集め)ということで、モノを収集し、展示し、販売する。そして、それはただ販売するだけでなく、鑑賞できる空間ということで川久保玲さんが考え抜いてショップデザインをしたらしい。

Victolia and Albert museumの中から選ばれた8つのキャビネットも什器として使用されている。その一つ一つが違うテーマを持っている。

・ザ・ビートルズ/世界初展開のギャルソンによるコラボ(バック、Tシャツ、シャツ)の展開
Pieke Bergmansによる丸太の上に吹きつけられた一点もののガラス工芸の展示
EGG London初の海外店誕生
Stephen Jonesによるヴィンテージハット
Christian Astuguevieilleのジュエリーアーカイブ
Fleet Ilyaによるアクセサリーは2009年のクラシックコレクションのほか、リストレイントラインの展示
Christopher Nemethによる服の展開
木村大太による靴の展開
・COMME des GARCONSのコレクションアイテム(40年分のアイテムからセレクト)
・COMME des GARCONS SHIRTのオーダーメイド
・COMME des GARCONS Six 歴代の蔵書を展示

Michael Homellsによる巨大なサボテンがエントランスで迎える

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October 25, 2009

増殖する部屋、浮遊する自分。

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草間彌生「増殖する部屋」
"I'm Here , but Nothing"

2009年8月8日-11月8日
コム・デ・ギャルソン「Six」
大阪市中央区南船場3-12-22心斎橋フジビル2F
12:00〜19:00
06-6258-3315

COMME des GARÇONSの川久保玲さんとアートの関係は深い。PLAY COMME des GARÇONS としてフィリップ・パゴウスキーとのコラボが記憶に新しい。

さて、そのギャルソンが今年の2009年8月8日より、大阪路面店入居のビル2Fに「Six」と名づけたアートスペースをオープンした。同名の優良顧客向け高級フリペ『Six』マガジンを1988年に創刊し数号発売している。(現在は休刊している) 先日、伊勢丹のアートコンビニで幅允孝のコーディネートで、古本として販売されていた。

本題に戻し、ギャラリー・オープンの初回は草間弥生さんの展示である。早速、大阪心斎橋に見に行ってきた。以前、六本木ヒルズで草間さんの展覧会(クサマトリックス:2004年2月7日−5月9日森美術館) を深夜まで開館していたので観に行ったら、あまりの荘厳さに目眩がして、生理的にその世界観が好きになれなかった。しかし、今回の蓄光材を約20万個散りばめた"増殖する部屋"は、受け入れることができて楽しめた。普通のリビングが、宇宙空間に浮いているような効果をあげている。

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