フィリップ・パゴウスキー

December 20, 2009

緊張関係にあるアート&ファッション

COM

美術手帖 2009年 12月号 [雑誌]
販売元:美術出版社
発売日:2009-11-17

 

 

 

 

 

ファッションとアートの結びつきは、アートのセンスによってラグジュアリーブランドの付加価値を高めるとが出来る。一方、それはオマケ的な要素ではなく、相互補完する関係にある。つまりね趣味の良いアートが貧相なファッションブランドのイメージを高めることはない、ということだ。
 
コムデギャルソンの川久保玲さんの場合は、そういう相乗効果をほとんど考えずにいるのではないかと思えるほど、それぞれが独立した存在として提示される。しかし時間が経つにつれ、不思議とブランドイメージと絡み合ってしまうから不思議だ。
 
今回の「美術手帖」ではそのコムデギャルソンのアートの側面を特集している。とっても丁寧なつくりである。近年顧客にDMされる26回のDMの紹介も良かった。2009年のDMは、映像作家ブラザーズ・クエイのアニメをモチーフにした。昨年2008年は、アルゼンチンのアーティストMondongoだった。その時のクリエイティブを付録にしている。

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また、幻の優良顧客向け雑誌「SIX」(89-91年まで)で取り上げられたアーティストは下記。

NO1 アンドレ・ケルテス、アイリーン・グレイ
NO2 ギルバート&ジョージ、カール・ブロースフェルト、イケムラレイコ
NO3 ピエール・ブーシェ、アズディン・アライア
NO4 ロバート・フランク、マイク・アンド・ダグ・スターン
NO5 ティモシー・グリーンフィールド=サンダース、リーン・ヴォートラン、エンツォ・クッキ
NO6 ブライアン・グリフィン、サルバドール・ダリ、篠山紀信
NO7 リスチャン・モセール、デヴィット・セイドナー、マダム・イェヴォンド
NO8 デニス・ホッパー(ウォーホルを撮影)
 
SHOPでは
 
2009.WINTER ローリー・シモンズ  
2009.SUMMER シンディ・シャーマン  
2008.WINTER ギルバート&ジョージ
2007.WINTER アルヴァ・アルテック 
1989.舟越桂 

ダニエル・ビュレンヌ 
中川幸夫 
ジャン=ピエール・レイノー 
フェリックス・ゴンザレス=トレス 
ケリム・ラギモフ 
草間弥生(大阪 SIXギャラリー)
東恩納裕一(青山店蛍光灯シャンデリア)

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October 25, 2009

増殖する部屋、浮遊する自分。

kusama

草間彌生「増殖する部屋」
"I'm Here , but Nothing"

2009年8月8日-11月8日
コム・デ・ギャルソン「Six」
大阪市中央区南船場3-12-22心斎橋フジビル2F
12:00〜19:00
06-6258-3315

COMME des GARÇONSの川久保玲さんとアートの関係は深い。PLAY COMME des GARÇONS としてフィリップ・パゴウスキーとのコラボが記憶に新しい。

さて、そのギャルソンが今年の2009年8月8日より、大阪路面店入居のビル2Fに「Six」と名づけたアートスペースをオープンした。同名の優良顧客向け高級フリペ『Six』マガジンを1988年に創刊し数号発売している。(現在は休刊している) 先日、伊勢丹のアートコンビニで幅允孝のコーディネートで、古本として販売されていた。

本題に戻し、ギャラリー・オープンの初回は草間弥生さんの展示である。早速、大阪心斎橋に見に行ってきた。以前、六本木ヒルズで草間さんの展覧会(クサマトリックス:2004年2月7日−5月9日森美術館) を深夜まで開館していたので観に行ったら、あまりの荘厳さに目眩がして、生理的にその世界観が好きになれなかった。しかし、今回の蓄光材を約20万個散りばめた"増殖する部屋"は、受け入れることができて楽しめた。普通のリビングが、宇宙空間に浮いているような効果をあげている。

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