小山登美夫

June 17, 2012

Damien Hirst 【New Spot Prints】: How colorful cells !

46874984Damien Hirst【New Spot Prints】

2012/4.26- 5.28
8/ ART GALLERY
渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8F
03-6434-1493







ダミアン・ハーストは、イギリスの代表的な現代美術アーティスト。
牛をまっぷたつに切ってホルマリン付けにした作品で一般に知られるようになった。

その世界的なダミアンの比較的わかりやすい作品を東急がつくった新しい百貨店「ヒカリエ」の中に小山登美夫さんがディレクションしたギャラリーのこけら落しとして展示。(展示はすでに終了している)

今回の展示は、木版で制作された最新スポット作品。大きいものから、たった1点のスポットまで約25点を展示。

テーマとし、白のキャンバスにカラフルな色のスポットが規則的に配置され、無限に相互に関係しあう作品となっている。作品名は「プロブコール」(抗酸化剤)や、「マンガンクロム」(塩化マンガン)など、すべて化学物質や薬物の名前になっている。

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October 24, 2010

青木良太 展 「王様の部屋」:スベスベの普段使いから王冠の陶器作品まで釉薬の極致

IMG_0001-s青木良太 展 「王様の部屋」
−Never Ever Die, Forever Beautiful−

2010.09.24 - 10.30[sat]
小山登美夫ギャラリー京都
京都市下京区西側町483番地
075-353-9992 

 




2009年10月に西麻布「桃居」で、そのスベスベ陶器を見たときからファンになった。聞けば、伝統的な焼き物の知識よりも、只管 釉薬と戯れるのが好きらしい。

今回の展示は、「王様」がキーワードとなる、金色の釉薬を使用したスカルや王冠の作品がカッコイイ。同時に普段使いの白や銀の食器シリーズなど約150点を展示。

小山登美夫ギャラリーでは2008年のTKG銀座、2009年のTKG代官山に続き3度目の個展となる。

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◇作家プロフィール

1978年富山県生まれ
2002年、多治見市陶磁器意匠研究所卒業
2004年Ecole de arts Decoratifts(スイス)に研修生

現在は岐阜県土岐市を拠点に制作活動

2004 Sidney Myer Fund International Ceramics Award(銀賞)
2005 ハンガリー International Triennial of Silicate Arts(銀賞)
2006 テーブルウェアフェスティバル・グランプリ
2007 4th World Ceramic Biennale 2007 Korea(銀賞)
2008、台湾国際陶芸ビエンナーレ(特別賞)



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May 29, 2010

奈良美智「セラミック・ワークス」:1トンの陶器はキャラの神!?

NARA 1奈良美智「セラミック・ワークス」
Yoshitomo "Nara ceramic works"

2010年5月15日- 6月19日
小山登美夫ギャラリー
江東区清澄1-3-2
03-3642-4090


TOMIO KOYAMA GALLERYでは7年ぶりとなる個展。
本展では新たな試みとして陶器による立体作品が初公開されている。信楽焼で知られる滋賀県信楽町の「滋賀県立陶芸の森」(日本六古窯のひとつ)に2009年からの滞在して陶器作品やドローイングを制作した。

1トンある目玉作品(下右)の迫力に圧倒された。子どものように自由で肩の力が抜けたテイストが随所に散りばめられており堪能できる。

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January 01, 2010

目利きに投じたプラマイ=ゼロの仕事

artg12G12 トーキョートップギャラリー
販売元:東京地図出版
発売日:2009-07










G12とは、日本の現代アートTOP GALLERY12選なのである。ギャラリーとは何か、ギャラリストの仕事とは何かを考える上でたいへん参考になった。

企画・編集は、『美術手帖』の「秋元康流“アートのすすめ”」など担当している山内宏泰さん。ギャラリストは、未知なる才能を求めて自らの場所にそれを提示する。そして、それをコレクターや美術館に販売する(...と簡単に言ってほしくないところがある)。美術館との違いは、まだ価値が確定していない才能を発見するところにある。だから、忍耐と好奇心が同居していないとできない仕事なのだろう。忍耐とは、そのアート(アーティスト)が自分以外の誰にも認められない間のことを指す。好奇心は、常に落胆の表裏でなければならない。ギャラリストの好奇心を持続させる根拠は、他人からの喝采以外何物でもないと思う。

