山上たつひこ

March 16, 2013

コミック【羊の木(3)】 (原作 山上たつひこ 著者 いがらし みきお)

POOUOIY羊の木(3) (イブニングKC)
原作:山上たつひこ
著者:いがらし みきお
講談社(2013-01-23)










いよいよ、3巻目。
複雑に絡み合う人間関係。

仮釈放された凶悪犯たちの更生のため、各々や地域住民に内緒である町が実験的に提供されている。

事情を知ってる町長と数人の幹部たちは、元犯罪者たちのすべての日常行動が異常にうつる。

3巻目では、少しずつ匂いをかぎつけて集まり始める元犯罪者たち。お互いの話をしないルールは守られているのか?

緊迫しながら読み進めている。

続きが気になる!まだ続いている。

必読。

tabloid_007 at 19:01|PermalinkComments(0)

January 10, 2013

コミック【羊の木】(2巻目) 原作:山上たつひこ 作画:いがらし みきお:平和な日常がすべて悪夢と紐づく冷や冷やを体感!

fytguhi (2)羊の木(2) (イブニングKC)
原作:山上たつひこ
作画:いがらし みきお











もう、組み合わせが凄すぎる作品。

凶悪事件の出所者を住人に内緒で受け入れる平和な過疎の港町・魚深市が舞台。

殺人犯・強姦魔・詐欺師・薬物中毒者など、様々な犯罪者達11人がお互いにも正体を隠して街に溶け込んで行く。

役場の幹部はひやひやしながらも毎日を過ごす。そんな折、魚深市では伝統の奇祭・のろろ祭が始まろうとしていた...。

過疎の町が補助金欲しさに、凶悪犯を受け入れるのだが、この構図は考えてみたら原発の町と似ている。

厄介なんだけど、お金になる。もちろんそういうメタファで描かれているわけではないが、平和な日常の出来事がすべて悪夢と紐づく冷や冷や感覚を体感することが出来る作品。

続きが待ち遠しい。



tabloid_007 at 21:02|PermalinkComments(0)

January 08, 2012

コミック『羊の木』(原作山上たつひこ 作画いがらし みきお):人知れず11人の釈放殺人犯が町のムードを変えるとき

JOIJOI羊の木(1) (イブニングKC)
原作:山上たつひこ
作画:いがらし みきお
講談社(2011-11-22)










すごいコラボ!もうこれだけで興奮する。「がきデカ」の山上たつひこ氏と「ぼのぼの」のいがらし みきお氏の組み合わせと書くと、内容をミスリードしてしまうだろう。
両氏ともシリアスな漫画もずいぶん世に残している。山上氏は、「一軒家 (単行本未収録傑作選 1)」とか、いがらし氏だと「Sink 1」など忘れられない作品も多い。

さて、今回の作品はまだ1巻に過ぎない。続いているので先が気になるが、ある地方都市の首長が住民に知らせず、釈放される11人の殺人犯を更生させるために転居させる話である。

その時から、町は変わりはじめた。無意識な日常が意識的なものになり、平和が危うく感じられるようになる。そのヒタヒタという恐ろしさの描写が随所にあり、読者は次第に住民になる...。

2巻が待ち遠しい!必読!

tabloid_007 at 18:27|PermalinkComments(0)