October 24, 2010
鍋島の誇り高きデザインは、現代のアート業界に大きな影響を与えるものである。
2010年8月11日(水)-10月11日(月)
サントリー美術館
港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
少し以前の展示。焼き物で思い出した。
鍋島は、江戸時代に佐賀藩から徳川将軍家や諸大名への贈り物として作られた最高級の磁器。染付を基本として、赤、緑、黄の色絵や青磁釉がおりなす世界は、人々を魅了してきた。四季花鳥の皿は、近世磁器の中でも鍋島の地位を代表する作品である。一方、桃・宝尽くしなどの吉祥柄や、壺・糸巻・組みひも・本・水車・ウサギまでモチーフに使う鍋島デザインは、斬新である。
本展は、5件の重要文化財を含む貴重な鍋島作品によって、「技」「色」「構図」「モチーフ」の側面からデザインの魅力をご紹介。また、現代における色鍋島の名門・十四代 今泉今右衛門氏の作品も展示。以前も自慢げに言ったかもしれないが、ワタシは、今泉今右衛門12代の兄の曾孫にあたる。どうして兄か?については機会があるときにでも...。
いずれにせよ、これらの紋様は今日のデザイン業界にも充分衝撃を与えうる出来栄えと思う。