北野武

October 24, 2010

「横尾忠則マガジン―超私的」:11年前にやった北野武との対談。食べ残しをポンと見せることで人に食べているところを想像させる。

IMG_0004-S横尾忠則マガジン―超私的 (Vol.3)
著者:横尾 忠則
平凡社(1999-10)











10年以上前の1999年11月に刊行されていたシリーズのうちの1冊。
本号の特集は「口をあける」

本誌の中の広告。1970年の「週刊少年マガジン」表紙シリーズ9作品を各100部限定のシルクスクリーンとして牧神画廊が販売(額なし56,000円)。谷岡ヤスジ漫画をモチーフにした幻の10作目については、横尾さんは墓場まで持っていくらしい。(谷岡まち子さん談)


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September 12, 2010

柿沼康二の"書"は水墨フォントがアートになっているのではなく、アート作品が書で構成されているのだ。

kakinuma_sho_cover2-S柿沼康二 書
著者:柿沼 康二
販売元:東洋経済新報社
発売日:2009-07








先日、雑誌「PEN」の特集[書のチカラ]で柿沼康二さんの存在を知った。
北野武 監督の「アキレスと亀」の題字や挿入の書など多数提供している。それで帯に北野監督が「この人の作品、狂ってるわ」と言葉を寄せている。

柿沼さんの作品は"水墨画"ではなく、"書"なのである書体のもつフォルムを徹底的に
自由に表現したらこうなった、という作品群に興奮した。

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June 13, 2010

Gosse de peintre [Takeshi Kitano] :絵描き小僧は、パリの町を駆け抜ける。

takeshiGosse de peintre
著者:Takeshi Kitano
販売元:Ud-Union Distribution,
発売日:2010-03








現在、パリのカルティエ財団が主催している北野たけしのアート展示のカタログを友人のフレモン氏が入手してくれた。

実際の展示はみてないが、かなり遊び心に溢れた展示であるという。主催者はどう展示を考えてもいいというので、北野氏は地下と一階を打ち抜いてロケットを発射させたいとか、いろいろなアイデアをだしたそうだが、すべてのアイデアにNonはなかったらしい(このアイデアは実現しなかったそうだが...) 。


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May 26, 2010

対談本「ツーアート」(著 北野武、村上隆):人間は未完成だから、自分の体もわからないくせに、アートがなぜ生まれたのかなんてわかるわけない!

TWOBEATツーアート
著者:ビートたけし、村上隆
販売元:ぴあ
発売日:2003-03










少し前の対談本だが、未読だったので読んでみた。以下、印象に残った抜粋。

・ 写楽の作品は、当時ブロマイドだったが、いまは大変なアートになっている。同じように、ビートたけしの「風雲!たけし城」はドイツで流行ったり、何年前の作品なのに飛行機で放映されていたりする。百年、二百年後にはアートになっているのでは...(* すでに、2010年現在でカルティエ財団の展示で既に本テレビ作品はアート展示となっている) [村上隆]

・ アーティストとは何か、それは「言葉」の問題だろう。単なるフリーターでボケっとしているだけなんだけど、アーティストだっていった瞬間に違う。尊敬が
込められる。  [ビートたけし]

・ アートの魅力・魔力とは、突き抜けた世界への渇望である。金持ちが高いアートを買うのは、うまいもの食って、性的なものでもあらゆる欲望を満たしているのに、辿りつけない「心の空白」があるからだ。 [村上隆]

・ ダーウィンの進化論にあてはならないようなキレイな熱帯の魚。あれだけ目立ったら生き残りにくいはず。しかし、目立っているのに生き残っているのは、いかに強いかという証明。 [ビートたけし]

・ アートを表現する上で「情報過多」はモノ作りのハンデになる。だからアーティストは情報を一切無視する。ネットは、地球上の人をいかに速く奴隷化するか、その道具に過ぎないと思う。 [ビートたけし]

