September 13, 2009
どんどんどんどん
どんどんどんどん (えほんのもり 5)
著者:片山 健
販売元:文研出版
発売日:1984-01
先日、鴻池朋子さんの展示で知った片山健さんの別の作品。これまた力強い作品だ。何があろうと、どんどんどんどん突き進む坊や。坊やの力強さは大地を揺るがし天変地異を引き起こすが、坊やはかまうことなく、どんどんどんどん進んでいく。
これを読むと、体の芯から物凄い力が湧いてくる。
どんどんどんどん (えほんのもり 5)
著者:片山 健
販売元:文研出版
発売日:1984-01
先日、鴻池朋子さんの展示で知った片山健さんの別の作品。これまた力強い作品だ。何があろうと、どんどんどんどん突き進む坊や。坊やの力強さは大地を揺るがし天変地異を引き起こすが、坊やはかまうことなく、どんどんどんどん進んでいく。
これを読むと、体の芯から物凄い力が湧いてくる。
おなかのすくさんぽ(こどものとも絵本)
著者:片山 健
販売元:福音館書店
発売日:1992-04-10
先日の記事にもあげたが、鴻池朋子さんの展示で紹介された彼女の好きな絵本から、ワタシの好みにあうものを読み漁っている。
片山健さんの絵本は、凄いエネルギーに満ちている。主人公の赤ん坊「ぼく」は、クマやイノシシや山ネコたちと思いっきり遊ぶ。水遊びに泥遊び、そのうち地下に潜って泥だらけになり、やがて川に行きつくと、クマが「君、おいしそうだね...」ここで大人の読者は怯む。ああ、坊やは食べられてしまうのだな、と。
ところがエネルギッシュな「ぼく」は、クマに体を舐めさせたり、齧らせたりするのだが、威風堂々お腹がグーとなったので、帰宅の途につくのだ。なんという豪快な男の子。
◇片山健(かたやま けん)
1940年 東京都武蔵野市生まれ。
1963年 武蔵野美術学校商業デザイン科卒。
1968年「ゆうちゃんのみきさーしゃ」制作後10年以上絵本製作からはなれ鉛筆画を描く
子どもの誕生以後、再び絵本の製作にとりくむ
長男のために「おなかのすくさんぽ」を制作
長女のために「コッコさん」を制作
1993年『タンゲくん』 講談社出版文化賞 受賞
1996年『でんでんだいこ いのち』 小学館児童出版文化賞 受賞
1998年『きつねにょうぼう』 日本絵本大賞
ベンの見た夢
著者:クリス ヴァン・オールズバーグ
販売元:河出書房新社
発売日:1996-04
先日の鴻池朋子さんの好きな絵本のひとつ。村上春樹が翻訳している。著者のクリス・ヴァン・オールズバーグ(Chris Van Allsburg、1949年6月18日- )の作品は、いくつもハリウッドで映画化されている。「ジュマンジ」や「ザスーラ」、「ポーラー・エクスプレス」である。
本作は、ベンがマーガレットと午後 野球をする約束だったが、うっかり昼寝をしてしまう。それは世界中の水かさがあがって海面が上昇し、自分の家がプカプカ浮かんで漂っているところからはじまる。なぜか世界中の誰もいない。自宅船は、自由の女神やロンドンの時計台、スフィンクスなどを間近で眺めることができる。不思議と不安はない。
地理の教科書をめくりながらうたた寝してしまったからに違いない。
そういう夢想って授業中したなぁ。
ルイス・キャロル「地底の国のアリスの冒険」
ファクシミリ版 (雄松堂書店)
Lewis Caroll - Alice's Adventures under Ground.
Facsimile edition.
1 volume (19x12.7cm) bound in full goatskin leather,
gold blocked on the front cover, in a box blocked in gold and inset with a reproduction of a photograph of Alice Liddell taken by Lewis Caroll. 96 pp.
