ノーベル文学賞

February 06, 2008

何も起こりはしなかった...ことにしなかった

314ioTHVs1L__SS500_何も起こりはしなかった―劇の言葉、政治の言葉 (集英社新書 384A)














イギリスの劇作家ハロルド・ピンターのノーベル文学賞受賞記念講演やガーディアン誌などに掲載された過去の政治コラムを収録した単行本である。

特に、アメリカに対する批判は強い調子で語られる。民主主義を守るという面目で南米や中東で罪のない市井の人々を何十万人殺せば気が済むのか。アメリカが国際法や国際司法裁判所の判決をまったく無視し続ける歴史に対して、残りの世界が圧倒的な軍事力に屈服させられているとピンターはみている。

ニカラグアなど数々の独裁政権へのポジティブな関与、大量虐殺へのアドバイスなどまったく報道されない死者の数や事件にたいして、「何も起こりはしなかった」ことにしていることを絶対彼は許さない。そのことを知り伝えることでムーブメントになると信じている。共鳴。



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