May 09, 2010
『味写入門(あじしゃにゅうもん)』 (著:天久聖一) : 机の中の撮り損じ写真が蘇る"光るボケ"
味写入門(あじしゃにゅうもん)著者:天久 聖一
販売元:アスペクト
発売日:2010-03-23
本書は2004-2008年まで糸井重里さんの「ほぼ日」に連載されたものに加筆して新作をいれて書籍化された。
デジカメ以前の写真の現像にお金がかかってた時代。撮り損じも簡単に捨てられない。そんなボツ写真の中から"光るボケ"を募集し、寸評を加えた笑える写真集。
ある種の写真は、時間が経つことで、その解釈も俄然面白くなるのがわかる。
May 03, 2010
上海万博の開始と同時に大阪万博を想う
大阪万博―Instant FUTURE (アスペクトライトボックス・シリーズ)著者:都築 響一
販売元:アスペクト
発売日:2008-03-17
どういうわけだか天の邪鬼で、万博といえば上海ではなく、大阪なのである。当時、大阪の高槻市に住んでいたので、万博会場まで30分ほど。5歳ということもあり、記憶はあいまいだが何度かいった。メロン・ジュースを何杯もせがんだことを思い出す。駄菓子的な薄い味だったが、近未来の予感がしたものだ。
都築響一さんは、2008年から1970年を振り返った写真集に仕上げてある。それはノスタルジアではなく、ジミヘンやジャニス・ジョップリンのサイケであり、三島由紀夫の切腹の時代の残像をみようとする。
ちなみに下記は、再び懐かしの写真。右が兄貴。左がワタシ。
「シェー」が世界中で挨拶になりました!
世界のシェー (よりみちパン!セ)著者:平沼 正弘
販売元:理論社
発売日:2010-03-24
「世界の車窓から」「世界の...」というとき、人は壮大な気持ちになる。ついに「シェー」も世界の仲間入り...と思う人もいるかもしれないが、「シェー」は、いまから半世紀前の60年代にはゴジラもビートルズも既にやっている。
つまり、「シェー」は半世紀のときを経て、「こんにちは」と同じくらい世界の挨拶になったというこしとだろう。
うちの兄貴などは、祖父の葬式のときにシェーして顰蹙をかった。
下記がその写真。右が兄貴。左がワタシ。
May 01, 2010
Sebastian Lemm's travel = between a moment
Photographer "Sebastian Lemm"
traveler II # 1 [2004, Lambda c-print on Kodak Endura
Diasec, 14x20 inches (34x51cm)] edition of 7
ドイツ出身のフォトグラファー セバスチャン・レムの作品は何とも絵画的な時間の流れを感じる写真である。
彼は、写真を撮った瞬間とその後、生み出される世界の両方をキャプチャーしたいのかもしれない。


第35回 木村伊兵衛写真賞 高木こずえ: MID / GROUND
アサヒカメラ 2010年 04月号 [雑誌]
販売元:朝日新聞出版
発売日:2010-03-20
第35回 木村伊兵衛写真賞が、高木こずえ氏(25)に決まった。2009年に赤々舎から発売された2冊の写真集『MID』[デジタル処理を施した人物や風景などのスナップ]と『GROUND』[炎や曼荼羅(まんだら)のように見える抽象的な作品]が評価された。
選考委員は、篠山紀信、土田ヒロミ、都築響一、藤原新也の4氏。授賞式は4月16日に東京会館で行われた。副賞100万円。浅田政志の受賞からもう一年たったのだなぁ。
第32回(2006年度) 本城直季「Small Planet」梅佳代「うめめ」
第33回(2007年度) 岡田敦「I am」志賀理江子「Lilly」「CANARY」
第34回(2008年度) 浅田政志「浅田家」
◇ 高木こずえ /cozue takagi プロフィール
1985 長野県生まれ
2007 東京工芸大学卒業


March 29, 2010
小林弘人さんのフォークロアは、誰も語らなかったこれからの話なのである。
渡部さとる主宰workshop 2B 27期写真展 「ソレカラ」
2010.03.23-28
ギャラリー・ルデコ 2F
渋谷区渋谷3丁目16−3
03-5485-5188
渋谷でフィットネスをした帰りに小林弘人さんの写真展示をみてきた。ここは、先日もソニー・コンピュータサイエンス研究所の展示やデハラユキノリさんの展示などやっているのでお馴染みの場所である。
本展は写真家・渡部さとるさんが主催するワークショップで学んだ27期修了生のグループ展である。小林弘人さんのデジタル一眼レフによる赤外撮影の作品は、FARKLORE(フォークロア)を題材とした映画のラストシーンのみを写し出している。すべての作品のシノプシスがつくられている凝りようである。
Fragile (フラジャイル)
Geopolitics of The Hell(地獄の地政学)
Shut Every Doors Quietly(すべての扉を静かに閉じよ)
SITE(サイト)



