古屋兎丸

February 11, 2009

読者失格の幼少期を取り戻せ!

NINGEN-1 週刊コミックバンチ「人間失格」古屋兎丸

 

 

 

 

 

昨年から、過去の名作文学がリパッケージされたり携帯小説として配信されたりしている。その流れをくむかのように、新潮社の漫画誌で太宰治作品である「人間失格 (集英社文庫)」を原案とした連載が開始された。集英社の文庫は「DEATH NOTE」の作画を担当した古畑健氏が書いているということが話題になったのが、これは表紙だけではなく物語そのものを古屋兎丸氏が描く。楽しみ。

原作は、1948年に発表された作品だから、まず若者は読んでいない。 実はワタシも幼少期好きだった三島由紀夫が太宰治作品を評価していなかったので、読みもせずに過ごしてきた。半世紀以上たって漫画でそのエッセンスを知るのも悪くない。



tabloid_007 at 19:43|PermalinkComments(0)

December 23, 2008

全力で駆けぬける本屋登場!

FURUYA-5

携帯サイト『全力書店』

 

 

 

 

 

青少年を有害情報から守るためフィルタリングが施行されて数ヶ月たつ。ほとんどの事業者が逆に18歳以上のアダルト書籍を増やしている。どうかと思う。確かにフィルタリングは、本屋やネットカフェで入手できる情報でもシャットダウンしてしまうくらい基準が厳しい。だが、健全さの定義は単に公序良俗という観点だけではなく、良質のコンテンツが提供され読者に受け入れられてはじめて機能すると思うので、この基準の中で良い作品提供を心がけるべきなのだ。

ソニー・デジタルがはじめた『全力書店』はそういう願いを込めてはじめたサービスである。その最初の広告をワタシが大好きな漫画家である古屋兎丸さんが手がけてくれたことに感謝!

zenryokuQR



tabloid_007 at 21:58|PermalinkComments(0)

September 07, 2008

ピカソと千晶と杉浦くんに注目!

picaso-3 『幻覚ピカソ』 著:古屋兎丸

 

 

 

 

コミック雑誌は仕事柄たくさん読むが、一番楽しみなのは、『ジャンプ SQ. 2008年 10月号』である。まず、藤子不二雄(A)先生の「PARマンの情熱的な日々」と増田こうすけ先生の「ギャグマンガ日和」は必読である。それで今月からは、なんと古屋兎丸先生の「幻覚ピカソ」の連載が開始されたのだ。アートで世界を変える、という難しい題材を自在な表現とストーリーで展開している。うーん、いまのワタシの課題と似ていて面白かった。アートは人の生活に絶対必要なんだ。うん。



tabloid_007 at 11:58|PermalinkComments(0)

August 23, 2008

せかいが落っこちて死んじゃう...

Flowers―古屋兎丸画集
以前から、古屋兎丸さんのマンガが大好きてある。今回は、初のイラストレーション大全ということで、巻末に作者による作品などの履歴が語られている。

古屋氏は、実は多摩美術大学の絵画科を卒業しているアーティストでもある。この表紙や初期のいくつか掲載されている作品は、かなり大型の油彩でイラストもいいが、こういう画力のある魔力的なタッチの作品を家の玄関に欲しいところだ。



tabloid_007 at 21:31|PermalinkComments(0)

December 08, 2007

輪になって飛び込もう...

suside自殺サークル
大好きな漫画家 古屋兎丸氏の未読本を入手。同名映画の自由な翻訳コミック化。2002年3つき初版なのに既に絶版。

クラスで目立たない自傷壁の少女たち。集団自殺で生き延びたひとりだけが次世代の自殺サークル教祖になれる。そんな都市伝説のような病んだ設定を淡々と描く。非常に重いテーマで後をひく。



tabloid_007 at 21:56|PermalinkComments(0)

May 26, 2007

子供たちの残酷と純潔と暴走と死

ライチ☆光クラブ (f×COMICS)
会社の本棚で発見。古屋兎丸のマンガは好きだ。しかし、この作品は好きになれなかった。アマゾンの売れてる順を見ると、これが一番売れていた。驚いた。このマンガは作者が影響をうけた過去にあった芝居が原案になっている。

ワタシも中学生頃、寺山修司作品が好きだったが、コラムだけで芝居は好きになれなかった。そういう類のものが好きになれない素養かもしれない。「ハピネス」「π」あたりが好みである。



tabloid_007 at 09:56|PermalinkComments(0)

March 17, 2007

中二漂流時代

少年少女漂流記
最近、古屋兎丸のファンになり、だいたいの本を貪り読んでいる。今回集英社から乙一氏との共作ということで、本屋で面陳されていた。読後の二人の対談で創作風景が語られていた。ファミレスで深夜まで議論して一週間ほどでプロットを完成させたらしい。お互いが中二の悩みを抱えながらその時々の心象を原点に創作している。クラスの人気のない学級委員が小さな竜巻を鳥かごに飼う話しはなんともリアリティがあった。これをきっかけに乙一氏の小説も読んでみたい。

■乙一(おついち、1978年10月21日 - )小説家。本名、安達寛高。福岡県出身。血液型はA型。
大学時代は愛知県豊橋市に居住。久留米工業高等専門学校、豊橋技術科学大学工学部エコロジー工学課程卒業。在学中、SF研究会所属。卒業後は1年程で東京に転居。

1996年、『夏と花火と私の死体』で第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞(集英社)を受賞し、弱冠17歳(執筆時は16歳)という若さでデビューした。選考では、栗本薫が強く推したという。2002年に出版された『GOTH リストカット事件』で、第3回本格ミステリ大賞を受賞し、ライトノベルから抜け出した人気を誇った。

2004年には『手を握る泥棒の物語』がTEPCOひかり(東京電力)の光ファイバーインターネットサービスのコンテンツとして映画化されたほか、2005年春に『ZOO』収録作のうちの5作品が映画化され全国の劇場で公開され、2006年秋には『暗いところで待ち合わせ』が公開された。2007年には『きみにしか聞こえない』の劇場公開も予定されている。

2006年11月26日、映画監督押井守の娘であり映画ライターの押井友絵と結婚(挙式)した。



tabloid_007 at 12:19|PermalinkComments(0)