February 17, 2008
にくしみ が したしみ
最近、好美のぼる作品の収集をしている。入手可能な本は36冊。たぶん、その10倍以上は描いていたと思われるので、本の一握りだが頑張ります。
1 にくしみ 昭和44年 復刻
2 好美のぼる初期作品集下巻 復刻
3 好美のぼる初期作品集上巻 昭和40年前半 復刻
4 早く立派なバレリーナ (昭和34〜36年) 復刻
5 呪いをあなたに 好美のぼる第2弾!! 復刻
6 奇形児 原やすみ(好美のぼる) 復刻
7 死神の血しぶき 1986.9.10
8 感情線 悪魔の子守唄 1986.6.15
9 悪魔のすむ学園 1986.12.20
10 頭脳線甦ったミイラ 1985.7.15
11 あっ!生命線が切れている 1984.7.15
12 呪いのワンピース 1984.2.15
13 運命線は血みどろの蛇 1984.12.15
14 老婆少女 1982.11.10
15 呪いの首飾り 1981.7.15
16 亡霊先生 1981.12.15
17 呪いのウロコ少女 1980.8.15
18 眼裂け女 1980.1.1
19 呪いの蛇笛 1979.7.1
20 呪いの学園 1979.5.1
21 呪いのホクロ 1979.11.15
22 呪いの肌着 1978.5.15
23 世界妖怪クイズ 1976.7.20
24 妖怪一族 1975.7.20
25 妖怪もどき 1974.4.5
26 妖怪樽のぬし 1974.4.5
27 変身妖怪七変化 1972.1.1
28 ジキル博士とハイド氏 スティンブンソン原作 1970.8.31
29 ノートルダムの佝僂男 ビクトル・ユーゴー原作 1970.6.30
30 怪盗ルパン モーリス・ルブラン原作 1970.12.25
31 姐己のお百―明治毒婦列伝 1970.1.1
32 妖怪旋風 1969.7.21
33 妖怪百面相 1969.1.1
34 妖怪祭り 1968.9.25
35 呪いの忍笛 1968.5.20
36 呪いのわら人形
January 19, 2008
王道あれば、脇道あり、わき道に楽しみあり
吉田豪をはじめ、濃い〜メンバーによるゾンビコミックを徹底討論。梶原一騎から好美のぼるまで愛なくしては語れない裏舞台の数々。これは解説するより読むべきだな。http://gosan.cocolog-nifty.com/
January 12, 2008
毒香水なコマ揃いの傑作選
呪いのB級マンガ―妖美のぼるの世界
歴史に埋もれた漫画家・好美のぼる。評論家の唐沢俊一の再評価と復刊の努力により、こうして語り継ぐことかできる。嬉しいことである。
今回は、巻頭にシズエ未亡人が亡き夫の思い出を語っている。好美は、40歳にして上京し、手塚治虫をライバルとし、貸本時代に月3-400ページもの怪奇マンガを量産した。手塚が1986年に亡くなると自分も引退した。その後は、折り紙などの啓蒙につとめ、1996年に76歳で逝去。
今後、消失した作品の発掘と全集化が望まれる。
■好美のぼる (よしみのぼる)
漫画家。1920〜1996 兵庫県神戸市生まれ。
恐怖漫画を得意とし、貨本漫画時代から40年以上にわたって三百数十の作品を執筆。'89年に漫画家を引退。
漫画作品のほか、おり紙、ペーパークラフトの研究家としての著書もある。
漫画作品
「耳売り少女」
「叫ぶ棺」
「妖怪百面相」
http://www5a.biglobe.ne.jp/~utage/book/yosimi/yosimi-etc/akebono.htm
January 02, 2008
あっ!生命線が切れている
あっ!生命線が切れている―カルト・スリラー劇場
「恐怖」ではなく、「怪奇」を代表する作家である。唐沢俊一氏か再発見するまで漫画の歴史に埋没していた好美のぼるの傑作選。
好美のぼるの作風は、その滑稽さにある。滑稽さの中に漫画ならではの表現があり、それが読むものに生理的な恐怖、つまり怪奇の感覚を味合わせるのだろう。
本作は、特にタイトルが優れており、手相の生命線を切られた男が、「どうしたね、きみおめでとう!」とか一瞬にして気が狂う描写が可笑しいやら怖いやら...
一方で、好美のぼるは、原やすみなどの別名義でも漫画を描いていたが、昭和47(1972年)3月号『スパークSM』に姿英介として「食用女」という読み切りを描いている。
ホステスがSっ気のある専務にとりいるために裸体にパスタを絡めて食べさせていたが、次第にエスカレートし、直火で焼かれて食されてしまうという物凄い話である。
随所に、好美節が炸裂しており、「ルリちゃん、テレホンよ」というのは凄い台詞。
December 02, 2007
うわっ その子 きれい 殺す
『うわっ その子 きれい 殺す』好美のぼる
好美のぼるは、長らくその存在を忘れられていた。カルト好きの評論家 唐沢俊一氏に発掘され、その長い眠りから覚まされたのだ。絵柄のヘタさと何ともいい加減なストーリー展開、異様なまでの多作。B級コミックの王様である。
タイトルもなんともいえず、ムキだし感がある。まず、初心者の方はアマゾンで入手できるものからどうぞ。
■好美のぼる(よしみのぼる)=漫画家。1920〜1996 兵庫県神戸市生まれ。
恐怖漫画を得意とし、貨本漫画時代から40年以上にわたって三百数十の作品を執筆。'89年に漫画家を引退。漫画作品のほか、おり紙、ペーパークラフトの研究家としての著書もある。
「耳売り少女」「叫ぶ棺」「妖怪百面相」他
http://www5a.biglobe.ne.jp/~utage/book/yosimi/yosimi.htm