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January 03, 2017

石川啄木の古い1円玉サイズの写真をデジタルリマスターして蘇らせた!

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新潮社の編集委員である堤伸輔さんの計らいで「幼少期からの憧れのドナルド・キーンさん(94歳!)とお会いした。2015年11月4日の出来事である。

安倍公房さんの話、三島由紀夫さんの話など興奮する話ばかり!
キーンさんが初めて三島さんと会ったのが30歳(三島さん27歳)そして自決するまでの18年間、友人関係だった。物凄い歴史に残る貴重なお話をお聞きした。

その時の雑談から、キーン先生の新刊「石川啄木」の表紙画像のデジタルリマスターをソニー・デジタルエンタテインメント社で制作させていただくことになった。

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早速、うちの精鋭クリエイターである大上 類人と議論をはじめた。我々は最初から古ぼけた写真をリメイクして綺麗に見せることは考えていなかった。

当時の撮影環境(いまから100年以上前の1908年)や、その他の啄木の表情など仔細に吟味し、本当の啄木とはどんな人なのか推論を重ねた。

どう考えても、あの有名な啄木の写真は、片方の耳が大きすぎ、片方の眉が太すぎ、など違和感があった。撮影時のフィルムの感度の問題や太陽光線の角度に問題がありそうだ。

他の画像を見続けるうちに、我々の頭の中で新しい啄木像が出来上がってきた。年齢は若かったが、その頑固さや我儘な性格は、口元に表れている。いや、実際どういう人物であったか知る由はないのだが…
そんな夢想が実現したのがこの表紙なのである。



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本日、キーン先生の直筆サイン入り新刊を頂戴した。涙がでるほど嬉しい!


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息子さんのキーン誠巳さんから、お礼のメールまでいただいた!家宝!

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今回の経緯を雑誌「新潮」にも、書いていただいた。なんたる光栄!

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本にクレジットを入れて頂きました。


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ぜひ、ご一読くださいませ! 
http://www.shinchosha.co.jp/book/331709/

tabloid_007 at 12:00│Comments(0)

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