January 08, 2012
コミック『羊の木』(原作山上たつひこ 作画いがらし みきお):人知れず11人の釈放殺人犯が町のムードを変えるとき

原作:山上たつひこ
作画:いがらし みきお
講談社(2011-11-22)
すごいコラボ!もうこれだけで興奮する。「がきデカ」の山上たつひこ氏と「ぼのぼの」のいがらし みきお氏の組み合わせと書くと、内容をミスリードしてしまうだろう。
両氏ともシリアスな漫画もずいぶん世に残している。山上氏は、「一軒家 (単行本未収録傑作選 1)」とか、いがらし氏だと「Sink 1」など忘れられない作品も多い。
さて、今回の作品はまだ1巻に過ぎない。続いているので先が気になるが、ある地方都市の首長が住民に知らせず、釈放される11人の殺人犯を更生させるために転居させる話である。
その時から、町は変わりはじめた。無意識な日常が意識的なものになり、平和が危うく感じられるようになる。そのヒタヒタという恐ろしさの描写が随所にあり、読者は次第に住民になる...。
2巻が待ち遠しい!必読!
tabloid_007 at 18:27│Comments(0)│
│Comic