January 07, 2013
福田淳の所感【今年のネット・メディア業界】 〜コンテンツ価値は上がり、サーピズ情報価値は下がる。

年頭ということでネットメディア業界に対する所感を求められる機会が多い。私の考えをここでも一言述べさせてもらうと…
「コンテンツ価値は上がり、サーピズ情報価値は下がる。」
「MySpace」も「mixi」もサービス系は飽きられるのが早い。早晩、「Twitter」も「facebook」も飽きられると思う。
だが、例えばサンリオの長寿キャラ「キティ」や「ブラックジッャク」(手塚治虫)などのコミックは毎年新しいファンを獲得し続けている。
サービス系は当たると大きいのかもしれないが、巨額の投資と後発の列強競合にさらされる。コンテンツ系は、クリエイティブを作るための地味な作業・時間や人材・ノウハウが必要だが、一流のものができればロングテールで輝き続ける。
「LINE」が大ヒットしチャット・アプリも百花繚乱だが、彼らはムーン君やコニーちゃんというオリジナル・コンテンツを開発したことが成功の要因と思う。サービス機能だけだったら他とそんなに変わらない。
昨年はスマホ普及による新規参入企業も多く、コンテンツ軽視の傾向が散見された。今年はその価値について上記のようなことを繰り返し述べていくことになるだろう。
もちろんコンテンツ・クリエーションは、ただそれだけでは存在できない。素晴らしい器(サービス・インフラ)あっての料理(コンテンツ)なのである。器によって盛り付け(マーケティング)も一緒に考えていかなければならない。
料理・器・盛り付けの三位一体が、今年もエンターテイメント業界のヒットの秘訣と信じる。
以上
福 田 淳
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