・ アートが人に与えるものは「夢」。ある時、金持ちに「どうしてアートを買うのか」尋ねた。「ビジネスのアイデアをくれる。安いものだ。それでまたでかいビジネスができる」 [村上隆]

・ アートはなんのためにあるのか:生きる、死ぬっていうだけの世界から解放される瞬間の、どうってその時間をつぶす、塗りつぶすかだけの問題と思っている。 [ビートたけし]

・ 人間って不確かである。人間は未完成だから、自分の体もわからないくせに、アートがなぜ生まれたのかなんてわかるわけない。そもそも人間が生きている理由自体、よくわからない。

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May 01, 2010

カルティエ現代美術財団の目利きに適う日本人アーティスト

cartierカルティエ現代美術財団コレクション展
著者:フォイル
販売元:フォイル
発売日:2006-04






ロン・ミュエク《イン・ベッド》2005年


2006年4月22日から7月2日まで東京都現代美術館で開催された東京初のカルティエ現代美術財団のコレクション展カタログを入手した。いまは絶販だが古本で1,000円で買える。

31名の作家による、絵画や彫刻、写真、映像、デザイン、そして大型インスタレーションが展示された。本展示では、川内倫子、松井えり菜、森山大道の3氏が取り上げられている。

近年は北野武の作品を体系的に紹介したり、その目利きはユニークで独特のものがある。



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November 02, 2009

習わなくても挑む!

beatたけしの落書き入門 (とんぼの本)
著者:ビートたけし
販売元:新潮社
発売日:2004-07-24

 

 

 

 

本書は、1996年1月号から1997年5月号に「芸術新潮」に掲載された連載を再編集して発売された本である。2010年パリでカルティエ財団主催のもと、個展を開くまでにいたった北野武がいかにアートを自分のものにしていくかという貴重なドキュメントでもある。また、現在公開されているものの中では最新の「アキレスと亀」を地で行く、実験的で野心的な手法の数々を試みている。

まず、子どもの視点で描く。ポスターカラーや水彩ベースにどんどん思いつくまま描く。そして、今度は伝統をとりいれ浮世絵のパロディを描く。そして、油絵、点描などに挑戦し、うまくいかないと再び落書きに戻る。この潔さ!この発想の自由さ!

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November 01, 2009

クリエイティビティとは...

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アキレスと亀 [DVD]
出演:ビートたけし
販売元:バンダイビジュアル
発売日:2009-02-20

 

 

 

 

ゼノンのパラドックスの比喩。あるところにアキレスと亀がいて、徒競走をすることとなった。アキレスの方が足が速いので亀はハンデをもらい、いくらか進んだ地点(地点A とする)からスタートすることとなった。

スタート後、アキレスが地点 A に達した時には亀はアキレスがそこに達するまでの時間分先に進んでいる(地点 B)。アキレスが今度は地点 B に達したときには亀はまたその時間分先へ進む(地点 C)。同様にアキレスが地点 C の時には亀はさらにその先にいることになる。この考えは前提にすると、いつまでたってもアキレスは亀に追いつけないことになる。

大実業家の息子に生まれた少年・真知寿君(マチス)は父親が破産して家庭崩壊する。以来、好きなアートで生きていくためにあらゆるアートに挑戦する。マスス君の人生そのものをアートの歴史の変遷として描いていることが面白い。幼少期は、自然派。美術学校では前衛。ペンキを壁にぶつけて塗ったり60年代風。その後、三流画商のいわれるまま、あきらかにミロ風の抽象画を書いたり、「あなたの絵には生死をさまようような迫力がない、といわれ風呂に潜り窒息して描いたりする。また、絵筆から絵の具をキャンバスに投げつけポロック風。具象から抽象までありとあらゆることをやるがさっぱり売れない。そしてどういうわけか周りにいる人間がどんどん亡くなっていく。

「写真があるので写実的絵画は不要」「飢えた人には芸術など何の足しにもならない」「眠った才能は永遠に目覚めない」「芸術は金になって初めて芸術になる」などアートでいわれているようなセリフがでてくる。主人公がアートに対して自主性がないから売れない、という見方には違和感を覚える。物真似は、模索の一形態なのではないか。クリエイティブに対してオリジナルを求めるのは、物真似の延長戦上にあると考えている。



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October 03, 2009

北野画伯のそれが答えだ!

