ジョン・レノン

October 11, 2009

キャンバスはあなたの頭の中、絵は想像力。

YOKO_edited-1オノ・ヨーコ 頭の中で組みたてる絵
著者:オノ ヨーコ
販売元:淡交社
発売日:1995-10

 

 

 

オノ・ヨーコのことは知っていてもオノ・ヨーコの作品は知らないという人は多い。

1953年(20歳)、学習院大学からアメリカ合衆国のサラ・ローレンス大学に入学、音楽と詩を学ぶ。1959年から、ニューヨークを拠点に、フルクサス前衛芸術家として活動を開始。1966年、拠点をロンドンに移し個展会場でジョン・レノンと出会う。

本作品は、1962年に一時帰国し草月会館で行った「頭の中で組み立てる絵」展覧会を書籍化したものである。つまり、この展示に展示物はない。すべて指示書があり、それにしたがってイマジンするだけなのである。これこそ、究極のコンセプチャルアート。ギャラリーもいらない。

ちなみに、下記はイマジネーションの参考。

 

「風のための絵」 ( PAINTING FOR WIND )

任意の種を入れた袋に穴をあけ、風の吹くところにおく。YOKO2


 



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June 21, 2009

写真は人生そのものではなく、人生の断片なのだ

annieleibovitzgk7アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生 コレクターズ・エディション [DVD]
出演:ジョン・レノン
販売元:ギャガ・コミュニケーションズ
発売日:2008-09-05

 

 

 

アニー・リーボヴィッツといえば、ファッション雑誌「ヴァニティフェア」(Vanity Fair) でセレブを撮るフォトグラファーというイメージをもっている。それも彼女の一面ではあるが、この映画をみると、ローリングストーンズ紙でミュージシャンを撮っている若い時代はミュージシャンと一緒に過ごし、彼らの日常を捉えるだけでよかった。もちろんそれも簡単なことではない。

ロックの世界のフォトグラファーとして地位を確立したころ、アニーはエディトリアルデザイナーのビア・フェイトラー(Bea Feitler)に出会う。反戦運動をするという大物ミュージシャンたちをわざわざスタジオで撮ってしまった。これに対しビアは「とんだ大失態。あなたは最高の写真を撮影するチャンスをみすみす逃した」と叱責。ビア・フェイトラーの叱責からアニーが学んだのは、「写真のコンセプトを考える」ということ。当たり前のことだが、天性のカンで撮っていたアニーは、写真のコンセプトを意識することで成長した。

つまり、この映画の面白さはセレブ撮影の裏話でもなんでもなく、クリエイターにとって、チューターとなる編集者、キュレイター、プロデューサーの存在が必要ということなのだ。



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