with commentary volume ("The original Alice", by Sally Brown, 32 pp.).Limited to 3,750 copies. London: Folio Society, 2008.25,000yen
先日、ブックフェアで発見!「不思議の国のアリス」(著者:ルイス・キャロル)といえば、ジョン・テニエル(John Tenniel, 1820年2月28日 - 1914年2月25日)の挿絵のあの意地悪そうで可憐なアリスだ。だが、本作は、ルイス・キャロル自筆作品なのである。昨年2008年、ロンドンで制作された3,750部限定エディション。
本書は「不思議の国のアリス」の原型となった肉筆原稿である。アリス・リデル(Alice Liddell)という10歳の少女にせがまれて執筆し、1864年11月にクリスマスプレゼントとしてアリス・リデルにプレゼントした貴重な書籍の復刻。
欲しかったが、高かったので、眺めて立ち去った。少し後悔している。アリスといえば、ティム・バートン版のティーザー映像が届いている。
The World of GOLDEN EGGS Mori Mori COOKING
販売元:日販アイ・ピー・エス
発売日:2008-12-19
思えば、2005年春に携帯でGOLDEN EGGSが発売され、同年の夏にアミューズから1巻目のDVDが発売されたときは、ほとんど話題にならなかった。
それが3年半で番組のスピンオフ 料理本がでるのだから嬉しい広がりである。最近は、手軽なレシピ本のブームだが、これをみてじっくり料理をするのも一考である。
カルト・ロック・ポスター集 1972-1982
著者:アルウィン・W・ターナー/ロジャー・クリムリス
販売元:ブルース・インターアクションズ
発売日:2007-03-16
ワタシの友人が経営している出版社からでている。なんとも表題どおり、カルトな企画である。1972-82年までのロックスター、バンドのポスター集である。当時は確かにロキシーミュージックのジャケ写など青年には刺激の強いエロ満載であったが、いまみるとなんということもない。そして、ミュージシャンもカルトどころか超メジャーである。ボウイやイーノからブロンディ、ピストルズまで 当時のポスターはいまや自分の中ではポップアートである。
Punk 365 (365 Series)
著者:Holly George-Warren
販売元:Harry N Abrams
発売日:2007-10
ノスタルジアといってしまえば、それまでのことだ。しかし、パンクの精神はちっとも衰えず現在にある。1960年後半から1980年。本書のスナップはマドンナやシンディ・ローパーあたりまでカバーして、その厚い本の締めくくりとしている。
ラモーンズ、クラッシュ、セックスピストルズ、パティ・スミス、エルビス・コステロ、B52、ブロンディ...すべてが自分の青春の光景だった。あのどうしようもないエネルギー。それは、渋谷や代官山のクラブでいまも息づいているエルネギーとかわらない。だから、パンクはちっともノスタルジックではないのだ、といいたい。
Alfred Hitchcock: The Master of Suspense
著者:Kees Moerbeek
販売元:Simon & Schuster Children's
発売日:2006-10-02
大人の飛び出す絵本である。しかも題材が童話ではなく、ヒッチコック・サンペンスの名場面を再現しているのだ。
仕掛けが細かくて、多重構造になっている。中でも1972年に製作された「フレンジー」のページが凄い!ページを開けると読者が自動的に本の中の女性をネクタイで絞め殺すようにできている。凄い仕掛けなのである。
着倒れ方丈記 HAPPY VICTIMS
著者:都築響一
販売元:青幻舎
発売日:2008-11-15
月刊誌「流行通信」に1999年4月から2006年8月まで、87回 82ブランドの素人愛好家の家を都築響一さんが取材し撮影した本がユニークな写真集として発売された。
序文で、都築さんが述べている。「普通、モノを作って売る人は、買ってくれる人を一番大切にする。(中略) でも、ファッションビジネスだけは、どうも違うらしい。自分の作ったものを買ってくれる人、顧客を恥ずかしがり、軽蔑し、自分立ちがつくる幻想の世界を大切にしようとする不思議な商売であることが、取材を続けるうちにわかってきた」
↓ 最終ページだけ 素人ではなく、昨年夭折した天才アーティスト 野田凪さんの部屋を写している。野田さんのことを思い出したら急に悲しくなった...。
作家のおやつ (コロナ・ブックス)
販売元:平凡社
発売日:2009-01
シズル感のある本が面陳されていたので見てみた。文豪こだわりの一品をまとめたムック本。