<登場者一覧>

池内務(レントゲンヴェルケ)、石井孝之(タカイシイギャラリー)、白石正美(スカイザバスハウス)、三瀦末雄(ミズマアートギャラリー)、大田秀則(オオタファインアーツ)、小山登美夫(小山登美夫ギャラリー)、佐谷周吾(シュウゴアーツ)、那須太郎(ナスタロウ)、児玉公義(児玉画廊)、吉井仁実(ヒロミヨシイ)、山本裕子(山本現代)、姫野希美(赤々舎)



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December 20, 2009

休暇の中にある人生の寂寥

img_heaven-help-us2009_10_16inches_oil-on-panel エイミー・ベネット展
ヴァケーションランド
 
2009.11.28-12.19
小山登美夫ギャラリー
江東区清澄1-3-2-7F
03-3642-4090

 

小山登美夫ギャラリーでエイミー・ベネット個展の最終日だったので行ってきた。

ベネットは、大きなジオラマを作り込み、その風景の中のシーンをパルネの上にペインティングする。例えばレイクシリーズというのは、その湖の周りで起こっている情景を活写する。今回の展覧会は、2008年に制作された湖のジオラマを舞台にしたシリーズで、写真のようでいて、実は細部はしっかりとした油彩で描かれている。ジオラマは、スタイロフォームで作られた4 x 1mの大きさの樹脂の湖をベースに、針金の樹木、カードボードのコテージ、模型の人々が配置されている。

「私は同じ家、車、人間、季節の変化を描くことを通じて、時をこえてストーリーを語ること、そのために見晴らしの良いポイントを見つけ出すことに興味があるのです。記憶と同じように、それらは大切な瞬間や経験の残像を、フィクション的に再構成したものであるのです」

どのシーンも一見ほのぼのしているが、よーく見ると孤独の影が描かれている。奇妙な寂寥感を覚えるのも、魅力の一つである。

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November 07, 2009

ギャラリーの中を舞う蝶

erika山城えりか個展”erikatic doll"

2009年10月20日-31日
FARM the salon for art, Tokyo
東京都江東区清澄1-3-2-2F
03-5620-0555

 

 

仕事でもお世話になっている山城えりかさんの個展が、小山登美夫ギャラリーなど、多数のギャラリーがはいっている清澄のhiromiyoshii 関連ギャラリーで開かれたので行ってきた。

ここは、倉庫を改造してギャラリーにしているビルなのだが、FARMは更に脇の非常階段のようなところを中二階に登る構造になっている。そこを登ると、魔法のような一室がある。そこが会場だ。土曜日の閉廊直近ということもあり、山城さんは一人絵を描いていた。物凄く贅沢なライブペインティングである。



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September 12, 2009

投機目的の愛はない

KOYAMA小山登美夫の何もしないプロデュース術
著者:小山 登美夫
販売元:東洋経済新報社
発売日:2009-06-26

 

 

 

 

現代アートのギャラリスト小山登美夫さんの本の出版が続いている。あまり一般になじみのないアートの世界を詳しく解説してくれるのでライトユーザーには興味津々の内容と思う。

今回興味深かった個所を抜粋・要約すると...

アーティストとの付き合いは10年のスパンで考える。その根拠としてゴッホの絵は生前1枚しか売れなかった。宮沢賢治の「注文の多い料理店」は自費出版のリトルプレス(少部数印刷)だった。

一般主婦やビジネスマンからアートは「敷居が高い」と思われている。だからギャラリーの次にグッズ屋「TKGエディションズ」を開設した。1点ものユニーク作品のギャラリー以外に、Tシャツ、ポスターから版画エディション、小作品を販売している。

愛はリスクを超える。1998年に表参道スパイラルホールで若手作品を展示販売した時に、村上隆の「マイ・ロンサム・カウボーイ」(ED 5)を500万円で買ったベルギーコレクター。その10年後に同じものが16億円でオークション落札された。

以上、プロデュース術についてが趣旨の本書だが、ワタシも本業なので人それぞれだから寸評は控えたい。



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May 04, 2009

刺繍とアニメの線と線

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伊藤存 『四月パカ』April Pool

2009年04月11日-05月16日
タカ・イシイギャラリー江東区清澄1-3-2-5F

Zon Ito "You Two" (2008, embroidery on fabric, 120 x 95 cm )

 

 

伊藤 存の作品は、3 mm-235 mmのストロークで刺繍されている。彼は、1971年大阪に生まれ、京都市立芸術大学美術学部で学んだ。刺繍という独特の手法で、アニメのようでもありインスタレーションでもあり、絵画のカリカチュアのようでもある。

さて、タカ・イシイギャラリーにくれば、同じビルの小山登美夫さんのギャラリーで「ナオミ・フィッシャー 展」やオーストリアのアーティスト集団「gelitin展」をみたり、いくつかのギャラリーをまわる。

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August 13, 2008

その絵、いくら?

