ベネチア

August 30, 2009

神様と母親と怪獣はいっしょ

yanagimiwa-1 やなぎみわ「婆々娘々」展

開催期間 2009年06月20日-09月23日
国立国際美術館 
大阪府北区中之島4-2-55
06-6447-4680

 

 

 

2009年春に東京で写真展「マイ・グランドマザーズ」を行ったやなぎみわさんが、それに加えて今年6月の第53回ヴェネチア・ビエンナーレの日本館で発表された「Windswept Women: 老少女劇団」を大阪で展示したので行ってきた。

巨大な老女とも中年女性ともいえる女性たちはエルネギッシュで荒々しく、そしてどこか母性も貯えている。大地を踏みつけながら、なぜか張りのあるおっぱいだったり、萎んでいたり、女性の持つ生命感を表している。

先だって、NHKの「日曜美術」でも取り上げられていたが、撮影は特撮現場さながらのスタッフィングで、特殊メイクから扇風機、ジオラマまで大掛かりなものであった。作品自体も巨大なインクジェットに巨大な額装が施してあり、巨女が地球を荒らしているような怪獣映画っぽいギミックも感じられた。

この独創性とイマジネーションを掻き立てる作品こそが、やなぎさんのアートの面白さなのである。



tabloid_007 at 10:00|PermalinkComments(0)

August 28, 2008

国際アート展も、オリンピックの時代

ビエンナーレの現在―美術をめぐるコミュニティの可能性
2年に一度開かれる国際アート展のことを"ビエンナーレ"という。ちなみに3年に一度だと"トリエンナーレ"という。発祥は、1895年にイタリアで開催されたヴェネチア・ビエンナーレ(La Biennale di Venezia) である。国別参加でオリンピックのような形式で運営されているのが特徴。

今回は、横浜トリエンナーレ2005の企画者などアート展の現状と問題点を考察している。あまり、一般的な本ではなかった。



tabloid_007 at 18:24|PermalinkComments(0)

September 08, 2006

一皮めくれば、また....

パプリカ

現実と虚構を行ったり来たりする映像処理に嬉しい眩暈を感じる作品。

■幻想的な作風で映像化が難しいとされてきた筒井康隆原作の『パプリカ』を『千年女優』や『東京ゴッドファーザーズ』などを監督した今敏氏が映像化した。(日本公開は2007年予定)

本作は一足先に、イタリア北部で開催中の第63回ベネチア国際映画祭でコンペティション部門に出品された。上映終了後、満員の会場からは「ブラボー」の歓声と共に、スタンディングオベーションが5分以上続いたらしい。今監督は「自分自身、どういう映画か分かっていないところがあったが、大勢の拍手をいただけて心強い。拍手をスタッフに聞かせたかった」と、感無量の面持ちで語った。
主要賞は、最終日の9日に発表される。

http://www.sonypictures.jp/movies/paprika/index.html



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