December 19, 2011
篠山紀信 写真展【ATOKATA】 「神の悪戯でも悲惨な地獄でもなく、静謐で尊く、荘厳な光景であった。」
2011年11月22日- 12月15日
Audi Forum Tokyo(アウディフォーラム東京)
渋谷区神宮前6
03-5464-7211
宮城県内を中心に撮影した被災地の写真を展示。
展示では、一切人がでてこない。そのことによって、悲惨さだけではなく、自然の圧倒的で無慈悲な力を感じる出来栄えになっている。ちゃんと表現になっているのはさすがなのである。
東日本大震災の写真集「ATOKATA」(日経BP社)発刊に合わせ開催された。
篠山氏は土木専門誌「日経コンストラクション」の不定期掲載コラム「現場紀信」の企画として、2011年5月1日〜3日、同月末、8月末の3回にわたり、宮城県を中心とした被災地に足を運び撮影た。同書にはその間に撮影した被災地の写真約100点、肖像写真約20点を収録。
同展では、その中から被災地の写真32点を展示。最初被災地に訪れた際の印象を「地球の重力が無くなっている状態」と振り返り、「自然が自然を破壊し新しい自然を創造した。畏怖と畏敬という気持ちになった。ご覧になった方々も『美しい』と感じるのでは。被災者の方々への哀悼の気持ちは本当にあるが、ちゃんと立ち向かうと、こういう写真にならざるを得なかった」と篠山さん。
「人生何が起こるか分からないということをよく分かっておいた方が良い。不条理なことは一瞬で起きる。生きているだけで奇跡的なことなので、生きていることを大切にすべき。自信とパワーを教えてくれる写真だと思う」と話した。
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