勅使河原宏

September 15, 2008

バイオリンが奏でるプエルトリコのボクサーのコト

takemitsu_toru-3武満徹の世界
先日あるアニメの企画コンテをみていたら、突然 世界的な音楽家である武満徹のLPを思い出した。それは昔もっていたのだが、いつの間にか紛失したのだが、勅使河原宏が監督した映画のサントラばかりが集められたLP作品だった。勅使河原作品のだけでも8作品ある。『サマー・ソルジャー』や『砂の女』などの前衛的作風から、『他人の顔』のワルツ、『利休』でのアジアっぽいものまで多彩な音がある。

しかし、今回突如聞きたくなったのはボクサーの「ホゼ・トーレス」(Jose Torres) のテーマ曲である。ホゼ・トーレスは、勅使河原監督がニューヨークを訪れた際に知りあったプエルトリコ出身のボクサーのドキュメンタリー映画。そのアニメ企画と映画の内容がリンクしているわけではないが、その何とも荘厳な感じがイメージできたのである。



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March 02, 2008

指紋の荒野を彷徨う

粟津潔荒野のグラフィズム
粟津氏のデザインとわかったのは、後年だった。安部公房や松本俊夫のブックデザイン、ゴダール映画の日本版ポスター、それら一種独特のグラフィックはすべて同一人物によって描かれたものだったのだ。その集大成がフィルムアート社から発売された。その本のデザインを祖父江慎がやっているのも秀逸。

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← 勅使河原宏監督作『他人の顔』海外用ポスター

◇粟津 潔(あわづ きよし、1929年2月19日)グラフィックデザイナー
東京都目黒区出身。法政大学専門部中退。絵画・デザイン技法は独学である。背景やフォルムを緻密な線や混沌とした色彩で構成し、一見ファインアートであるかのように見える作風が特徴。油彩作品も多数制作している。

1955年の日本宣伝美術界展(日宣美)で日宣美賞受賞。1960年に建築家の有志を募り『メタボリズム』を結成する。その後武蔵野美術大学商業デザイン学科(現・視覚伝達デザイン学科)助教授に就任、デザイン教育に携わる。1966年に『エンバイラメント』の会を結成、翌年の1967年頃から大阪万国博覧会のテーマ館別構想計画などを練る。その他、国内外問わず国際的なプロジェクトに参加している。1990年に紫綬褒章受章。http://www.kiyoshiawazu.com/



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June 09, 2007

安部公房の鉛筆画!『エディプス』

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『世紀画集』1950年

 

 

 

 

 

 

前述の岡本太郎の展示で知ったのだか、小説家・安部公房が1950年に桂川寛・勅使河原宏たちと作った叢書「世紀画集」7冊の実物を見ることが出来た。

中でも左上から、なんと安部公房自身が色鉛筆で描いた「エディプス」。右上が勅使河原宏「不思議な島」。左下、鈴木秀太郎「オブヂェ・ポデスク」。右下、桂川寛「磔刑(はりつけ)」とたいへん貴重な作品群である。このような歴史的にもアート界にも重要な資料が、今日のブログで紹介できることは価値があることと思う。

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朝は夜より いっそう暗い

okamoto1『世田谷時代1946-1954の岡本太郎』
戦後復興期の再出発と同時代人たちとの交流

 

岡本太郎(1911-1996)は、18歳で渡仏し、パリ画壇でも頭角を現わしたが、戦場に送られ4年半従軍。復員後、1947年に世田谷区・上野毛にアトリエを構えて、そこで画家として再出発を図る。本展では、青山にアトリエを移すまでのこの世田谷時代に焦点を絞って代表作の展示とともに、美術から文学にいたる同時代人との交流にも展示をさいている。
http://www.setabun.or.jp/okamoto_taro/okamoto.htm

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March 18, 2007

燃えつきた地図の裏側に真実がある

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勅使河原宏の世界 DVDコレクション

 

 

日活が運営する衛星放送『NECO』で先月からかなり体系的な勅使河原宏監督特集をやっている。

当時、勅使河原は、岡本太郎から安部公房を紹介され、「おとし穴」「白い朝」「砂の女」「他人の顔」「燃えつきた地図」など安部原作作品を撮り続け、ほとんどの経歴を占めたものの、晩年は「利休」「豪姫」など本来の生け花の家元として関心のある分野にも手腕を発揮した。

TE2それにしても、数年前 調布で安部公房関連の映画祭があったおりにも、勝プロ制作の「燃えつきた地図」のプリントの状態が悪く色褪せが酷かったが、今回はデジタルリマスターのようで、安心した。



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