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BEAT TAKESHI KITANO
"GOSSE DE PEINTRE"

March 11 - June 21, 2010
Fondation Cartier
pour l'art contemporain Paris

 

 

 

デビット・リンチなど他のギャラリーとは目の付けどころが違うカルティエ現代美術財団が2010年3月から北野武氏の展覧会を開催することになった。

未公開の絵画50点以上のほか、オブジェや風変わりな機械などを出品するらしい。プレスリリースのボディコピーは下記となっていた。

“WHAT DO I USUALLY THINK OR DO?
HERE IS YOUR ANSWER:COME SEE MY EXHIBITION
IN MARCH 2010.” BEAT TAKESHI KITANO

「普段オイラは何をやっているのか? これがその答えです。2010年3月、パリの展覧会でお会いしましょう」(日本のスポーツ誌の訳)

ってなことで、実に楽しみだが、先週、銀座にあるノリタケの器しか使用しないコーヒー店に行き、北野氏が何枚も油絵を寄贈(貸与?)している作品とともにケーキを食べた。オフィスの近所なので有名なのである。混むといけないので名前は伏せる。

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September 13, 2009

踊ってる?跳んでいる?跳ねている?

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Men in the Cities: Photographs, 1976-1982
販売元:Schirmer/Mosel Verlag Gmbh
発売日:2009-05

 

 

 

 

キアヌ・リーブス、北野武出演の映画「JM 」の監督したロバート・ロンゴ(1953 in Brooklyn) が実は、80年代に活躍したアーティストであったことを教えてもらうまで知らなかった。ロンゴの代表作「街の人々(Men in the cities)」(1981-88年作品)を眺めている。

青山裕企さんの「サラリーマン」にも通じるジャンピングは、ポジティブな跳躍という感じではなく、銃に撃たれた、という印象である。どちらかというと、女性のジャンプの方が、エモーションをくすぐるような気がした。

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September 21, 2008

芸術家は尊敬しない

kitano-3 日本経済新聞 (夕刊) 2008年9月17日

 

 

 

 

 

北野武の新作「アキレスと亀」の公開にあわせたインタビュー記事。「ステータス高まる芸術家」という小見出しに対して、『芸術家は尊敬しない』と言う。ある意味では、このインタビュー後に小見出しつけているのにヘン?じゃない。『先進国で芸術に携わって生きていけるのは幸せに決まっている。この道楽者っ、だな。』と述べている。ワタシなら道楽が行き着く先の芸術について尋ねてみる。

ちなみに、「アキレスと亀」の意味は、紀元前490年頃 - 紀元前430年頃に生きた古代ギリシアの自然哲学者ゼノンの考えたパラドックスで、亀より足の早いアキレスが徒競走で亀にハンディをあげたが、そのハンディは幅は縮まらず結局、アキレスは亀を追い抜くことが出来ない、という数学の公理。



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August 07, 2007

北風と北野の前身

ビートたけしのウソップ物語
前述のヴィレヴァン創業者・菊地氏の推薦のいまはなき「袁辰瞭箪玄辧廚ら発売された本書をネットで落札し読んだ。割と在庫はあるようで、1983年初版当時 定価980円に対して、落札価格が800円だった。

内容はグリム童話を昔のたけしらしいノリでブラックなオチにしている読物である。狼少年を信じなかった人たちは最期には焼け死んでしまうし、うさぎとカメは、うさぎが7周半リードしてしまう。



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