全力書店

August 28, 2010

携帯小説「サイダーの好きな猫」(著 島田佳奈) : 猫化する彼女を愛し続けることが出来るのか?

cider_Key携帯小説「サイダーの好きな猫」
〜たとえあたしが猫になっても、あなたは愛してくれますか?〜
著者:島田佳奈


サイト:「全力書店」  http://zbk.me

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1年間近くかけて島田さんに仕上げてもらった。若い女性が猫になる話...。そういってしまうとファンタジックな気がするが、現実を考えるとゾッとすることの連続だろう。猫化してしまう主人公の微妙な気持ちが繊細なタッチで描かれる。猫になるということは、自己表現が限られる。彼氏からみれば彼女は徐々に自分の記憶を失っていくことになる。いままでの恋愛の気持ちはどこに行ってしまうのか。そんなことを想像しながら読めば、読者の現実がより重みをもって感じられるのではないだろうか。


あらすじ:

恋人・龍馬との楽しい大学生活を送る美月は帰省した実家で衝撃の事実を知らされる。美月の体は20歳になると猫化していってしまう--

しかし、美月は信じることができない。そして運命の20歳の誕生日を迎え、美月の体に異変が起き始める。顔に、1本の太いひげが生えてきたのだ。変身してしまうことを誰にも言えずに、一人で怯える美月。残酷なことに美月の体はどんどん猫化が進行していく。美月は決心して、龍馬に秘密を打ち明ける。しかし、変化していく身体を目にした途端、龍馬は逃げ出してしまった…自暴自棄になり、何もかも諦めた瞬間、美月は猫そのものになってしまうのだった--

プロフィール

◆著者:島田佳奈 小説家
代表作:『子宮の記憶』

◆キー・ビジュアル:安田弘之 漫画家
代表作:『ショムニ 』、『ちひろ』、『紺野さんと遊ぼう』



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December 23, 2008

全力で駆けぬける本屋登場!

FURUYA-5

携帯サイト『全力書店』

 

 

 

 

 

青少年を有害情報から守るためフィルタリングが施行されて数ヶ月たつ。ほとんどの事業者が逆に18歳以上のアダルト書籍を増やしている。どうかと思う。確かにフィルタリングは、本屋やネットカフェで入手できる情報でもシャットダウンしてしまうくらい基準が厳しい。だが、健全さの定義は単に公序良俗という観点だけではなく、良質のコンテンツが提供され読者に受け入れられてはじめて機能すると思うので、この基準の中で良い作品提供を心がけるべきなのだ。

ソニー・デジタルがはじめた『全力書店』はそういう願いを込めてはじめたサービスである。その最初の広告をワタシが大好きな漫画家である古屋兎丸さんが手がけてくれたことに感謝!

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