Comic

March 16, 2013

コミック【ぼくらのフンカ祭】(著者 真造圭伍):これぞ男子高生のじわじわ感!

rtuyiuoぼくらのフンカ祭 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
著者:真造 圭伍
小学館(2012-07-30)











過疎の町、金松町は火山の噴火一発で温泉街へと生まれ変わる。
この劇的な変化を受け入れられないクールな富山と、変化にノリノリな桜島の二人の高校生。

社会に出る前のモラトリアムをじわじわ過ごす男子高生。
このニヒリスティックな感覚よくわかるなぁ。

男子高生にはリアリティする題材。
噴火の緊張感と爆発したらすべて失うかもしれないという退廃的なムードが物語に緊迫感を与え上質な作品に仕上がっている。

tabloid_007 at 22:15|PermalinkComments(0)

コミック【孤独のグルメ】 (原作 久住 昌之 作画 谷口ジロー):店構えで味を想像する楽しさよ!

OPIUTY孤独のグルメ 【新装版】
原作:久住 昌之
作画:谷口ジロー
扶桑社(2008-04-22)










田舎の美味しい食べ物!!...というのではなく、ちょっとした出張(群馬とか小田原とか)の合間に、これぞという店構えの店を見つけては、美味しいものに巡り合ったり外したりするのが楽しい。

こういう経験って営業マンなら結構ある。
もう、二度と来ないような街にでも、ちょっとした食の発見があると嬉しいし一生の記憶に残るね。

必読!

tabloid_007 at 22:07|PermalinkComments(0)

コミック【羊の木(3)】 (原作 山上たつひこ 著者 いがらし みきお)

POOUOIY羊の木(3) (イブニングKC)
原作:山上たつひこ
著者:いがらし みきお
講談社(2013-01-23)










いよいよ、3巻目。
複雑に絡み合う人間関係。

仮釈放された凶悪犯たちの更生のため、各々や地域住民に内緒である町が実験的に提供されている。

事情を知ってる町長と数人の幹部たちは、元犯罪者たちのすべての日常行動が異常にうつる。

3巻目では、少しずつ匂いをかぎつけて集まり始める元犯罪者たち。お互いの話をしないルールは守られているのか?

緊迫しながら読み進めている。

続きが気になる!まだ続いている。

必読。

tabloid_007 at 19:01|PermalinkComments(0)

コミック【シティライツ(3)】 (著者 大橋 裕之)

POIOUYUシティライツ(3) (モーニング KC)
著者:大橋 裕之
講談社(2012-11-22)











大好きな大橋裕之さんの本作の最終巻。

重大任務を忘れてタイムスリップしちゃう人の話とか、14歳が3人しかいない田舎町の祭りで一人の女の子をとりあう淡い話など どの短編も胸にジワっとくる話ばかり。

大橋さんの心根がでてるんだね、きっと。

tabloid_007 at 18:52|PermalinkComments(0)

March 10, 2013

コミックエッセイ【パリが呼んでいる】(著者 じゃんぽ〜る西)

IMG_0003パリが呼んでいる
著者:じゃんぽ~る西
飛鳥新社(2012-12-01)











作者のパリ話がうまくまとめられたコミックよ。
文化の違いというのは、肌で感じないとわからんもんだなぁ。

海外に行く大きな動機のひとつに知らない生活・風土を体験するというのがある。観光みたいなのは、日本の地域や歴史を知らないのと同じくらいプライオリティが低い。

以下、私の体験談...ふ。


パリの薬屋で口内炎の薬買ったつもりがニキビ薬だった。 でも知らずにつけたら一晩で完治(爆)

ロンドンの一流ホテルでトイレの水は止まらないのにシャワーはチョロっとしか出なかった。メイフィールドだよ!

北京の天安門広場では無料配布していたミニ国旗のお金を自分だけ要求された。1元(12円)ちっ!

ロスのダウンタウンで、夜中に数人の黒人から追いかけられた。で真っ暗な原っぱに隠れた。(2ブロックくらい逃げた。理由はいえない)

以上

tabloid_007 at 23:04|PermalinkComments(0)

コミック【うちの妻ってどうでしょう?(5)】(著者 福満 しげゆき):どう?って...ミューズでしょ!

rtcfyvguhbうちの妻ってどうでしょう?(5) (アクションコミックス)
著者:福満 しげゆき
双葉社(2012-12-27)











5巻目か...。
どうしてこの他愛ない夫婦の話を5巻も読み進めてしまったのか...

