ビエンナーレ

September 27, 2009

宇宙からやってきた宝物の石たち

MARIKO

森万里子「フラットストーン」
 
2009年9月8日- 10月3日
SCAI THE BATHHOUSE(白石コンテンポラリーアート)
台東区谷中 6-1-23 柏湯跡
(2007年、セラミック、アクリル樹脂、:487.5 x 314.6 x 8.8cm、Photo by Richard Learoyd] )

 

森万里子さんは、1997年に第47回ベニスビエンナーレで優秀賞を受賞して国際的な評価を確立した。森万里子さんは、森ビル創業者の曾孫だけあって、2009年の3月に縁のある六本木ヒルズの毛利庭園に「プラントオパール」を設置。今回の展示作品は、立体作品1点、絵画4点、ドローイング5点。

絵画作品も誌的でイマジネーション溢れる作品だった。惑星のまわりにキラキラ光るリング(すべてスワロフスキーで出来ている)が描かれているものなど豊かな気持ちにさせられるものがあった。

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閑話休題。ギャラリーをでてすぐのところに昭和13年から続く、カフェ「カヤバ」がこの2009年9月18日に再オープンしていた。聞けば、白石さんが経営されており、二階が商談ルームとのこと。谷中の粋を感じる風情あるカフェである。

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Parallel Brane painting I
2007、Mixed media on Plexiglass
121.8 x 121.8 cm



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August 30, 2009

神様と母親と怪獣はいっしょ

yanagimiwa-1 やなぎみわ「婆々娘々」展

開催期間 2009年06月20日-09月23日
国立国際美術館 
大阪府北区中之島4-2-55
06-6447-4680

 

 

 

2009年春に東京で写真展「マイ・グランドマザーズ」を行ったやなぎみわさんが、それに加えて今年6月の第53回ヴェネチア・ビエンナーレの日本館で発表された「Windswept Women: 老少女劇団」を大阪で展示したので行ってきた。

巨大な老女とも中年女性ともいえる女性たちはエルネギッシュで荒々しく、そしてどこか母性も貯えている。大地を踏みつけながら、なぜか張りのあるおっぱいだったり、萎んでいたり、女性の持つ生命感を表している。

先だって、NHKの「日曜美術」でも取り上げられていたが、撮影は特撮現場さながらのスタッフィングで、特殊メイクから扇風機、ジオラマまで大掛かりなものであった。作品自体も巨大なインクジェットに巨大な額装が施してあり、巨女が地球を荒らしているような怪獣映画っぽいギミックも感じられた。

この独創性とイマジネーションを掻き立てる作品こそが、やなぎさんのアートの面白さなのである。



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August 28, 2008

国際アート展も、オリンピックの時代

ビエンナーレの現在―美術をめぐるコミュニティの可能性
2年に一度開かれる国際アート展のことを"ビエンナーレ"という。ちなみに3年に一度だと"トリエンナーレ"という。発祥は、1895年にイタリアで開催されたヴェネチア・ビエンナーレ(La Biennale di Venezia) である。国別参加でオリンピックのような形式で運営されているのが特徴。

今回は、横浜トリエンナーレ2005の企画者などアート展の現状と問題点を考察している。あまり、一般的な本ではなかった。



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