名越啓介

August 01, 2009

ZINEが表現する新しい出版のカタチ

LASE1

Anarchy Book Center

2009年7月18日-8月4日
THE LAST GALLERY

東京都港区白金3-1-11

 

 

" RVST " (Books & Culture) が提供する既存取次が扱わない本、DVDを扱ったインスターレーション・ブックフェアが林文浩さんが運営するLAST GALLERYで開催されている。

これらの書物はZINEという。少部数の非商業的な冊子、マガジンの"ジン"という説明が多いが、最近では発表の場が限られているアート系フォトグラファーの新表現媒体になっている。だいたい12-20ページ程度で部数も10-20部。ちなみに、下記の名越啓介さんのジーン「少年少女ジャンプ」は、ED10で最後の1冊だった。12p 1,000yen ( A5 148×210mm )   

ZINE参加予定アーティスト
BNE, DEM, DENSE, DISKAH, DOPESAK, LPS, PAI, QP, SECT, VERY WANTO, ZYS, ピスケン, 半沢克夫, 名越啓介 他

LAST2NAGOSHI



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July 26, 2009

死と生の境界線にいきるチカーノ

nagoshiCHICANO チカーノ
著者:名越 啓介
販売元:東京キララ社
発売日:2008-07-18

 

 

 

 

DUNE No.33」(販売元:アートデイズ)の編集でお馴染みの林文浩さんが開廊した白金"LAST GALLERY"で秋に展示が予定されているフォトグラファー 名越啓介さんの写真集。チカーノとは、メキシコ系アメリカ人のギャングのことである。この何とも閉鎖的で恐ろしい集団を撮影できたのは、「KEI―チカーノになった日本人 (GUFT 0)」の著者であるKEI氏の口利きがあったからだという。

KEI氏は、八王子で暴走族、大人になってヤクザになり、ハワイで逮捕され、カリフォルニアで10年服役している刑務所内でチカーノと仲良くなる。名越さんの作品は、チカーノは生まれながらにギャングになるしかなかった民族への郷愁と家族愛もたっぷり描かれている。閉鎖的ゆえに濃い人間関係を提示している写真集である。



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