もちろん、このコミックがヒットシリーズあることは知っている。

極度に不安症の作者っぽい主人公(もちろんフィクションと思う)が、漫画家稼業の毎日を強気になったり弱気になってたりしながら暮らしているのだが、そこへ、呑気で太っ腹な“妻”がオーバーラップすることで、その強弱がドラマ性を生む。

ドラマ性というと大げさだが、男子って中二のままだなぁって自分のことのように主人公に感情移入してしまうんだ。だから、その不安定さをカバーしてくれる“妻”がミューズに思えちゃうんだなぁ。

tabloid_007 at 22:49|PermalinkComments(0)

コミック【坂本ですが? 】(著者 佐野菜見):日直さえもスタイリッシュに

UHUYGJY_edited-1坂本ですが? 1 (ビームコミックス)
著者:佐野菜見
エンターブレイン(2013-01-15)











このマンガ物凄く話題になってる。

”いじめ”を格好よくクリアしちゃう坂本くんが、毎回華麗に“いじめられ”を美化する。

高校1年生の価値観を揺さぶるような余裕の技。いじめっ子を反復横跳びで味方に引き込んだり、席が捨てられても窓際ですまして教科書読んでたり。

これ間違いなくドラマ化されるな。必読!

tabloid_007 at 22:34|PermalinkComments(0)

February 03, 2013

コミック【空気の底】 (著者 手塚治虫):朝日ソノラマから1971年に発売された下巻を探して...

PIOIU空気の底 上―(上) ((サン・ミリオン・コミックス))
著者:手塚治虫
朝日ソノラマ(1978-12)











もう何度読んだかわからないくらい大好きなSF短編集といえば、この上限巻だ。幼少期、何度も何度も読んだ。講談社の全集のひとつとしてね。

ただ、最近知ったのだが、版を重ねるうちに収録されなかった短編があると知り、1971年に朝日ソノラマから発売された下巻を探している。

まずは、1971年の上巻(アマゾン表記は再版の1978年のもの)をゲット。これには未読のエピソード http://getnews.jp/archives/272772  が含まれてない。

いろいろな時代背景があるのだろうが、是非自分の目で確かめてみたいものだ。

tabloid_007 at 10:55|PermalinkComments(0)

コミック【台風の日】(著者 真造 圭伍):怪獣、猫、宇宙人、台風。同棲。自由人。

IMG_0005台風の日: 真造圭伍短編集 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
著者:真造 圭伍
小学館(2012-07-30)










SF作家 眉村卓の書いた短編みたいな持ち味の作品集。

不思議な設定なんだけど日常的で冒険に満ちている。

これはおススメ!

tabloid_007 at 10:42|PermalinkComments(0)

January 19, 2013

コミック・エッセイ【かかってこい】(著者 じゃんぽ〜る西):パリではディープキスが挨拶?自動改札は前に密着でタダ?

hyugukgyuliかかってこい パリ
著者:じゃんぽ〜る西
飛鳥新社(2012-03-23)











たまに、流行っているのにまったく知らないコミックがある。
じゃんぽ〜る西さんのコミック・エッセイは、六本木あおば書店のコミック・コーナーではなくベストセラーのところに面陳されていた。複数タイトル。


読んだら、爆笑だった...!

「ガイジンの女は動きが粗くてザッパだ」というは秀逸だった。これはパリだけじゃなく、北京にも適用できるが...。

むしろ日本人がおしとやかなんだろうな。北京などはテーブルに皿を並べるとき、投げる感じ。

まあ、そういう細かい文化の違いを面白く描いてる。

ああ、確かになんかクセになるコミックだったな。別のも読もう。

tabloid_007 at 23:18|PermalinkComments(0)

コミック【惡の華(4)(5)】(著者 押見 修造):「いつもの時間に!いつもの場所で!!待ってるから!!!」

iu9i0uIMG_0007惡の華(4) (少年マガジンコミックス)
著者:押見 修造
講談社(2011-08-09)

惡の華(5) (講談社コミックス)
著者:押見 修造
講談社(2012-01-06)





アニメ化が決定したらしい。まったくアニメの方は興味ないが...

