アキ・カウリスマキ

December 21, 2008

この場所で死ぬ気はない

ualot-2 街のあかり

 

 

 

 

 

アキ・カウリスマキ監督作品はすべて好きだ。

冴えない男の前に、美女が突然現れる。その美女に翻弄されながら、救いの無い夢を見つづける話。

説明すれば、こういう話なのだが、映画は徹頭徹尾「この話」を語らないことで引っ張っていく。観客は男に同情しているのかさえわからないスピードで進んでいく。応援しているような突き放しているような現実を知らせれているのかもしれない。カウリスマキは、もっともどうでもいいと思われる話の中に、人を惹きつける話を発見した。男は説明をしないばかりか釈明もしない。同情も求めない。夢と希望については時折語るが、その実現性の漠たるを知った目をしている。

この映画は必見です。



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August 05, 2007

男と女の微妙な人間関係のファンタジーについて

アキ・カウリスマキ
先日フィンランド生まれの映画監督アキ・カウリスマキの『過去のない男』を観てファンになった。北欧といえば、先日亡くなったイングマール・ベルイマン監督が有名だが、あまりにも若いときにみたせいで、その人生経験の無さからと思われるが、面白みを発見する前に興味を失ってしまった。たぶん、それがきっかけなのだ。それがきっかけで、北欧の映画に対する偏見があったのだと思う。カウリスキー監督の作品は実に巧みで実にリアルな作風なのだ。

だから、フィルモグラフィをまずじっくり読んでからDVDを観る順番を決めたいと思う。次回は「白い花びら」で決定だ。それにしても、いつもインタビューで飲んだくれて自暴自棄になっている監督である。



tabloid_007 at 18:09|PermalinkComments(0)

July 22, 2007

思い出しても大丈夫な過去でありますように...

過去のない男
アキ・カウリスマキ監督作品をはじめてみた。独特のテンポ。そのテンポは速い。そのテンポは考えさせる。そのテンポは幸福になる。

これは見るべきテンポなのである。



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