和田誠

October 04, 2009

怪獣博士の面目躍如

IMG_0001 『話の特集の特集 100号記念臨時増刊』昭和49年

 

 

 

 

 

 

先日、銀座で「銀座界隈隈ガヤガヤ青春ショー」という展示会の中で和田誠さんが赤塚キャラをモチーフにしたダリ風イラストなど1960年代中盤の「話の特集」の版下が展示してあり、そのことを知人に話したら、早速1974年に発売された「話の特集100号」を貸してくれた。

中でも怪獣博士・大伴昌司の「怪獣ひとすじ」というコラムが面白かった。いまでは多少認知されているが、怪獣の着ぐるみにはいる人を「怪獣スター」、成田亨や高山良策など怪獣造形を担当したアーティストを「怪獣アーティスト」と命名。

上野動物園にいた象のインディラ嬢の鳴き声を合成したゴジラの雄叫びを作成した人を「怪獣音響効果マン」。さらに、「マグマ大使」の山浦弘靖、「悪魔くん」の高久進、円谷の金城哲夫などのシナリオライターを「怪獣作家」と名付けた。

また、昭和40年代の怪獣ブームを分析し、大人が子どもの趣味である野球、ボーリング、パチンコ、釣りを取り上げた代償として怪獣を授けたとしている。



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September 27, 2009

いろんなことが起きた1977年

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小説現代 GEN 創刊号1977年初夏(講談社)

 

 

 

 

いつも仕事の打ち合わせで楳図かずお先生の仕事場に行くのに、立ち寄る古本屋がある。ふと、見つけた本誌。創刊号だけあって凄いメンバーである。筒井康隆、井上ひさし、村上龍、和田誠、野坂昭如、谷岡ヤスジなどなど。

巻頭グラビアは、いま京橋のGALLERY SHOで個展をやっている十文字美信の"Photo Mystery"というコーナー。パソコンもフォトショップもない時代の特撮である。ちゃんと松下電器の広告がついている。

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April 06, 2008

寄席の噺をアニメにしたら...えほん寄席

YOSE-1-1NHK「てれび絵本」DVD えほん寄席 満員御礼の巻
NHK教育「えほん寄席」がついに第5弾となった。
今回は、なんと水木しげる先生のキャラクターで柳家さん喬が演じる「死神」が面白かった。

1話5分で、落語をアニメ化している。落語家と一流漫画家やイラストレーターとのコラボレーションが新しい切り口をみせてくれる。NHKエデュケーショナルの平田豊子プロデューサーは、新聞の取材で「この手法だと原画の個性を生かせる」とおっしゃっている。

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「死神」

 噺: 柳家さん喬

画: 水木しげる

 

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「欠伸指南」

噺: 柳家さん喬

画: モンキー・パンチ

 

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日付 演目 演者 イラスト
3月10日(月) ねずみ 柳家さん喬 和田誠
3月11日(火) 二人旅 桂南なん あずみ虫
3月12日(水) 穴子のからぬけ 桃月庵白酒 盛本康成
3月13日(木) 道灌 入船亭扇遊 木村桂子
3月14日(金) ためし酒 柳家〆治 中辻悦子

3月17日(月) 転失気 柳家三之助 根本孝
3月18日(火) 雑俳 古今亭菊志ん 篠崎三朗
3月19日(水) 欠伸指南 柳家さん喬 モンキー・パンチ
3月20日(木) 化け物使い 橘屋圓太郎 佐藤三千彦
3月21日(金) つる 柳亭小燕枝 花岡道子

3月24日(月) 死神 柳家さん喬 水木しげる
3月25日(火) 粗忽の釘 桃月庵白酒 松藤真澄
3月26日(水) 反対車 桂南なん 山下勇三
3月27日(木) 子ほめ 柳家〆治 西村繁男
3月28日(金) 一目上がり 入船亭扇遊 亀井武彦



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