ブラピ

November 15, 2009

密命を帯びた市井の人々

burnafterreading11_largeバーン・アフター・リーディング [DVD]
出演:ブラッド・ピット
販売元:Happinet(SB)(D)
発売日:2009-09-11

 

 

 

 

コーエン兄弟の長編は、1984年の「ブラッドシンプル」から13作目。「レディキラー」以外は外れなし!特に今回は、「ノーカントリー 」の次作ゆえに少し気楽なテイストである。

毎日、単調な仕事....。夢も出会いもない。ネットで出会った人は嘘つきばかり。退屈な日常ゆえに、ちょっとした変化が自分の将来を大きく変えると思い込む人々。朝のワイドショーが人をゲーム脳ならぬワイドショー脳にしてしまったのかもしれない。市井の人々にとって、自分が重要であるかもしれない可能性は小さい。しかし、一度日常の隙間からみたワイドショーの世界は、とてつもなく人生の可能性を大きく見せる。これが喜劇であり、悲劇になる。必見!

1984年 『ブラッド・シンプル』 - Blood Simple
1987年 『赤ちゃん泥棒』 - Raising Arizona
1990年 『ミラーズ・クロッシング』 - Miller's Crossing
1991年 『バートン・フィンク』 - Barton Fink
1994年 『未来は今』 - The Hudsucker Proxy
1996年 『ファーゴ』 - Fargo
1998年 『ビッグ・リボウスキ』 - The Big Lebowski
2000年 『オー・ブラザー!』 - O Brother, Where Art Thou?
2001年 『バーバー』 - The Man Who Wasn't There
2003年 『ディボース・ショウ』 - Intolerable Cruelty
2004年 『レディ・キラーズ』 - The Ladykillers
2007年 『ノーカントリー』 - No Country for Old Man
2008年 『バーン・アフター・リーディング』 - Burn After Reading



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November 09, 2009

いよいよクリスマス臨戦態勢

VOGUE

VOGUE NIPPON "The Gift of Stars" 2009.12

 

 

 

 

 

プランタン銀座は2009年11月5日、クリスマスに関する女性の意識調査の結果を発表した。恋人に期待するプレゼント平均額は2万9888円だった。前年比2万939円減った。一方、相手に贈りたい平均予算は1万7014円で、7,057円の減。平均年齢は35.8歳。

つまり、この額は男性の回答ではなく、女性側が両方について返答しているので面白い結果にならない。同じ前提で男性も聞いて欲しかった。どうだろう?女性が男性から欲しい金額と逆の立場では男性は期待に応えることができるのか...

ってな庶民的な話は置いといて...VOGUEの別冊でセレブのギフトを特集している。トム・クルーズが、妻のケイティ・ホームズにジェット機プレゼント。20億円也。ジェイZがビヨンセの25歳の誕生日に、1959年のロールスロイスをリストアしてプレゼント。1億円也。同じ乗り物でも人間性でるなぁ...

さて、この特集で一番ヒップなのは、アンジーことアンジェリーナ・ジョリーである。夫であるブラピことブラッド・ピットのアート好きを熟知するアンジーは、ロンドンのグラフィティ・アーティスト Banksyの作品3つを4千万円で購入しプレゼント。下記の "Picnic" という作品が、$226,000也。あとの2枚はそれぞれ$75,000程度。

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June 21, 2009

寸借の違う幽霊人間たち

neo-1Neo Rauch: Neue Rollen, Paintings 1993-2006
著者:Neo Rauch
販売元:Dumont
発売日:2007-03

 

 

 

世界最大のアートフェア「アート・バーゼル」(Art 40 Basel, June 10-14)のVIPプレビューが6月9日、スイスのバーゼルで行われた。世界中から約300のギャラリーが出展し、2500人超のアーティストの作品を集めた。

bradその中で話題をさらったのは、ブラッド・ピット氏である。ニューヨークを拠点に美術仲介と収集を手掛けるアルバート・ムグラビ氏によると、ピット氏は、ドイツの現代アーティスト ネオ・ラウフ氏(Neo Rauch) の絵画“Etappe” をニューヨークの画商 David Zwirnerから68万ユーロ(約9350万円)で購入。

 

 

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ネオ・ラウフ氏についてまったく知らなかったが、報道された絵の写真をみてスグにアマゾンで画集を購入した。大好きな画風だった。


Neo Rauch "Etappe" (1998, Oil on linen 200 x300cm)

◇ ネオ・ラウフ(Neo Rauch) 1960年ドイツ生まれ。幼少の時に、両親を鉄道事故で亡くしている。
1993-1998年までLeipziger AkademieでArno RinkとSieghard Gilleのアシスタントをして美術を学ぶ。
社会主義リアリズムとシュルレアリスム(特にGiorgio de Chirico, René Magritteの作品に影響を受ける)
評価されはじめたのは、2002年にVincent Awardを受賞してからである。

Reflex 2001, oil on canvas , 210 x 250 cm
Abraum 2003, oil oncanvas , 210 x 250 cm

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Malerei 1999, oil on paper, 118 x 72 cm
Bad 2003, oil on paper, 197 x 264 cm

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March 07, 2009

若返って、原子にもどる。

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ベンジャミン・バトン 数奇な人生 (ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット 出演) [DVD]

 

 

 

 

 

本作は、第81回アカデミー賞3賞を受賞した。老人で生まれたブラッド・ピット扮するベンジャミンが歳と共に若返る作品といっしまえばそれだけの作品である。しかし、この原作が「華麗なるギャツビー」「ラスト・タイクーン」(いまや、この名作のVHSは絶版になり、DVDは発売さえされていない!しかも脚本は、ハロルド・ピンターなのだ!) などで有名なロストゼネレーションを代表するF・スコット・フィッツジェラルドとなれば見方も変わってくるのである。

原作は、フィッツジェラルドが一番ノッていた1922年に描かれた短編である。当時、フィッツジェラルドは妻であるゼルダ・セイヤーが浪費するニューヨークでの社交費を賄うことに精一杯だった。それゆえ、スグにお金になる短編を書きまくっていたのである。そういう背景を考えるとベンジャミンの人生は奇妙な一生どころか、フィッツジェラルドの願望の現われではなかったのかとさえ考えてしまう。歳をとればとるほど、若返る...。

この何とも痛々しい不可逆的な願望の実現。これこそが創作の自由と苦悩を表現している作品ともいえる。



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November 11, 2007

別れる映画で、出会いました

break_upハニーvs.ダーリン 2年目の駆け引き
フレンズ」でお馴染みのジェニファー・アニストンがブラッド・ピットと離婚した後に出演した曰くつきの映画である。原題も"the break-up"ということで、どちらかというとふられた感のあるジェニファーにとって 傷心を直すための出演でないのかと勘繰りたくなる。

jそして、ブラピの反動でしょうか?競演の大男 ヴィンス・ヴォーンとの熱愛も発覚している。

映画では喧嘩ばかりで冴えないふたりでしたが、めでたしめでたしということで... http://www.thebreakupmovie.net/



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