水木しげるの貸本デビュー50周年記念ということで幻の作品が復刻。小学館クリエイティブの仕事に毎回感謝！
さて、この「地獄の水」は、1958年に描かれたもので、デビューから14作目である。「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉おやじの原点を「墓場鬼太郎」と思っている方が多いが、実は「墓場」も1960年に描かれているので、この「地獄の水」が実質の目玉おやじデビューといってもいいだろう。鬼太郎のようにお化けの父親の死体から生まれたのではなく、東大教授 北原武史が謎の男により、化け物にさせられ、それが溶けていく過程で救われたのが、目玉おやじなのだ。
人生の歩き方 2008年6-7月 (2008) (NHK知るを楽しむ/水)
NHKの番組「人生の歩き方」の6月は、水木しげる大先生の『百歳まで生きるでしょう』を全4回放送した。
ガキ大将だった幼少期、いやいや戦地に赴き生きながらえた。戦後は紙芝居作家、貸本と苦しい時代が続いたが、1965年「別冊少年マガジン」に連載された『テレビくん」で第6回講談社児童漫画賞を受賞し、著名となる。
"のんびり"をモットーに、昼寝・バナナ・屁のサイクルが大事なようだ。
← 当時のパーティの写真で中央は水木しげる先生。左は、講談社(当時) 内田勝さん。
MEN'S NON・NO (メンズ ノンノ) 2008年 07月号
「境港の妖怪ソング歌詞大募集」
キャラクターの町おこしの成功例といえば、水木しげる記念館の鳥取県・境港である。それまでは鯖の水揚げ日本一だったが、いまでは水木ロードや妖怪世界会議の開催地としてさまさ゜まな妖怪が集まる町に生まれ変わった。
その境港が6月30日まで「妖怪ソング」の歌詞を募集している。最優秀作品は日野皓正さんと寺井尚子さんが曲をつけてCDをリリースしてくれる。
「ねずみ男の棒付き飴」
東京駅八重洲口の地下に出来たキャラクタータウンの一角にあるフジテレビショップで発見。下記のようななんだか、不細工なキャンディが5本はいっている。しかも、バナナ味！ねずみ男がパッケージで「オレ様の高貴な香りがするぜ」といっている...。それに対してメーカーである「妖怪舎」(株式会社きさらぎ・鳥取)のコメントは、「* ねずみ男の香り付きではありませんので、安心してなめてかかってください。(かじってもいよ)」さらに「* 本物のねずみ男の香りだと気を失いますので、ご注意ください」とある。爆笑！
『東京キャラクターストリート』東京駅八重洲
知らない間に、土産屋のキャラ化が進んでいた。各社いろいろ出店しているが、やはり人気はフジテレビ店である。
お馴染みサザエさんから始まってちびまる子ちゃんからゲゲゲの鬼太郎までメジャーキャラが揃っている...アレ？ 新作全然ないな。やはりキャラクタービジネスは年季なんだな。下記のサザエさんの人形焼きは、アニメではなく昔のマンガを元にしていたので、購入。
「大学漫画」 - 片思い対談 -
小池一夫氏(大阪芸術大学キャラクター造形学科学科長)が責任編集している大阪芸大の雑誌「大学漫画 Vol.03」において、水木しげる氏とデハラユキノリ氏が対談している。2005年8月3日調布の水木プロで行われた。
妖怪キャラは、妖怪感度が高くないとダメという妙な先生らしいアドバイスで締めくくられていた。
水木しげる先生の完全復刻版「妖奇伝」の購入者特典が送付されてきた。ジグソーパズルの�蠅笋里泙�が製造とある。
この何とも威厳ある番人は死神のようでもあるが、番人なので 正に入口に立っているだけの人なのだろうか。http://www.mizukipro.com/
墓場鬼太郎 (1)
5回目のアニメ化である。1960年に貸本屋・兎月書房から発表された。あれから、50年近くたって、原版にほぼ忠実なアニメ化は今回がはじめてである。
このタッチ、この効果音、お馴染みの声優陣。すべて期待通りの出来である。この機会に是非 ゲゲゲではく、墓場の鬼太郎も原本で読んで欲しい。
コロポックルの枕
1986年が初版の水木しげる作品では異色のSFである。といっても、舞台設定は、水木先生らしい。ある日突然、無数の目玉が東京を覆う。この謎を解明すために北海道の遺跡からでてきた太鼓の石室のような宇宙船でたちむかう人類。
しかし、スケールをいたずらに追求せず、ひっそりと二人くらいで地球の危機を解決してしまう。ああ面白い。http://www.japro.com/mizuki/
鬼太郎のルーツは遥か貸本、紙芝居の時代に遡る。
今回の限定復刻本は1959年に兎月書房発行で水木しげる先生が編集責任を務めた怪奇短編マンガ誌『妖奇伝』を当時出版したものをコピーしている。
その第一集に発表した「幽霊一家」で現在の鬼太郎の基礎が定まった。『妖奇伝』は第二集の中で「墓場鬼太郎」を掲載するが、一般には全く人気が出ず廃刊となってしまう
ちなみに、左から鬼太郎と父と母と隣人
アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』
明日の日曜日からフジテレビ系で放送が始まる「ゲゲゲの鬼太郎 1 」は今回で5回目のリメークである。最初が1968年ということは、なんとワタシが3歳の時！
今回、猫娘が妙に萌えな感じで時代を感じる...。
第1作（1968年〜1969年）
第2作（1971年〜1972年）
第3作（1985年〜1988年）
第4作 （1996年〜1998年）
第5作（2007年〜）
さらに、原作は、1959年に兎月書房発行の貸本劇画の怪奇短編マンガ誌『妖奇伝』に発表した「幽霊一家」が土台になっている。
http://www.toei-anim.co.jp/tv/kitaro/
http://www.mobako.jp/mizukisannoobake/
