大田秀則

January 01, 2010

目利きに投じたプラマイ=ゼロの仕事

artg12G12 トーキョートップギャラリー
販売元:東京地図出版
発売日:2009-07










G12とは、日本の現代アートTOP GALLERY12選なのである。ギャラリーとは何か、ギャラリストの仕事とは何かを考える上でたいへん参考になった。

企画・編集は、『美術手帖』の「秋元康流“アートのすすめ”」など担当している山内宏泰さん。ギャラリストは、未知なる才能を求めて自らの場所にそれを提示する。そして、それをコレクターや美術館に販売する(...と簡単に言ってほしくないところがある)。美術館との違いは、まだ価値が確定していない才能を発見するところにある。だから、忍耐と好奇心が同居していないとできない仕事なのだろう。忍耐とは、そのアート(アーティスト)が自分以外の誰にも認められない間のことを指す。好奇心は、常に落胆の表裏でなければならない。ギャラリストの好奇心を持続させる根拠は、他人からの喝采以外何物でもないと思う。

<登場者一覧>

池内務(レントゲンヴェルケ)、石井孝之(タカイシイギャラリー)、白石正美(スカイザバスハウス)、三瀦末雄(ミズマアートギャラリー)、大田秀則(オオタファインアーツ)、小山登美夫(小山登美夫ギャラリー)、佐谷周吾(シュウゴアーツ)、那須太郎(ナスタロウ)、児玉公義(児玉画廊)、吉井仁実(ヒロミヨシイ)、山本裕子(山本現代)、姫野希美(赤々舎)



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August 17, 2008

部屋中を飛行機が飛び交う静けさ

HIRAI-1

さわひらき Hiraki Sawa 『Dwelling』(2002年)

 

 

 

 

 

この作品は、オオタファインアーツを主催するギャラリスト大田秀則さんが見出した映像作家さわひらき氏の映像作品である。10分足らずの作品らしいが、DVDとしてコピーして販売される作品ではなく、あくまでアート作品として扱われている作品なのだ。だからこの作品の場合だと7本複製され、アーティストによりサインされたエディション作品を購入してしか観ることは出来ない。

dwelling11◇作品紹介 = 作家が毎日を過ごすアパートの部屋を小さな模型の飛行機が飛び交う空想 の映像。ベッド脇のカーペットの滑走路でゆっくりと離陸体勢をとり飛び立っていく小さな模型飛行機は次第に2機、3機と増えリビングから洗面所へと 所狭しと飛び交う光景が映し出される。 映像は全編モノクロームで構成されフィナーレに現れる窓越しの実写以外はすべてフィクション。

dwelling22

◇さわひらき = 1977年石川県に生まれ。地元の高校を卒業した後に ロンドンに渡る。
大学では立体造形のコースを専攻するが、使い始めたアニメ制作のソフトで制作したヴィデオ「Dwelling(住居)」(2002年制作)という10分足 らずの映像作品で注目をあつめる。

 

1977 石川県生まれ
2000 University College London
2003 The Slade School of Fine Art. M.F.A. Sculpture course
 
主な個展
2003 さわひらき、オオタファインアーツ、東京
2004 Hiraki Sawa, James Cohan Gallery, New York, USA
2005 Rocking Horse, Bloomberg, London, UK
賞歴
07.02 EAST AWARD02 EAST International
selectors: Lawrence Weiner, Jack Wender
スポンサーシップ
2002 ポーラ美術振興財団 若手作家在外研修制度



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