思春期独特の繊細な気持ちと気が狂いそうな破滅的な行動を描いている。

大人の判断の芽を簡単に打ち砕く子供の残酷さ。

これは、日本のコミックが半世紀以上の歴史を経て映像と違う表現を獲得した成果なんじゃないかと思う。大げさに言うと。

それくらい、読むスピードと物語性が大きく関係している気がする。ページをめくるときのドキドキし感じは、独特のものがある。

面白いコミック探している人は、6巻まででてる。是非。

tabloid_007 at 22:33|PermalinkComments(0)

コミック【夜の須田課長】 (著者 クマザワ ミキコ):課長の夜じゃなくて、夜の課長っていうと不思議な感じがするな!

ouyiuty夜の須田課長 (リュウコミックス)
著者:クマザワ ミキコ
徳間書店(2012-12-13)











現代アーティストの熊澤未来子さんから献本してもらった。

驚いた!
画家が漫画を描いたから驚いたのではない。
画家の仕事と漫画の仕事がまったく矛盾してないことに驚いたのだ。

食べたり、セックスしたりするシーンが多い。生きることは、なんか体に入れて、そのエネルギーを他人の肉体を使って転換させる、ただそれだけのことなのかもしらんなぁ。

これは、熊澤さんのアートしらない人も楽しく読める。

tabloid_007 at 21:58|PermalinkComments(0)

January 10, 2013

コミック【羊の木】(2巻目) 原作:山上たつひこ 作画:いがらし みきお:平和な日常がすべて悪夢と紐づく冷や冷やを体感!

fytguhi (2)羊の木(2) (イブニングKC)
原作:山上たつひこ
作画:いがらし みきお











もう、組み合わせが凄すぎる作品。

凶悪事件の出所者を住人に内緒で受け入れる平和な過疎の港町・魚深市が舞台。

殺人犯・強姦魔・詐欺師・薬物中毒者など、様々な犯罪者達11人がお互いにも正体を隠して街に溶け込んで行く。

役場の幹部はひやひやしながらも毎日を過ごす。そんな折、魚深市では伝統の奇祭・のろろ祭が始まろうとしていた...。

過疎の町が補助金欲しさに、凶悪犯を受け入れるのだが、この構図は考えてみたら原発の町と似ている。

厄介なんだけど、お金になる。もちろんそういうメタファで描かれているわけではないが、平和な日常の出来事がすべて悪夢と紐づく冷や冷や感覚を体感することが出来る作品。

続きが待ち遠しい。



tabloid_007 at 21:02|PermalinkComments(0)

January 06, 2013

コミック【Sunny Sunny Ann!】(著者 山本 美希):気ままと危険と自由と旅

IMG_0002Sunny Sunny Ann! (KCデラックス)
著者:山本 美希
講談社(2012-07-23)











山本 美希さんは、アーティストとして日比野克彦賞受賞したりしている。さらに、本作で漫画家デビューし、第29回MANGA OPEN大賞受賞っていうんだから多彩だねぇ。

確かにタッチがねちっこくて独特。

お話は...

案は、持ち物は一台の車だけ。お金がなくなると、娼婦をやってる。
家出少女、新婚夫婦、未亡人…。いろんな登場人物とのスケッチをすべてのロードムービーっぽく描いている。大人のマンガだね。

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November 25, 2012

コミック【+チック姉さん】(著者 栗井茶):学校いったら帰らない!これ基本。

fytguhi (1)+チック姉さん(プラスチック姉さん)(1) (ヤングガンガンコミックス)
著者:栗井茶
スクウェア・エニックス(2011-05-25)










ふらっと読んだら爆笑だった!アニメ化もされているらしいが、アニメは見ないので漫画を堪能。

頭にプラモを乗せた模型部3人娘による学園ギャグマンガ。

源間色枝こと姉さん「放課後だからといってすぐに帰るのはもったいない」という発想が好きだ。

青春はあっという間に過ぎ去っていく。だから帰宅部にはビンタする。爆

これ読んでて自分の幼少期思い出したが、学校好きだったなぁ。
ねう全然帰りたくないの。
誰と誰が好きだとかいいながら、みんなで今晩に相関関係図を描いたりしてね。秘密基地や保健室でいつまでもダラダラしたり、もう家と同じ寛ぎようだった。

もう小学校の時に、深夜帰宅だったからね。よく親が放置していたな。中学の時は、完全に終電だった。ゲーセンに映画に山登り探検に、深夜の肝試しにフルスイングだよ。この漫画読んだら、そんなこと思いでした。ぜひ〜。

tabloid_007 at 18:10|PermalinkComments(0)