やはり気なったのは、三島由紀夫の好みである。三島が尊敬した川端康成が好きだった駒込のフランス菓子店「CADOT」(カド)のプチ・ガトーが三島の好物でもあったらしい。この店は、東京農大卒業後1956年に高田壮一郎氏という菓子職人が戦後最初の政府認可私費留学生として渡仏し、今はなきパリの老舗菓子店「CADOT」でお菓子の勉強をした。その後オーナーシェフとして修業を積んだ後、1960年に帰国して開業したお店。つまり、日本の洋菓子界発祥の店といっても過言ではない。
菊田まりこさんの本書は、ボローニャ国際児童図書展児童賞などを獲得し100万部を超えるベストセラーになった本である。評価のことはおいといて...。賞の受賞コメントが帯にのっている。「子どもに死という非常にデリケートな問題を教えるためにもこの本は秀逸である」とある。しかし、果たしてそうなのだろうか。子どもは生に近い存在でもあるが、一方で死にも近い存在である。死ぬのが早い、という意味ではない。死を身近に感じる感性がある、ということだ。残酷さを残酷と思わない未経験者たちとでもいおうか。
そう考えると、意外とこの本は大人が読むべき死と生に関する本なのではあるまいか。仲良しな女の子と仔犬がある日を境に、仔犬だけになってしまう。それは時の流れのまま淡々と描かれる。生き残ったものが生の記憶を留めることによって人は死なない。しかし、肉体的には死んだ人のことも時が経ち記憶からなくなることで人は完全にいなくなってしまう。その恐ろしさは決して自覚できることは無い。だから恐ろしい。
おおきなポケット 2008年 11月号 [雑誌]
カフカの「田舎医者」のアニメ化や世界の映画祭で輝かしい賞を受賞した「「頭山」などで知られるクリエイター山村浩二さんが絵本の絵を描いている。
絵本で有名な福音館書店が発行する月刊誌「おおきなポケット」に掲載されている『でんしゃにのったくまじいさん』の絵を描いている。お話は坂根美佳さん。
電車に乗るのが大好きなおばあさんに付き合って乗車したおじいさんのムキになるこだわりが、おばあさんへの愛と微妙に変化していく美しい心の作品。これは絵本にして欲しい。
N.Y.SALADA やさいのようせい [わくわくシールえほん] (わくわくシールえほん)
現在、NHK教育で放送しているアニメ作品の絵本。原作は、ガッチャマンなどでお馴染みのアーティスト天野喜孝氏の画集「N.Y.SALAD―THE WORLD OF VEGETABLE FAIRIES」。キャラクターのシールがついており、絵本にはって自由な創造力を発揮できる。
ニューヨークのとあるキッチンを舞台に、野菜の妖精たちの日常を描いたメルヘンチックな作品となっている。ナレーションに原田知世を起用。
2007年4月5日よりで毎週木曜、金曜の午前7時15分〜7時25分に全26話放送された。一旦終了したが、2007年8月4日より毎週土曜日午前8時35分〜9時(同日午後5時〜5時25分再放送)に放送されている「おかあさんといっしょ あそびだいすき!」のアニメコーナーで放送再開した。2008年3月31日からは第2シリーズの作品も加えて放送される。
2007年度文化庁メディア芸術祭において、アニメーション部門の審査委員会推薦作品に選出される。 日本オタク大賞2007ではアニメディア賞を受賞。
"My Beautiful Mommy" by Dr. Michael Salzhauer,
「私の美しいママ」という絵本をフロリダの美容整形外科医であるMichael Salzhauer先生が描き話題になっている。女の子の子どもを持つママが、鼻の整形や豊胸をした時に子供に対して罪悪感を持つらしい。そのような不健全な観念(?)を払拭するために子ども向けに絵本を描いたとのこと。
いかにも、アメリカらしいといってしまえば、それまでなのだが絵本で啓蒙しちゃおうという直接的な発想は凄いです。あたしゃあ、絶対説得するかんね、という感じで...
ちなみに、先生のホームページ "American Health & Beauty"
ヘンゼルとグレーテル (講談社の絵本 9)
先日、知人にお子様が生まれ複数で絵本をプレゼントすることになった。絵本というのはその後の子供の感性に多大なる影響を与えると信じているので、なかなか軽々には推薦できない。それに、女性が選びそうな安全安心な絵本(失礼!)にも抵抗がある。
退行睡眠ならぬ、昔の記憶を辿ってみると...
1971年に発売された本書が一番怖かった。柳柊二(やまぎしゅうじ)のイラストのリアリティは、グリムの残酷さに拍車をかける。だが、いろいろ探したものの新装本として発売されないまま、つまり30年以上増刷されないまま現在に至ったことが判明。
プレゼントとしては古本じゃ仕方がないので、自分用に古本で購入。やはり独特のタッチで流石の仕上がりである。
特に、グレーテルが魔女を暖炉に突き落とす場面などは当時ドキドキしたものだ。
次に思い出深いのは、やはり「ちびくろ・さんぼ」。これは永らく、廃版だったが、近年関係者の努力により復刊され、また市民権を得ている。
トラがいつのまにかバターになって、それをホットケーキに塗って家族でむしゃむしゃ食べるところは、記憶に残って離れない面白さだった。
最後に、「ちいさな おうち」も特記しておきたい。家も生きているのだなと自然に考えさせられた。