その絵、いくら? 現代アートの相場がわかる (セオリーBOOKS)
村上隆や奈良美智さんなどを世に送り出したギャラリスト小山登美夫さんが、なかなかアート業界では禁忌の領域をずばっと書いている。アートのビジネス構造が詳らかになることで、むしろアートは元気になると思う。通だけの領域から誰でも触れられるアートになることが必要だろう。

ワタシは、絵は投機の対象でも他人への自慢でもないと考える。好きで保有したい、という欲望の表現の一種と思っている。だから、オークションやセカンダリー市場には関心が無い。あくまで、好きな作品の価値を自分がどう見つけるのか、というプロセスを楽しむものなのである。

さて、今回の本で小山さんが日本のギャラリーの存在感をあげるための試算が面白いので下記のようにまとめてみた。

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現状 国際的な日本のギャラリー数 20-30軒

1アーティスト 年間500万円の収入を想定。(アーティスト:ギャラリー=50:50)
ギャラリーは、年間1,000万円販売しなければならない。
それは、25万円の絵を40枚売ることを意味する。
所属アーティスト10人いて、年間1億円の収入
ギャラリーの収入5,000万円(場所代・人件費・輸送代・プロモーション代)

以上のようなギャラリーが100軒できると想定
アーティストは、1,000人存在できる。
市場が100億円規模となる

この100億円がプライマリーマーケットである。
これを基にしてオークションやセカンダリーマーケットで1,000億円規模になれば成熟した市場としてニュヨークなどに匹敵できるのではないか。



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June 15, 2008

好きなものが すべての価値

現代アートビジネス (アスキー新書 61) (アスキー新書 61)
ギャラリスト小山登美夫さんが、素人のワタシにも分かる本を出してくれた。本書にでてくる名称のリンクを記しておく。

◇ 国際アートフェア  
アートバーセル  Art BASEL Suisse/Miami
アートフェア東京 Art Fair Tokyo
フリーズアートフェア  Frieze Art Fair London
アーモリーショー  Armory Show New York
アートシカゴ  Art Chicago
  
◇ 名高いギャラリー  
ガゴシアン・ギャラリー Gagosian Gallery
マリアンボエスキー Marianne Boesky 
ブラム&ポー   Blum & Poe   Santa Monica
エマニュエル・ペロタン EMMANUEL PERROTIN Paris
ホワイトキューブ  White Cube
セイディ・コールズ  Sadie Coles London
スカイ・ザ・バウハウス Sky The Bauhaus
スペローネ・ウェストウォーター Sperone Westwater New York

◇ アートフェア  
GEISAI 村上隆  GEISAI  
トーキョーワンダーサイト Tokyo wonder site(TWS)
アートアワードトーキョー ART AWARD TOKYO
101 TOKYO 東京アートビート主催 101 TOKYO
アートアワード東京 (丸の内)  ART AWARD TOKYO
国際コンテンポラリーアートフェス(NICAF東京) International Contemporary art festival
  
◇ パブリック美術館  
シカゴ現代美術館 Museum of contemporary art
サンタモニカ美術館 Santa Monica Museum
ベルン美術館     Bern  Museum(Suisse)
 
◇ プライベート美術館  
ニューヨーク近代美術館(MoMA) The Museum of Modern Art
グッゲンハイム美術館 Guggenheim Museum
ホイットニー美術館 Whitney Museum

◇ネットギャラリー  
タグボート(田口弘創業) Tugboat  

◇ オークションハウス  
サザビーズ Sotheby's  
クリスティーズ Christie's
シンワアート SHINWA ART
  
◇ 個人コレクター  
ルベルコレクション Le Bel Collection
デ・ラ・クルーズコレクション De La Cruz Collection
高橋龍太郎 Takahashi Ryutaro
  
◇ 専門雑誌  
アートフォーラム Artforum
アートインアメリカ Art in America
フラッシュアート Flash Art



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