January 06, 2013
コミック【夏の手】(著者 大橋 裕之):「どうやら僕たちは夏が来てないのに勝手に夏を過ごしてたみたいだ」

著者:大橋 裕之
幻冬舎(2012-09-27)
私が2008年から天才漫画家と呼んでいる大橋裕之君の単行本。
こうやって定期的に刊行されるのが嬉しいなぁ。
本作は長編作品である。
3人の少年が1人の病気の少女のために、常夏の島・ケロ島にいる夏さん(夏さんは、夏そのものを表す神様みたいな存在で、来ないと冷夏になる)を日本に連れてこようとする冒険の物語。
文芸誌papyrus(幻冬舎)にて、40号から44号まで連載されていたものに描き下ろしを加え、単行本化された。
読み応え十分。大橋君にとっての楳図かずお先生の「14歳」に匹敵するスケールの話なんだと思う。
夏を連これるのは、ピュアな感性をもった男の子たちだけなんだな。
そういう発想の清新さがいい。
絶対読むべし!
tabloid_007 at 18:59│Comments(0)│