マイケル・ムーア

July 11, 2010

『キャピタリズム 〜マネーは踊る』(監督マイケル・ムーア): 「銃」「政治」「医療問題」ときて、今度は「資本主義」

517629066828キャピタリズム~マネーは踊る プレミアム・エディション [DVD]
出演:マイケル・ムーア
販売元:ジェネオン・ユニバーサル
発売日:2010-05-26









歴史の浅いアメリカ人にとって、最初に打ち出した思想コンセプト"資本主義"がワークしていないことは初体験なのかもしれない。ヨーロッパやアジアにおける思想の変遷を考えれば無理からぬことかもしれないが、中道、中庸による路線変更というものが中々受け入れられないように思う。"徐々に"より"一気に"という性急さはある種の若さからくるものなのかもしれない。

歴史があるからといって、変革に時間がかかることを良しとしないが、変化に対する国民の対応は、メディアが発達すればするほど保守的かつ二元論(白か黒か)ということに陥りやすい。

資本主義が中間層に厚い社会が崩れ、貧富の差が拡大している今、キャピタリズムの見直し、富の再分配を行う必要があるだろう。オバマ大統領誕生直前に公開された本作は、その後の方向性を見失わないために現在、再度見直した方がよい。




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April 12, 2009

" アメリカが最もバカだった4年間 "

MACHIDA新版 底抜け合衆国 ~アメリカが最もバカだった4年間
著者:町山 智浩
販売元:洋泉社
発売日:2009-01-29

 

 

 

 

町山智浩氏のコラムは、出張時など気軽に読めて楽しい。この楽しさはどこからくるのか?ワタシのようなハリウッド信仰のような幼少期を過ごした人間からみると、本当のアメリカ、南部、ユタ、極右、キリスト、処女信望など知らないことだらけなのだ。日本や中国の輸出型好景気の影で、アメリカ内部は空洞化していた。ありあまる労働力は、ホワイトトラッシュ(白人の屑)をうみ、暴力、差別は以前よりも増加した。ブッシュが大統領をしていたこの8年間は尚更だった。

下記は、アメリカ最大のイベント"スーパーボウル"で放映予定されていたが、放送局から拒否された「30秒間のブッシュ」(Bush in 30 seconds) の映像。戦争とテロ対策により、5,200億ドル(52兆円)の財政赤字をうんだツケを子ども達が払う、という皮肉である。



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January 24, 2009

人の話を聞かないことのファシズム

MOOR-2 マイケル・ムーア in アホでマヌケな大統領選 [DVD]
出演:マイケル・ムーア
販売元:アット エンタテインメント
発売日:2007-08-03

 

 

 

 

あれから4年がたったのだ。オバマが新大統領になる1期前のブッシュが二期目をケリーと争っていた頃のドキュメンタリー。

2004年10月、アメリカ大統領選直前にアメリカで一番保守的な町にある大学ユタ・バレー・ステイツ・カレッジ(UVSC)で、マイケル・ムーアを召喚して講演をすることになった。平穏な町の大学が瞬く間に熱き論争の場所となり、敬虔なるモルモン教徒たちは、町の歴史ある秩序を破壊するとして大学を中心に町中が大騒ぎになる。学生会が仕切って、マイケル・ムーアを招待したのだが、結局は騒動後 大学への市民からの支援金は激減してしまう。様々な意見を聞いてみようとする試みが失敗に終わった4年前からアメリカは変化するのだろうか...。



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November 09, 2008

弱者への愛を行使できる権力者としての自分

sicko2_large シッコ

 

 

 

 

 

米国の社会病理を描く天才マイケル・ムーアの最新作をWOWOWで観た。西側諸国で唯一 国民保険制度を確立していない国。映画によればニクソンの時代に民間保険を強くした。そのことによる政治への金の還流を狙った制度が病院が病人を道に捨て去るまでの環境にしてしまった。

すべては、政治問題なのかもしれないが、その根本には他人に対するイマジネーションの欠如があるのかもしれない。政治は、国民の知恵がつき健康になり、理知的な存在になることを嫌うものだ、と指摘する声もあった。権力者は、国民が出切るだけ弱者であった方が徳だというのだ。これは、「権力者」と「国民」という言い方をするから自分のことではないと視聴者が考えてしまう。

しかし、人は、すべからく、自分の中に権力者とそうでない服従者をもっているのだと思う。だから、自分にできる権力を自分の内なる出切るだけ弱い部分に行使できるよう目覚めなければ他人への愛はできない。このような映画を薬にすべきなのかもしれない。



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