カイカイキキ

September 13, 2009

リトルプレスにみる出版活況の秘訣

mr 季節の便り(Letter of season) by Mr.

 

 

 

 

 

 

Mr.がはじめて、夏のコミケ「コミックマーケット76」に参加し、同人誌(個人誌?)を出すときき、ちょうどスタッフが行くというので買ってきてもらった。全20ページにわたって、実写とアニメ顔のイラストが散りばめられている。ワタシにはまったく関心ない内容だったが、こういうアートとマス出版の中間くらいで成立しているマーケットというのは、出版の活路だろうなと思う。

取次会社が売れる本、ポピュラリズムを前提に同じようなルックスの本ばかり長年配本してきて疲弊がでているのではないか。本ほど、マスでないものはない。初版数千部が普通で、10万部もいけばベストセラーなのだから、UHF局の深夜番組の視聴者数よりニッチなコンテンツを提供しているといえる。にもかかわらず、数百万部売れていた精神構造のままやっているので、読者の多様化に追いついていない。だから、そういう根本的なところで世相の分析をしないで時代はオンデマンドなどといっているから、ますますネットではサーバーを食うだけなのだ。

ワタシは仕事柄 ケータイコンテンツという物凄いニッチ市場を相手に奮闘しているので、出版業界も安全運転や一発屋を基軸にしないで、コミケやアート本ジンに活況から市場を見直すべきと思う。



tabloid_007 at 15:37|PermalinkComments(0)

April 13, 2009

SUPERFLAT FIRST LOVE

LOUISLOUIS VUITTON
MULTICOLOR SPRING PALETTE
w/ TAKASHI MURAKAMI

 

 

 

 

 

 

さて、2003年春夏コレクションで村上隆がコラボしたモノグラム・マルチカラーが2009年春コレクションとして新たに4月28日に発売される。先日のスプラウスといい、リピートが増えた感もある。

前回、表参道を舞台にしたアヤとLVパンダのアニメ「SUPERFLAT MONOGRAM」の続編が今回は携帯サイトでしかみられない。さすが、ヴィトンならではの時代感覚だろう。下記は、前作。

次回作 " SUPERFLAT FIRST LOVE " は、下記のQRまで...ということらしい (4月28日公開)

VUITTON-1



tabloid_007 at 22:55|PermalinkComments(0)

April 12, 2009

うーん、微妙に醜い!inochi 君

inochi 村上隆個展 inochi

 

 

 

 

 

昨日、元麻布のKaikai Kiki Galleryに行ってきた。

2004年にLA " BLUM&POE(ブラム&ポーギャラリー)" で初公開され、ヨーロッパツアーを展開した村上隆の立体作品 " Inochi 君" 。その販売を記念として「Inochi展」が開催された。オリジナルの彫刻作品や映像作品、ポスター、フィギュアなどが販売されていた。

それにしても、この1キャラのために凄いメンバーを揃えたものだ。原型を「イノセンス」などでキャラクターデザインをした鬼頭栄作、1/1造形をラッキーワイドの飯島浩樹、プロモ映像はソフトバンクモバイルの「白い犬」を企画した佐々木宏氏率いるクリエイティブエージェンシー「シンガタ」が担当。ポスターと写真作品を、写真家である瀧本幹也戸崎美和が撮影した。制作者は70名以上に及ぶ。

また、フィギュアの製造はメディコム・トイが行い。すべてエディション付きで、各バージョンとも120個までは15万円という価格である。

村上氏は、スピルバークの「A.I. 」ではなく、スタンリー・キューブリックが生前企画したロボットをイメージしたのだという。それは、最初は醜いのにストーリーが展開するうちに愛らしくなる、というものらしい。確かに、inochi 君は微妙に醜い容姿だが、プロモ映像を見ているうちに多少親近感がわいてくる。この「多少」という微妙なセンが制作者の意図らしい。



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May 18, 2008

奇奇怪怪な日本のアートシーン

view6197391

村上隆「マイ・ロンサム・カウボーイ」

 

 

 

 

 

5月14日夜、村上隆氏のフィギュア作品がサザビーズでオークションに掛けられ、1,516万ドル(約15億9,500万円)で落札された。予想額(300万〜400万ドル)を大幅に上回る高値に、会場からは大きな拍手が沸き起こったらしい。

978-11998年に作製した裸の男性のフィギュアで、高さ254センチ。アクリルとファイバーグラス、鉄で作られている。

値段の高さばかりが注目された格好だが、相変わらす日本のオタク文化が受け入れられたというような報道の視点は一本調子だと思った。単に、アキバのフィギュアが巨大化しただけではあるまい。

日本では、のアートしての捉え方の背景が薄いこと、投資としての市場が世界と比較して皆無といっても良いことなどが、これだけの作品を生み出しながら、市場のダイナミズムとは別なところで存在してることを浮き彫りにしていると思う。



tabloid_007 at 20:31|PermalinkComments(0)