September 05, 2010
久里洋二 「太陽はどこに行くの?」 < オノ・ヨーコ [The Sun Is Down]
2010年 8月30日(月)〜 9月11日(土)
中央区京橋3-6-5 木邑ビル2F
03-5524-0771
相変わらず、精力的な久里洋二先生。82歳。
今回は、新作1コマ漫画の展示。101作品。偶数は嫌い、とのこと。
それに加え今回は、2009年にオノ・ヨーコ、小山田圭吾によって新たな音楽を吹き込まれ蘇った「The Sun Is Down」映像作品が公開された。もうオノ・ヨーコさんの歌声は麻薬的な響きである。
「The Sun Is Down」5分 ビデオ
Vocal:オノ・ヨーコ
Music:小山田圭吾
Illustration:井上洋介
Animation:久里洋二
April 19, 2009
ラブだらけの実験的な時代
久里洋二作品集 [DVD]
販売元:パイオニアLDC
発売日:2002-07-10
いま一緒に新作アニメを制作させていただいているアニメーター久里洋二先生のインタビューが日経夕刊「こころの玉手箱」に連載されていた。
久里先生がアニメをはじめたのが1960年32歳の時。武満徹氏の6mmテープを聴いて「人間動物園」(1962, ヴェネチア映画祭青銅賞) 、「LOVE」(1963, メルボルン映画祭優秀賞) を制作した。オノ・ヨーコ(当時 小野洋子)の突拍子もない録音テープを元に『AOS』(1964, オーベルハウゼン映画祭優秀賞)を制作した。
そんな貴重な思い出話を、先日 久里先生の仕事場で件の6mmテープが床に転がるなか、先生の解説つきで観せてもらった。なんという贅沢!
「人間動物園」は、最初は男が女をやっつける話だったのだが、逆にした方が時代的にも面白いと考えたそうだ。声は水島弘さんと岸田今日子さん。「LOVE」は前作とテーマは同じ。同じく武満さんのテープ音楽。また谷川俊太郎さんが詩を担当。声も同じ2人。「AOS」井上洋介さんの漫画集「箱類図鑑」をもとに作られた。声はオノヨーコ。その頃はまだジョン・レノンと知り合う前(1966年11に出会う)で、作曲家の一柳慧さんと結婚しており前衛芸術の個展も開いていた。オノさんの何とも怖いラブとアイの叫びが印象的な作品。
August 23, 2008
時間をかけて戻ってくる楽しみ
郵便少年横尾忠則
最近は、横尾忠則ブームが勝手にワタシの中にきている。郵便配達人になりたかった横尾氏が、知人や憧れの人に手紙をだして、思い思いの手紙を返送してもらう。それをそのまま出版したものである。
136人の各界のユニークな人たちの返信葉書は絵葉書ありの、ポートレートありの、言葉だけのものも面白い。本来二人だけのやりとりが明かされるだけでなく、出版される。うーん、この発想は面白い。手紙はプライベートなはずのものだが、パブリックになってしまう。その人の為だけに手間暇かけるところがアートに似ているのかもしれない。
↓ 谷岡ヤスジ ↓ 楳図かずお
↓ 久里洋二 ↓ 赤塚不二夫
August 10, 2008
一生涯に一本だけでいいんだよ。傑作をつくれば。
『久里洋二でいこう!』
天才アニメーター・久里洋二先生は、広島にいた!というより、川べりで釣りをしたり、くつろいでいらっしゃった。80歳にしてこのお元気なオーラ!
広島アニメフェス会場前の川で......
釣り→魚の天ぷら→酒→アニメ観賞
... という巨匠ならではの行動原理に 「はっ!」とした。
そして、我らが期待の新人アニメーター・岡本将徳さんが自己紹介すると...巨匠は、「おお、君は天才だ」と告げた。実に感動的なフェスでの出来事。
June 29, 2008
「もったいのぉございますぅ」なアート
「達人29 リサイクルアート展」 -マンガ・アニメ作家29人による-
いつも興味深い企画展示をやっている京橋のギャラリー『ask』で行われている久里洋二氏企画、マンガ・アニメ作家によるリサイクルアート展覧会。リサイクル可能な日用品を、作家それぞれの個性で再生加工して、ギャラリー にて展示、オークション形式にて販売。(ちばてつや、古川タク、しりあがり寿、辛酸なめ子、森田拳次、水森亜土など)
展覧会では、毎日新聞社と2004年にノーベル平和賞を受賞した、ワンガリ・マータイさんが運動している「MOTTAINAI(もったいない)キャンペーン」に賛同し、売上の一部を寄付する予定らしい。
ワタシもお気に入りの一品に入札してきた。結果は7月11日、楽しみ!
6.23(Mon) - 7.9(Wed)
11:30〜19:00(最終日17:00まで)、最終日17:00まで