January 29, 2012
映画【ハリウッド式 恋のから騒ぎ】 (主演メグ・ライアン):1つ譲って2つ獲る!これぞハリウッド交渉術の見本。
ハリウッド式 恋のから騒ぎ [DVD]
監督:スティーヴン・シャクター
脚本:ウィリアム・H・メイシー
原作:ピーター・レフコート「ダイアナと俺」
出演:メグ・ライアン
Happinet(SB)(D)(2009-12-18)
2008年、メグ・ライアン主演作品だが、当然劇場公開なし。面白い内容なのにね。もはや、ラブコメって売る方法がないんだろうか?
さて内容は、本作の脚本も手掛けるウィリアム・H・メイシーが映画プロデューサーのチャーリーを演じる。チャーリーは、過去の栄光を引きずりながらどん底の毎日を過ごしている。起死回生の脚本に奇想天外なキャスティング(LL・クール・Jにユダヤ教のアクションヒーローを演じさせる)をしたことで業界で話題になる。それを知ったメジャー・スタジオの幹部が部下のディドラ(メグ・ライアン)を派遣し、脚本の買い取り交渉をさせる。
そこからがハリウッドっぽい。買い取るのは、きっと話題性だけで、脚本もスタッフも全部変えるつもりなのだ。しかし、どん底を知るチャーリーは、交渉術も長けている。譲ったような交渉態度で、むしろ得ることが多いやり方を熟知している。だから、なかなかスタジオ側が主導権をとれない。その隙にディドラを無理矢理口説いたりしてるから、たいした生命力なのである。
では本人は本物の映画作りをしたいかといえば、そんなことなくて自分がコントロールすることで、凡庸さに拍車をかけヒットにつなげるつもりなのだ。つまりスタジオが関与し過ぎると、逆にヒットしなくなるといわんばかりの態度なのである。これって不思議に思うかもしれないが、近年のアダム・サンドラーの馬鹿馬鹿しい映画なんかもその口で、わかっていて、しょうもないものを作ると米国では確実にあたる、という訳だ。
あまりにも、業界内のネゴ手法オンパレードで一般的かどうかわからないが、私は楽しめた。


