チャーリー・カウフマン

November 23, 2009

脳の中のニューヨークが現実ということ

synecdochenewyork3_large 映画「脳内ニューヨーク」SYNECDOCHE,NEW YORK

製作年: 2008年
製作国: アメリカ
日本公開: 2009年11月  (シネマライズ ほか)
上映時間: 2時間4分

 

 

 

「マルコヴィッチの穴」「エターナル・サンシャイン」の脚本家、チャーリー・カウフマンの監督デビュー作。

女房、子どもに逃げられたパッとしない劇作家ケイデン・コダート(フリップ・シーモア・ホフマン)に転機が訪れる。マッカーサー・フェロー賞、別名“天才賞”を受賞したという知らせが舞い込んだのだ。人生に行き詰っていたケイデンは、その賞金を全て注ぎ込み、自分の頭の中にある“もうひとつのニューヨーク”を現実のニューヨークの中に作り出すというプロジェクトを実行する。

部隊も登場人物もすべて自分の環境をそのまま忠実にドラマ化しようとする。現実の後追いで、どんどん過去の自分を配役し、セットを作り続けていくわけだ。そのうち、何十年も経ち役者もスタッフもどんどん年取っていく。あくまで、夢想でも何でもなくリアリティを追求していく様子がカウフマンの腕の見せ所である。

この摩訶不思議な映画をみて、当たり前のことだが、自分以外の人にも自立したそれぞれ別の人生があることを意識させられる。教訓めいておらず比喩もない。ただ、人生が横滑りしていくのだ。



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November 03, 2009

テレビ司会者が暗殺者

l_290538_066642feコンフェッション [DVD]
出演:サム・ロックウェル
販売元:東宝
発売日:2004-02-27

 

 

 

 

ジョージ・クルーニーの初監督作品。脚本は、「アダプテーション」「エターナルサンシャイン」なども手掛けた大好きなチャーリー・カウフマン。

本作は、NBCで1976年6月14日から1978年7月21日にかけて放送された30分番組『ザ・ゴングショー(The Gong Show)』(当時、テレビ大阪でやっており、楽しみに見ていた)のプロデューサー&司会者であるチャック・バリスの自伝を元に映画化されたものだ。「ザ・ゴング・ショー」は、一般参加者が審査員の前で芸を行うが、レベルの低い出演者は設置されたゴング(銅鑼)を鳴らされ、途中であっても退場させられる。優勝者には賞金とともに金色のゴングを模したトロフィーが授与された。考えてみたら、このシステムは今でもテレビ番組で使われているフォーマットである。いまでも視聴者参加システムのことを「ゴングショー形式」という。

その、伝説のテレビマンであるチャック・バリスが、真偽のほどは不明だが実はテレビマンの傍ら自らCIAの秘密工作員をしていたと自伝の中で語っているのだ。冷戦中の米ソで起きうる事態だったのか、それとも本人のギャグなのかわからない。しかし、カウフマンの脚本は非常にリアリティのある作りになっていて興奮した。

↓ 下記、当時の番組にスティーブ・マーティンが出演した貴重な映像



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