出展メンバー(敬称略・順不同)
石川雅子 / 伊藤裕 / オチアイアキト / 加藤雅司 / 小林弘人(コバニカ) / 駒田成俊 / ササキヒロシ / 白神政史 / 鈴木隆朗 / 水野寛之 /渡辺俊光
March 27, 2010
スティーブン・クライン:レディガガの新作PVを監督するらしい!
W magazine April 2010 issue
最新のW magazineは、ファッションフォトグラファーのスティーブン・クライン(Steven Klein)が、ジェニファー・アニストン(Jennifer Aniston)とジェラード・バトラー(Gerard Butler)を撮っている。内容も犯罪映画っぽいフォトストーリーになっており、現在の二人の恋愛関係を上手く盛り込んでいると思う。
クラインは、Vogue や W.を主な活躍の場としておりベッカム夫婦やブラピ&アンジーのヘンにファミリアーな写真も撮っている。マドンナのお気に入りのフォトグラファーでもある。
でもって、スティーブン・クラインは今度はレディ・ガガの新作PVを監督するらしい!。先日のW.のために撮影されたブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーをフィーチャーした映像を彼のサイトで公開しているが、このテイストならレディガガが目をつけるのは判る気がする。
February 20, 2010
青山裕企のパン屋式本屋
zine "SOLARY WOMEN"Photo by Yuki Aoyama
2010.1.27.AM11:43' twitterで写真家の青山裕企さんがつぶやいた...。以下抜粋。
...... @yukiao 今年から営業する際に、その人だけに差し上げるオリジナル冊子(zine)を制作することにしてるのだけど、手作りは楽しいねー!中綴じホッチキス、最高。......
これを読んで、すぐさまRT ! 数日後 zineが到着した。本来、書物というものはオーダーがあってから焼き加減などみて作り上げるパン屋のようなものなのかもしれない。竹熊健太郎さんのいってた本屋=パン屋論を実践している青山さんは凄すぎる。ありがとうございました!
このシリーズ、携帯で配信させて頂いてます。是非、書籍化したい。例えば、跳んだソラリーウーマン100人いたら、その人のためだけに100部つくるというような感じで...。

January 24, 2010
January 17, 2010
レンズを睨む女たち
クロッシング・カオス1999-2009インベカヲリ
2010.0105-0119
銀座NIKON SALON
中央区銀座7-10-1
03-5537-1469
新鋭たちの写真空間juna(ユーナ)10周年記念展が銀座Nikkon Salonで開催され、昨年から仕事の話を進めているインベカヲリさんが5作品出展していたので、行ってきた。
インベさんの作品は、いつも女性が強く、堂々としているがどこか繊細な雰囲気も同時に醸し出している。


January 10, 2010
生き物が、死に物になっても生きる。
2010.01.08-01.31
G/P gallery
渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff A/P/A/R/T 2F
03 5422 9331
フォトグラファー、うつゆみこさんの個展が開催されたので、オープニングに行ってきた。独特の造形感覚が冴える作品の数々は、2009年11月にパリで開催されたPARIS PHOTOでも評判だったらしい。
うつさんの写真は、大きいほど細部に凝っているのがわかるので面白い。昆虫や魚などと玩具・雑貨などを壮大な舞台へ昇華させる。今後も期待!


December 20, 2009
群衆の中の人生
Andreas Gursky
著者:Nina Zimmer
販売元:Hatje Cantz Pub
発売日:2008-02
アンドレアス・グルスキー(Andreas Gursky)の写真は、理屈抜きに好きだ。多少 作品が被っても購入してしまう。そういう航空写真を地上に向けたような謎解きの楽しさがある。
北朝鮮のマスゲーム、アラブの証券市場、多種多様なビルの側面。人が玩具のように映る半面、たくさんの人生、たくさんの喜怒哀楽が凝縮されているようにもみえる。
朝起きたら空を撮るアラーキー
荒木 経惟「遺作 空2」
Nobuyoshi Araki「2THESKY, my Ender」
2009.12.19-2010.01.09
タカ・イシイ ギャラリー
江東区清澄1-3-2-5F
03-5646-6050
本展は、新潮社より発行される同名の作品集刊行を記念した展示。昨日から開催しているので行ってきた。
アラーキーこと荒木経惟は数年前に癌を告知をされ、手術からの生還を果たした。自宅のバルコニーから写した空の写真をカンヴァスに、ペインティングやコラージュなど多彩な手法を駆使した作品群。本来作品は作者の属性物ではないと思うが、アラーキーの場合は、作者が作品を上回る。それほどのパワー、それほどのエネルギーがある。
「なんで『空2』かって。「に」や「ニ」じゃダメなんだ。「2」じゃないと。昔から言ってるけど、写真というのは現実や人生の模倣、現実の贋作であって、創作じゃないんだよ。だから2番目のコトなんだよね。全部、0(霊)感でやってるんだけどさ。空に何かを描いて「もうひとつの私の空」を創るっていう気分もあった … 死のことを思うと生のことも思うようになるね。どっちかが重くなると、もう片方も重くなる。死の予感が来ると生の欲望が出てくるんだよ、生欲が。この本は俺の「遺作」だけど、もしかしたら、ここで終わりじゃなくて、ここから生が始まるのかもしれない。虹の橋を渡る俺 あ、落ちた コロコロコロ”」(2009年10月 荒木経惟)
荒木は2009年の1月2日から白黒写真のキャンバスに向かい、「書」「ペイント」「コラージュ」などの手法を用いて、1日の“コト”また“死を想った時”の気持ちを日記の様に描いている。本作品集のために膨大な数の作品を手掛けた荒木は、個展のためにさらに制作を重ね、写真集には収められていない新作約150点を完成させた。
December 12, 2009
ドールが考えるドールハウス
Laurie Simmons: Walking, Talking, Lying
著者:Laurie Simmons
販売元:Aperture
発売日:2005-10-15
ローリー・シモンズの写真集がようやく届いた。海外からの送付は時間がかかる。それだけに届いたときの嬉しさひとしお。
シモンズの世界は、物語がある。人形にも命があり、いろいろ空想に耽ったりする。昔、ゴムのグニャグニャ人形で自前のドールハウスを作って遊んだっけ!そんな見ている者も楽しませる写真集である。



















